引越しの初期費用を節約したいなら、お得な「フリーレント」付き賃貸物件を狙え!探し方のコツと注意点

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フリーレントって何? 家賃がタダになる期間はどれくらい?

一定期間の賃料が無料になるフリーレント
一定期間の賃料が無料になるフリーレント

お部屋探しをしているとき「フリーレント」付き物件という言葉を聞いたことがある人は多いのではないだろうか?
新生活がオトクに始められる…かもしれない「フリーレント」。ここでは「フリーレント」付き物件とはなにか、メリット、探し方のコツをご紹介しよう。

フリーレント付き賃貸って何?

フリーレントとは、一定期間、賃料がタダになること。知らなかった人は「え、そんなオイシイ物件があるの?」と思ったことだろう、

もちろん、何ヵ月も何年もタダになるわけではない(そんな物件があったら私が借りてる)。
フリーレント付き賃貸物件で賃料がタダになるのはほとんどの場合、契約開始から0.5〜1.5ヶ月程度。古民家物件などで、長いものでは3ヶ月というのもあるが、レアケースだ。

それでも数万円、物件によっては十数万円の賃料が浮くことになり、借りる側にとって大きなメリットとなるのは確か。でも、なぜ、そんな物件が存在するのだろうか?

フリーレントを付けてくれる理由は何?

実は何か事情があるのでは……と勘ぐる人もいるだろうが、フリーレント付き物件だから○○、という傾向は特にない。強いて言うなら、「通常の条件では入居者がなかなか決まらなそうだ。でも、できるだけ早く入居して欲しい」と大家さんが判断した物件ということになるだろう。

フリーレント付きとする大きな理由のひとつは、他物件との差別化を図って目立たせるためだ。競争激しい賃貸物件の中で、部屋の個性だけでは目立てない。賃料を下げるのも限界がある。フリーレントを付けることで部屋が決まるなら、という大家さんや不動産屋さんによるサービス的な面がある。

また、築年数の古い物件などでは、入居者自身がリフォームすることを前提に、作業に使う時間としてフリーレント期間を設ける物件もある。いずれのケースにしても、借りる側としてオトクな物件であることは間違いない。

フリーレント付き賃貸物件のメリット

フリーレントのメリット①:入居時の費用が少なくて済む

フリーレント付きによるメリットは、入居時の負担が減ること。
引越し時は敷金・礼金、前家賃など不動産屋さんに支払う費用に加え、引越し代、家具家電代などの出費が重なり、負担が大きくなるもの。まとまった額の蓄えが必要になるが、フリーレント付きなら初期費用が少なくて済む。学生や若い社会人でも借りやすい! というわけだ。

フリーレントのメリット②:自分のタイミングで引越しできる

既に入居している部屋からフリーレント物件へ引越す場合は、家賃を二重に支払う期間をなくせる、というメリットもある。

何らかの事情で、実際の入居予定日より前に契約が開始されると、通常の物件では今の部屋の家賃と次の部屋の家賃を二重に支払わなければならい期間が発生してしまう。

契約直後の家賃がかからないフリーレントなら、そうした期間をなくすことができる。引越し業者に頼らず、自分で少しずつ荷物を運びたい、カップルで暮らしていて、どちらか一方だけ先に次の部屋で暮らし始め、後から合流したい、といったケースでは実にありがたい。

フリーレント付き物件なら、自分のタイミングでゆっくり引越せる
フリーレント付き物件なら、自分のタイミングでゆっくり引越せる

フリーレント付き賃貸を探すコツ

フリーレント付き賃貸を探すコツ①:探しやすい時期を狙おう

フリーレント付き物件は、出やすい時期がある。例えば11-12月頃、5-6月頃などだ。
その時期は不動産業界の閑散期といわれていて、部屋探しをする人が少ないため、不動産会社にとってはなかなか契約が取りにくい時期といえる。そのためフリーレントを付けたりして魅力を高め、少しでも多くの人に興味をもってもらおう、というわけ。フリーレント付きの物件はレア条件なで、探すならこの時期を狙うのがオススメだ。

逆に、毎年1-3月の引越しが集中する時期にはフリーレント物件は少なくなる。

フリーレント付き賃貸を探すコツ②:ポータルサイトで広い選択肢から選ぶ

賃貸物件全体の中で、フリーレント付きの条件で募集されている物件は少なめ(およそ20分の1〜10分の1程度)。なので、とにかくたくさんの物件情報から探すのがポイント。膨大な物件情報が掲載されているポータルサイトなら、見つけられる可能性があがる。

CHINTAIで「フリーレント付き物件」を探すときの方法を紹介しておこう。

CHINTAIトップページ最上段の検索ボタン「その他検索」をプルダウンし、「テーマから探す」を選ぶ。すると、テーマの中にフリーレント付き物件だけをセレクトしたものがあるので、後は通常の検索と同じように駅名、エリア名などを選んでいけばOK。

CHINTAIネット
CHINTAIネットにもフリーレント付き物件のみを集めた特集がある

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フリーレント付き物件を探すコツ③:不動産屋さんに電話やチャットサービスなどで直接聞く

地元物件の最新情報は、やはり地域の不動屋さんに直接聞くのが早い。つい最近フリーレント付きにしたものや、これからフリーレント付きにする予定がある物件、交渉でフリーレント付きそうな物件などは、ポータルサイトなどにまだ載っていないからだ。

不動産会社に電話する時間がない場合などは、便利なチャットサービスなども活用してみよう。

フリーレント付き物件を探すコツ④:大家さんに交渉してみる

通常の物件でも、なかなか入居者が決まらない部屋などは交渉次第でフリーレントを付けてくれる可能性がある。大家さんにとって、家賃の引き下げなどは他の部屋との兼ね合いや恒常的な収入源につながるので承諾しにくいが、フリーレントは一時的なものなので、比較的交渉に応じてくれる可能性が高いのだ。

その場合も、交渉のタイミングは11-12月頃、5-6月頃を狙った方が良いだろう。

フリーレント付き物件を借りるときの注意点

フリーレント付き物件の注意点①:違約金が発生するケースも

フリーレント契約の中には、違約金を設定しているものがある。半年や一年などの期間を設定し、期間内に退去すると違約金が発生するというものだ。入居期間が極端に短いと、賃料2ヶ月分ほどの違約金が発生するケースもある。契約内容によるので、契約書に判を押す前にキチンと確認しよう。

フリーレント付き物件の注意点②:敷金・礼金などトータルコストで判断しよう

一定期間の賃料がタダになるからと言って、敷金や礼金がゼロとは限らない。契約内容はケースバイケースなので、フリーレント付きだと本当にトクになるのか、電卓でトータルコストを計算しながら他の物件とも条件を比べて選ぼう。

フリーレント付きが必ずしもトータルコストで有利とは限らない
フリーレント付きが必ずしもトータルコストで有利とは限らない


文=田端邦彦

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CHINTAI編集部
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