京都での一人暮らしにおすすめの街は?市内の住みやすいエリアや住環境、部屋探しの注意点
和の趣を感じられる京都。市内で一人暮らしにおすすめのエリアとは?

日本の伝統・文化を感じることができる京都の街。日本の一大観光地なので、旅行で訪れたことがあるという人も多いだろう。しかし、「住む街」としての京都については、意外と知らないことも多いのではないだろうか。
そこで本記事では、京都市内で一人暮らしに適したエリアを紹介する。また、京都市内ならではの住環境や、部屋探しの際に気をつけておきたい点についてもお伝えする。
この記事でわかること
京都は「洛北・洛西・洛東・洛南」の4エリア分けられる!洛中にマンションや住宅が集まる
京都での一人暮らしにおすすめのエリア「烏丸御池駅」「丸太町駅」「西院駅」
京都の部屋探しで注意「駐車場の有無」「車での移動時間」「駅やバスの利便性」「時間帯での雰囲気の違い」
このページの目次
京都市内のエリアはどうなっている?まずは位置関係を確認しよう

京都の街は、大きく東西南北に分けることができる。京都市中心部を「洛中」といい、洛中を中心として「洛北」「洛西」「洛東」「洛南」と呼ばれる。

洛中は、京都市でも最も賑わうエリアで、商業施設やマンションなどが建ち並ぶ地域もあれば、戸建ての住宅街もある。コンパクトな町内に細い路地が入り組んでおり、そのなかに多くの建物が密集しているため、「ウナギの寝床」といわれる奥行の長い住宅が多いことが特徴的だ。
洛北、洛西、洛東、洛南は、マンションもあるが、一般的な分譲地に建つ戸建て住宅が多い地域だ。洛北に向かうほど、山や川などの自然が多くなる。
京都市内で一人暮らしする場合の交通事情は?

京都市内の移動であれば、主要な公共交通機関は京都市営地下鉄とバスとなる。ただし、バスについては観光シーズンになると時間が不正確になるため、通勤・通学にはなるべく地下鉄を利用したほうがよいだろう。
また、京都市は意外とコンパクトな街であるため、車でも、混雑さえなければどこに向かうにも短時間で移動することが可能。ただしその反面、賑やかな地域になればなるほど、駐車場が確保されていない場合も多い。
その点、京都市では自転車を利用する人が多くなっている。自転車なら渋滞に巻き込まれることもなく、小回りがきくのでおすすめだ。ただし、一部の繁華街では交通事故防止などの観点から自転車の走行が禁止になっているので十分確認しよう。
参考URL
自転車通行禁止エリアと時間帯(京都市産業観光局HP)
京都市内での一人暮らしにおすすめのエリア3選

ここからは、京都市内で一人暮らしにおすすめのエリアをご紹介しよう。
今回は京都市の中でも特に一人暮らしの人が多い地域に限定して、交通アクセス、ショッピングなどの利便性から、初めて一人暮らしをする人にもおすすめのエリアをピックアップした。
一人暮らしにおすすめのエリア①烏丸御池駅周辺
- 所在地:京都市中京区
- 接続路線:地下鉄烏丸線・地下鉄東西線
- 京都駅までの所要時間:烏丸線で約5分
- 家賃相場:1Rで5.60万円、1Kで5.75万円
洛中の中京区という地域に位置しており、京都市の中でもひときわ大きな交差点に位置している。大型百貨店やおしゃれな飲食店が多く、都会的な雰囲気でセレブにも好まれるエリア。賑やかな場所に住みたい人におすすめの街だ。おしゃれなテナントビルや有名な名店も揃い、普段使いができるスーパーも近くにある。
また烏丸御池駅は、京都市営地下鉄の2つある路線・烏丸線と東西線がどちらも乗り入れている。京都市内のどのエリアに移動するにも非常に便利な駅となっている。
※家賃相場は2024年4月30日現在
一人暮らしにおすすめのエリア②丸太町駅周辺
- 所在地:京都市中京区
- 接続路線:地下鉄烏丸線
- 京都駅までの所要時間:烏丸線利用で約7分
- 家賃相場:1Rで4.20万円、1Kで4.90万円
洛中の中京区に位置し、東西線の乗り換え駅となる烏丸御池駅へは南に1駅。丸太町通りは路線バスも多く、各方面へのアクセスが良い。
また、地下鉄で1駅・自転車で10分ほどのところには同志社大学 今出川校地が、自転車で20分ほどのところには京都大学吉田キャンパスがあり、学生も多いエリアとなる。一人暮らし向けの物件も見つかりやすいだろう。
また駅からすぐのところには広大な敷地を誇る京都御苑(かつての皇居)がある。京都御苑の敷地内にある公園は自由に利用することができ、ジョギングやウォーキングなどを楽しむ周辺住人も多いようだ。また、近くには有名な神社仏閣が多くあり「京都らしさ」を感じることができるのではないだろうか。中心地にも近くて静かな住環境を求める人にはおすすめのエリアだ。
※家賃相場は2024年4月30日現在
一人暮らしにおすすめのエリア③西院駅周辺
- 所在地:京都市右京区
- 接続路線:阪急京都線、嵐電嵐山本線
- 京都駅までの所要時間:阪急京都線・地下鉄烏丸線で約10分
- 阪急梅田駅までの所要時間:阪急京都線(快速)で約45分
- 家賃相場:1R 3.60万円、1K 4.60万円
洛中の西側に位置している「西院駅」は、大型の商業施設などが建ち並ぶ賑やかなエリアだ。幹線道路に面しているため、車の往来が多く、大小の飲食店の看板が目立つ。
地下にある阪急の西院(さいいん)駅と、地上にある嵐電嵐山本線の西院(さい)駅があり、両駅は地下で繋がっている。京都市内の移動はもちろん、阪急京都線で乗り換えなしで梅田まで行くことができるので便利。途中には大阪の高槻や茨木にも停車するため、大阪方面への通勤・通学に便利な立地といえるだろう。
また駅から少し離れると、マンションなどの住宅エリアになる。自転車圏内に大型商業施設の「京都ファミリー」「イオンモール京都西院店」があり、ショッピングにも不便を感じることがないだろう。洛中の中心部よりも家賃が抑えられることが多く、人気がある。
※家賃相場は2024年4月30日現在
京都市の部屋探しで気を付けるべきこと

京都市で一人暮らしをするための部屋探しでは、次のような点に気を付けよう。
京都の部屋探し 注意点①駐車場の有無や車での移動時間
特に京都市の中心部は狭い路地が入り組んでおり、1軒の敷地が狭い。こうした事情から、駐車場がない賃貸物件も多い。
通勤通学などで車を使う人は、自宅から離れた場所にある月極駐車場を利用しなければならない可能性もある。駐車場料金の相場は、京都市内中心部で2万円~3万円、郊外でも1万5千円程度かかるので、月々の支出予算に組み入れておこう。
また、前述のとおり車での移動は想像以上に時間がかかることがある。車を保有するのは様子をみてからの方が良いだろう。
京都の部屋探し 注意点②駅やバスの利便性
メインの移動手段として地下鉄や鉄道、バスなどの公共交通機関を想定している人も多いだろう。特にバスについては、観光客の多いシーズンには遅延することも多いので、時間に余裕を見て利用するようにするべきだ。
また、特に東京・大阪などの大都市圏から転居する人にとっては、行き先によっては電車の本数が少なく感じられることもあるだろう。通勤・通学先へのルートだけでなく、列車の本数についても確認しておこう。
京都の部屋探し 注意点③スーパーやコンビニの場所
京都市内は道が入り組んでおり、場所によっては非常に狭いことがある。買い物の度に車を動かすことが面倒に感じることがあるかもしれない。その点、徒歩や自転車でも行ける範囲にスーパーやコンビニがあると便利だろう。
京都の部屋探し 注意点④病院の場所
やはり車の移動が不便なことが多いため、万が一のために病院も近くにあったほうが良い。周辺のクリニックや病院の場所もチェックしておこう。
京都の部屋探し 注意点⑤昼と夜の時間帯の雰囲気
京都市内には広大な敷地を誇る寺社仏閣などの文化財が非常に多く、大阪のような大型の商業ビルは限られたエリアにしかない。そのため、市内の中心部であっても意外と夜は街灯が少なく、夜になると真っ暗というエリアも少なくない。
また、日中は人通りが多い観光地でも、お寺や神社が閉門する夜には誰も居なくなるということも珍しくない。京都での一人暮らしでは、夜の時間帯の雰囲気を確認しておこう。
ポイントを押さえて京都で一人暮らしを始めよう
知らない土地で一人暮らしを始めるというのは不安もたくさんあるだろう。住み始めてから「イメージと全然違う!」ということがないように、事前に情報収集をしてしっかりと住環境を確認しておきたい。小さな不安をひとつひとつ解消して、快適に新しいスタートができるようにしよう。
知らない街へ引越す前に、ホテル暮らしで街をおためし
上京や転職など、知らない街でのお部屋探し。初めから自分にあった駅やエリアを見つけるのは難しいもの。
ホテルに滞在して1日を過ごしてみれば、その街の朝・昼・晩の雰囲気や、通勤・通学時の混み具合など、住んで初めてわかることを体験できるはず。
「CHINTAIホテル暮らし」であなたらしい街選びを!

文=miyako