お金がなくても一人暮らしはできる?出費を抑える4つの工夫とは
出費を減らせば、お金がなくても一人暮らしはできる!
お金がなければ一人暮らしはできないと思い込んでいる人はいないだろうか。
一人暮らしではさまざまな出費があるが、月々に必要な金額や簡単な節約方法などを知っておくだけで、支出額を抑えることができる。この記事では、一人暮らしを成功させるための4つの工夫をご紹介しよう。

【出費節約その①】一人暮らしで一月の生活費にかかる金額を把握しよう!
まずは、ひと月に必要な金額を書き出し、生活する上での支出額を把握しておくことが大切だ。その際は、毎月同じ支出額になる「固定費」と、月によって支出額が異なる「変動費」に分けておくのがポイント。
例えば、固定費には家賃や水道光熱費、保険料、通信費などが挙げられる。習い事をしている人は、月々の月謝や通うための交通費なども固定費に含まれるだろう。変動費には食費や交際費、日用品費、服飾費、美容費などがある。
これらの他、臨時での出費が予想される冠婚葬祭費や医療費なども変動費として考えておくと良い。変動費の中でも食費にお金をかける人がいれば、交際費や服飾費にお金をかける人もいる。自分が何にお金を多く使っているのか、これから使いそうかを把握するのも大切だ。
このように、毎月どのくらいの固定費や変動費を支払っているのかを明確にしておくことで、自分自身の金銭感覚が見えてくるはずだ。無駄な出費や節約できる費用があれば、見直してみよう。

【出費節約その②】大きな固定費一人暮らしの「家賃」を抑えよう
固定費の中でも特に大きな金額を占めるのが、毎月の家賃。エリアや物件の広さなどによってさまざまだが、毎月5~9万円前後の大きな出費となるため、家賃を安く済ませることができれば月々数万円の節約につながるはずだ。そこで、相場よりも家賃が安くなりやすい物件の特徴をいくつかチェックしておこう。
築年数が経過している物件や、専有面積の狭い物件、バス・トイレ別でない物件などは、同じエリアでも相場より家賃が安い傾向にある。物件を探す際には希望条件に優先順位を付け、どうしても譲れないもの以外は条件をゆるめて探してみよう。そうすれば、予算内で希望の物件が見つかりやすくなるだろう。

家賃を抑えつつ、新しさや部屋の広さも重視したいなら、物件の立地がポイントだ。例えば、最寄り駅までの距離がある物件であれば、同じ条件でも駅近の物件より家賃を抑えられる確率が高い。また墓地が近い、線路沿い、歓楽街の付近にあるなど、立地相場よりも低い家賃で希望の条件に合った物件を見つけられる可能性が高いだろう。物件は不動産情報サイトから探すことができるが、その他にも不動産会社の広告で情報を得られる場合もある。
賃貸契約の初期費用は抑えよう。
一人暮らしを始めるには引越しをする必要がある。引越しには多くのお金がかかるため、可能な限り費用は抑えておきたい。
賃貸契約の初期費用を安く抑えるためには下記の方法を参考にしよう。
①敷金・礼金が0円の物件を選ぶ
敷金と礼金は基本的に1ヵ月かかる物件が多い。しかし敷金と礼金の設定に大きな決まりはなく、0円の物件もある。敷金礼金0円物件を選択すれば、2か月分もの家賃を抑えることができるため、大きな節約につながる。敷金礼金0円物件を選ぶ前に、敷金と礼金の違いを理解しておこう。
敷金は、退去時にかかる原状回復費に使われるお金で、契約をするタイミングで預け金として支払うため、退去時には原状回復にかかる実費を差し引いた金額が返金される。
敷金0円の場合は別途でクリーニング代が請求されることが多い。退去時に多少費用がかさんでしまうため、敷金0円物件のデメリットを十分に理解しておこう。
礼金は名前の通り大家さんのに対するお礼のための費用だ。払わなくても借主にはデメリットがないため、礼金0円が少ないか0円の物件を探そう。
②仲介手数料を安くしてもらう
仲介手数料は、法律で家賃の1ヵ月分までと定められている。下限ははないため、仲介手数料の不動産屋で契約しよう。
仲介手数料が半月分や0円物件を扱う不動産屋もあるため確認しよう
③フリーレント付きなら前家賃が0円
フリーレントとは、大家さんが決めた期間の家賃の支払いを無料にする契約。
日割り家賃分~1ヶ月ほど家賃が無料になるため、翌月分の前家賃は従来通りの家賃引き落とし日の支払いになる。ただ、フリーレント付きの物件で契約期間中に引っ越すと、違約金がかかる可能性があるため合わせて確認したい。
④保証会社を利用しない物件を選ぶ
親族など連帯保証人を立てられる人は、連帯保証人のみで契約できるお部屋を選ぶ方がお得になる。保証会社不要な物件であれば家賃1ヶ月分の費用を抑えることが可能だ。
ただし、首都圏の賃貸物件の8割ほどは保証会社利用が必須になっているので、物件数が少なく探しにくいです。
【出費節約その③】水道光熱費は、小さな積み重ねで抑えよう
毎日の生活に欠かすことのできない水道光熱費も固定費の一つだ。これらを節約することで得られる金額は少ないが、長期的に見るとまとまった節約となるため、注目しておきたい費用である。
水道代の節約では、節水を意識するのが重要。例えば、蛇口をこまめに締めて使用時間を1分短縮しただけで、年間約3,000円近い節約になると言われている。洗濯も同じく、何日か分を一度にまとめて行うことで使用する総水量を減らすことができるため、毎日洗濯する場合に比べて年間約4,000円の節約が可能。さらに、食器洗い乾燥機の使用は電気代が高くなるイメージがあるかもしれないが、実は手洗いよりも少ない水量で洗うことができ、年間約8,000円もの節約が期待できるのだ。
電気代の節約は、使わない電化製品のコンセントを抜く方法が一般的だが、その他に冷蔵庫の使い方を意識してみるのがオススメ。冷蔵庫内の温度を季節に合わせて調整し、中身を整理して物を減らすだけで年間約3,000円を節約することができる。熱を溜め込まないよう、壁から少し離して設置するのもポイントだ。
また、夏場や冬場に重宝するエアコンも、温度設定を意識すれば節約につながることをご存知だろうか。例えば冷房を27度・暖房を21度で設定している人は、冷房を28度・暖房を20度と、設定温度を1度調整するだけでも年間約2,000円近い節約になる。
ガス代の節約には、調理時のひと工夫が大切。例えば、煮込み料理には落とし蓋を活用しよう。食材への火の通りを早めて効率良く加熱することができるため、ガスの使用時間の短縮につながり、ガス代の節約効果が期待できるはずだ。
一つ一つは小さな金額だが、その積み重ねによって年間約1~2万円の節約が期待できるため、一人暮らしを始めたらぜひ取り入れてみると良いだろう。

【出費節約その④】食費は自炊と冷食を中心に!デリバリーと外食に注意
生活スタイルによって大きな出費になりやすいのが、食費ではないだろうか。何でも自分でこなさなければならない一人暮らしでは、帰宅途中にコンビニやスーパーマーケットに立ち寄って弁当や惣菜を購入したり、外食の回数が増えたりと、つい手軽に食事を済ませてしまう人も多いだろう。しかし、これらも積み重なると大きな出費となる。
食費を節約するカギとなるのが、自炊である。料理が苦手な人や、忙しくて時間を確保できない人にとっては難しく聞こえるかもしれないが、まずはできることから少しずつ始めてみよう。
例えば、「毎日1食は自炊をする」「週に2日は自炊をする」など、無理のない範囲で自炊の機会を作ってみるのも一つの手。主菜や副菜など、メニューの一部を自炊に変えるだけでも支出額が減るはずだ。毎日一人分の食事を作るのが難しい場合は、作り置きのレパートリーを増やすのも良いだろう。
また、買い物へは値引き商品の多い夕方以降に出掛けたり、スーパーマーケットで安売りをする曜日をチェックしたり、食材は安い店舗でまとめ買いをして冷凍保存をするなど、すぐに取り入れられる節約方法もある。外出時に水筒を持参すればコンビニや自動販売機で飲み物を買わずに済み、一日あたり数百円の節約が可能だ。

【出費節約その⑤】通信費は簡単に抑えられる!契約を見直そう
水道光熱費と合わせて毎月必要なのが、通信費だ。
リモートワークの普及や、インターネットサービスの影響で今では欠かせなくなったWi-Fiの利用や、スマホの月額料金がかかってくる。携帯とWi-Fiの料金を合わせると月に1万~2万ほどかかってしまうことがある。
月々の携帯料金はキャリアから格安スマホに変更することで抑えることができる。
また、Wi-Fi代に関しては契約会社によって金額が大きく変わることはない。しかし通信速度によって月々の料金が変わってくるため自分が何に対してWi-Fiを使うのかを認識する必要がある。
通信費は乗換キャンペーンなどが多いためお得な時に乗り換えると◎
「お金がないから」と一人暮らしを諦めるのはまだ早い!
家賃や水道光熱費、食費のように生活の中で大きな金額を占める費用を見直すと、思いがけず出費が減ることもある。交際費や服飾費にお金をかけている人は、これを機に毎月の使用額を見直してみるのも良いだろう。
お金がないからと言って一人暮らしを諦めるのではなく、できることから少しずつ始めてみるのが成功の秘訣だと言えるはずだ。
文=みつまめ(株式会社YOSCA)