戸建て賃貸で、夢のマイホーム気分を味わおう!

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「今度、家を建てるんだ」。こんな友人や同僚の言葉に、なぜかドキッとしたことはないだろうか? 賃貸生活が長引いてくると、どこか憧れる夢の一戸建て暮らし。ならば、戸建てに賃貸で住んでみるという手はどうだろうか?

「庭付き一戸建てに住む」ことは、高いハードルではない

「庭付き一戸建てに住む」ことは、高いハードルではない

「機会があれば住んでみたい」という人も多い戸建て住宅。今回は戸建て賃貸に住んでいる、もしくは住んでいたことがある人に、その魅力と住むうえでの注意点を聞いてみた。

「戸建て賃貸」の魅力とは?

共通していたのは、「騒音を気にせず、家事や育児ができる」「自転車やバイクが庭に止められる」「マンションなどの集合住宅に比べ、専有面積が広い」という意見だ。

自営業なので、仕事場と居住空間を分けたくて部屋数が多い戸建てを選びました。2階を仕事場、1回を居住空間と完全に分けているので、かなり効率が良いです。ご近所付き合いをしていると、玄関に野菜を置いていってくれる人がいますね。広さがファミリーサイズなので、掃除は大変だけど収納はたっぷり。私は一人暮らしですが、二人以上でシェアするなら、金銭的にはかなりお得だと思います」(30代女性・戸建て賃貸歴2年)

引越しを考えていた時、不動産屋にたまたま紹介されたのが戸建て賃貸を借りたきっかけ。子どもがまだ小さく男の子だったので、集合住宅だと近所迷惑が気になったため。子どもを叱っている時の声や、夜に回す洗濯機の音など、周囲への騒音を気にしないでいいのは、ありがたい」(40代女性・戸建て賃貸歴7年)

築年数が古い物件が多いせいか、マンションなどに比べても家賃はそれほど変わらないよう。むしろなかには、管理費がタダで、駐車場代も込み。さらに庭などの居住空間以外の占有スペースが増えるなど、トータルでは「お得」な物件も多いようだ

「戸建て賃貸」ならではの悩みとは?

悩みやトラブルは、物件によるが、共通していたのは、「広い分、掃除が大変。庭に草がぼーぼー生えるが、草むしりする気になれない」「古い物件なので、いろんな虫が出る」などの声だった。なかには、「ゴミ捨て場まで数十歩ほど歩く必要があるのが盲点だった」「いろんな虫には慣れたが、塀の上にハクビシン※がいたときには驚いた」という声も。

「ご近所づきあいが面倒なのでは?」と疑問だったが、今回聞いた中ではむしろ「近所付き合いがある」ことへの安心感の方が強いようだ。

※ハクビシン
食肉目ジャコウネコ科。東南アジア、台湾などに多く、外来種とされる。戦時中、毛皮用に持ち込まれた。江戸時代にいたという記録もある。体長1メートルほどで、額から鼻にかけて白い筋が入っている。ほぼ全国に生息。狩猟や有害鳥獣による捕獲数は増加傾向にある。

戸建て賃貸、最大の難点は……?

「戸建て賃貸も良さそう」と感じた人もいるかと思うが、問題は供給の絶対量が少ないことだ。事前に、住みたい地域の「相場観」を身につけ、気になる案件が出たときは、できるだけ早めに動く方がよいだろう。

賃貸生活は、そのときどきのライフスタイルに合わせて、居住空間を選べるのが最大のメリット。アパート・マンション暮らしが続いているなら、たまには戸建ての生活を味わってみるのはいかがだろうか?

(たままい。+ノオト)

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