「リフォーム済み」「リノベーション物件」の違いとは?メリット・注意点まとめ

賃貸物件を探していると、「リフォーム済み」「リノベーション物件」といった表記を目にすることがある。新築や築浅物件より家賃を抑えられる場合が多い一方、実際にどこまで手が入っているのか気になる人も少なくないだろう。
本記事では、リフォームとリノベーションの違いや選ぶメリット、物件情報でチェックしておきたいポイントまで解説する。
このページの目次
リフォーム・リノベーション物件とは?
リフォームとリノベーションには、主に次のような違いがある。
- リフォーム:
老朽化した建物を修繕・改修し、建物や設備を使いやすい状態に戻すこと。壁紙の張り替えや設備の交換など、部分的な工事が中心 - リノベーション:
大規模な工事を行い、暮らしやすさやデザイン性を向上させ、付加価値を与えること。間取りの変更、給排水管の取り替え、冷暖房設備の刷新など、スケールの大きな工事が中心
もっとも、両者の間に明確な法的線引きがあるわけではなく、実務上はおおよそ同じ意味で使われている場合も多い。言葉の定義にこだわりすぎず、実際にどこがどう改修されているかを確認することが大切だ。
リフォーム・リノベーション物件のメリット
リフォーム・リノベーション物件には、次のようなメリットがある。
- 家賃を抑えられる:
同じエリアの新築・築浅物件より家賃が安い傾向にある - 室内のきれいさ:
外観は築年数相応でも、室内は快適に仕上がっている場合が多い - 設備の新しさ:
キッチンや浴室、トイレなどの水回りが交換され、比較的新しいモデルが使われていることも多い - デザイン性の高さ:
空室対策として付加価値を高めるため、一般的な部屋とは一線を画すオシャレな部屋になっている場合がある
住みたいエリアがあっても、新築・築浅の物件では予算オーバー……という場合、リフォーム・リノベーション物件を候補に含めることで物件の選択肢が広がる。あきらめかけていたエリアでも理想に近い部屋に出会える可能性が広がることも、大きな利点だ。
リフォーム・リノベーション物件を選ぶときの注意点
一方で、リフォーム・リノベーション物件は築年数が経過していることによる注意点もある。
- 耐震性:
1981年6月より前に建築確認を受けた物件は「旧耐震基準」である可能性がある - 電気容量:
電気の契約容量が少ないと、エアコンや冷蔵庫を運転させながら電子レンジや電気ケトルを同時に使った際、ブレーカーが落ちてしまうことがある - 防音性:
構造や築年数によっては壁や床が薄く、隣人の生活音が気になる場合がある - 目に見えない部分の劣化:
室内や設備が新しくても給水管・排水管など目に見えない部分の配管が交換されておらず、水回りのトラブルやにおいが気になることもある - 共用部の古さ:
エレベーター、集合ポスト、オートロック、防犯カメラなどの共用設備は改修されず古いまま残っていることがある
特に電気容量の上限や配管の状態は、写真や内見だけでは見落としがちだ。室内だけでなく、共用部の管理状態や建物全体のリスクも考慮して総合的に判断したい。
物件情報で「いつ・どこを・どう直したか」を確認しよう
賃貸広告で「リフォーム済み」「リノベーション済み」と表記する場合、物件情報には原則として「実施した年月」「実施箇所」「実施内容」を具体的に明記することが定められている。たとえば「2023年3月、フローリング貼り替え済み」のように、いつ・どこを・どう直したのかが分かる書き方だ。
単に「リフォーム済み」とだけ書かれている物件よりも、詳細が明記されている物件の方が施工範囲を正確に把握できる。
詳しく知りたい場合は、内見時や問い合わせの際に不動産会社へ直接確認しよう。あわせて耐震補強工事が済んでいるか、外装の塗り替えや設備交換などの修繕履歴が残っているかも聞いておくと、より納得感を持って物件を選べる。
Q&A
Q1. 「新耐震基準」って具体的にいつからの物件?
A. 1981年6月1日以降に建築確認を受けた物件が新耐震基準にあたる。それより前の物件がすべて危険というわけではないが、耐震補強の有無などをあわせて確認しておくと安心だ。耐震基準の種類や、地震に強い物件の見極め方についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてほしい。
Q2. 内見のとき、リフォーム・リノベーション物件ならではのチェックポイントは?
A. 水回りの設備状態や防音性など、写真だけでは判断しづらい部分を重点的に確認するのが基本だ。あわせて共用部の管理状態も見ておくと良い。持ち物や当日の流れなど、内見全体の進め方を確認しておきたい場合は、以下の記事を参考にしてほしい。
Q3. リフォーム・リノベーション以外にも、築年数が古い物件のメリットはある?
A. 家賃の安さだけでなく、部屋の広さや収納の余裕など、古い物件ならではのメリットが得られる場合もある。築年数ごとのメリット・デメリットをさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてほしい。
まとめ
リフォーム・リノベーション物件は、家賃を抑えつつ快適で綺麗な部屋に住める魅力的な選択肢だ。一方で、耐震性や防音性、隠れた配管など築年数特有の注意点も存在する。物件情報に記載された実施年月・箇所・内容をチェックし、気になる点は内見や問い合わせで直接確認したうえで、納得できる一室を選んでほしい。








