【賃貸一人暮らし】部屋中の蛍光灯や電球をLEDに交換でどれくらいお得になる?
ついつい夜更かししがちな秋の夜長。深夜まで明かりを灯していたら、当然ながらその分の電気代もかさんでしまう。
しかし、家中の照明をLED電球に交換すれば、かなりの節電になるのではないだろうか。

そもそもLEDとは、Light Emitting Diodeの略。通常の白熱電球や蛍光灯に比べ、消費電力が少ない。
また、故障しづらく、理論上はほとんど劣化しないので、寿命が長いのも魅力だ。
ただし、白熱電球と比較すると、商品そのものの価格は高い。電球の価格(初期コスト)と電気代(ランニングコスト)を考慮すると、どちらの方がどれくらいお得になるのだろうか?
ここでは、東芝が販売するLED電球「E-CORE」(一般電球形 7.7W 光が広がるタイプ LDA8L‐G」)を例に、計算してみよう。数値はいずれもメーカー公式発表のものを用いる。
価格 | 全光束(lm) | エネルギー消費効率(lm/W) | 定格寿命(h) |
---|---|---|---|
5,985円 | 485 | 63 | 40000 |
? | 一般電球 | LED電球 | 差額 |
---|---|---|---|
2年使用した場合 | 3,470円 | 742円 | 2,728円 |
4年使用した場合 | 6,940円 | 1,484円 | 5,456円 |
これをもとに、「2年使用した場合」「4年使用した場合」を算出したところ、結果は上記のとおりとなった。
当然ながら、使用する期間が長いほど白熱電球との電気代の差は開き、4年使うと理論上は合計5,456円ほどお得になる。
ちなみに、このLED電球の希望小売価格は5,985円。
だが、大手ショッピングサイトの実績価格をチェックすると、1,500円弱で販売されていた。
つまり、1年ちょっと使用すれば、白熱電球の本体価格分くらいはすぐにペイできてしまうのだ。もちろん、部屋中の照明をLEDに変えれば、その分だけ電気代を抑えることができる。1Kで一人暮らしの場合、部屋の電気、キッチンの電気、風呂・トイレの電気、玄関の照明など、各箇所を一気にLED電球に交換すれば、2年目以降は約1,000円×5個=年間約5,000円 の電気代が浮く。4年契約満了時に退去すると、最終的には2万円近い電気代を節約できるのだ。
よし、さっそく自宅の照明をLEDに総取っかえしてしまう! ……と飛びつきたいところだが、LED電球を購入する際に気を付けたい点が2つある。
1つは、多くのLED電球が光の強弱を調整する「調光」に対応していない点。購入時はパッケージを見て、「調光器対応」なのかを確認しよう。
もう1つは、バスルームなどにみられる照明器具をカバーで覆う「密閉型器具」に使用する場合。
LED電球は周りが密閉されていると、発熱した熱によって光が弱くなったり、寿命が縮んだりすることがあるのだ。最近は、各メーカーが放熱の方法を工夫した密閉型対応の製品を販売しているので、使用用途に合ったタイプのLED電球を選ぶようにしたい。
賃貸物件の場合、電球が切れると安い白熱電球でいいや……と思いがちかもしれない。
しかし、ある程度の期間その部屋で暮らすことが決まっているなら、環境にも家計にも優しいLED電球に交換するという選択肢はアリだろう。
※本文内の数値は、メーカー公式発表などの数値です。実測値とは異なる可能性があります。あらかじめご了承くださいませ。
(播磨谷拓巳/ノオト)
全国の人気駅から賃貸物件を探す
仙台駅 名古屋駅 広島駅 旭川駅 函館駅 阿佐ケ谷駅 元住吉駅 苫小牧駅 松山駅 浜松駅
全国の人気沿線から賃貸物件を探す
鹿児島市 宮崎市 福島市 沖縄市 高松市 松本市 茨木市 福岡市中央区 熊本市中央区 大阪市西区