【ドミニック・ローホーに学ぶ】持たない暮らしで部屋も心もスッキリ!ミニマリストmiwaさんに聞く物を手放すコツとは

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ミニマリストmiwaさん流・物の手放し方&シンプルライフの続け方

〝譲る〟と考えれば〝手放す〟ことへの罪悪感はなくなる

miwaさんのインスタグラムには〝暮らすように旅するのが好き、旅するように暮らすのも好き〟との自己紹介文がある。結婚した3年前からは旦那さんの地元に落ち着いているが、実は大の引越し好きで、18歳から現在までに15回も転居を経験している。

高井戸、亀有、祖師ヶ谷大蔵、喜多見、狛江、読売ランド前、九品仏、学芸大学、八丁堀など、これまで住んできたエリアは多岐に渡り、まさしく〝旅をするように〟引越しをしてきた。年月とともに物も増えていったが、引越し作業は全く苦じゃなかったとのこと。

「学生の頃、雑貨店でバイトをしていたので、細々した物を梱包するのが得意なんです。更新したのは1度だけかな。最短7か月で転居したこともあります」(miwaさん)

ドミニック・ローホーの本に出会ったのは学芸大学に住んでいた時。思い立ったらすぐ行動に移すmiwaさんは、さっそく断捨離に取りかかる。ハイブランドを中心に集めていた衣服は欲しい人に譲り、必要最低限の物だけを手元に残した。

「当時はメルカリもジモティーもなかったので、mixiの〝あげますコミュ〟を利用しました。ルブタンの靴をタダ同然であげちゃったり、バンバン手離していきました。友人から〝関西系〟と言われるくらいカラフルな服だらけだったのに、今、持っているのは白、黒、グレーを基本に数着だけ。十分やっていけます。ウォークインクローゼットもあるのですが、私には必要ないので夫が使っています」(miwaさん)

【断捨離】miwaさんのクローゼットには必要最低限の衣服や小物、メイク道具、ノートパソコンなどが入っている
必要最低限の衣服や小物、メイク道具、ノートパソコンなど、miwaさんの持ち物はこれだけ

断捨離する前は本もたくさん持っていたが、ほとんど処分して、読みたい本がある時は徒歩3分の図書館を利用しているという。ファッションも本も好きだからこそ収集していたと思うのだが、手放す時に躊躇しなかったのだろうか?

「〝手放す〟というよりは〝譲る〟という気持ちで整理していったので、ためらわなかったですね。もっと大事にしてくれる人、もっと必要としている人の手に渡ったほうが良いなって。そして、私は〝迷ったら手放す〟と決めて片付けていきましたね。手元に残そうか……手離そうか……と迷った時点で、それは今の自分に必要ないんだな、と」(miwaさん)

【断捨離】本が数冊だけしまってあるアンティークの小さなチェスト
アンティークの小さなチェストには本が数冊だけ。「本好きの友人が〝図書館は自分の大きな本棚〟と言っていたのを聞いて、私もそうしよう!って」(miwaさん)

毎朝の掃除で、夫婦ともども心と空間を整える

現在の住まいは、旦那さんの実家が所有するマンションビルの一室。築40年の物件だが、入居にあたって内装をリノベーションしてもらったので新築同様だ。間取りは1LDK。リビングダイニングにも寝室にもほとんど物が出ていない。miwaさんの物はキッチン脇のクローゼット、旦那さんの物は寝室のウォークインクローゼットに収納されていた。テレビも見終わったらクローゼットにしまうという徹底ぶりだ。

「二人とも〝生活感は出したくない〟という部分で一致しています。床に物を置かない、使い終わったらしまう、毎朝掃除する。決めているルールは、そんなところでしょうか」

朝起きると、まず旦那さんが床に掃除機をかけてくれるとのこと。miwaさんはお風呂やトイレなど水まわりの掃除を担当している。

「夫は布団派で、寝っ転がりたいから、床掃除は進んでしてくれます。私、本当はベッド派なんですけど、今は夫に合わせています。リビングダイニングに置いているテーブルと椅子は、完全に私の趣味です」(miwaさん)

【断捨離】何一つ置かれていないmiwaさん宅の寝室
日中、寝室には何一つ置かれていない。眠る時は、ニトリで購入した〝ダブルなのにたたむとシングル〟になる布団を使っている(ウォークインクローゼットに収納している)
【断捨離】miwaさんの旦那さんが愛用しているマキタの充電式クリーナー
キレイ好きな旦那さんが愛用しているのは、マキタの充電式クリーナー
【断捨離】たためるスツールに乗ったキャリングハンドル付きの液晶テレビ
キャリングハンドル付きの液晶テレビを、たためるスツールに乗せて視聴している。「朝のニュースしか観ないので、すぐしまっちゃいます」(miwaさん)
【断捨離】太陽光で充電できて小さくたためるランタン『ソーラーパフ』
太陽光で充電できて小さくたためるランタン『ソーラーパフ』を愛用。「夜、枕元に置いています。電気代がかからなくてエコでしょ?」(miwaさん)

食事は楽しく演出して、心豊かに過ごしたい

モノトーンで潔くまとめられたmiwaさんの生活空間に彩りを添えているのが〝食事〟。インスタグラムでも日々の料理が美しくアップされている。

「基本的に料理はワンプレート。益子の陶器市でみつけたお気に入りの皿でいただきます。料理は食べるとなくなってしまいますが、食卓を囲んだ時の会話や味の記憶は残りますよね。だからこそ、彩りや盛り付けには気を配りたいと思い、時間がある時は料理教室で習っています」(miwaさん)

断捨離した9年前、miwaさんは〝想い出は形に残さない〟ことを胸に刻んだ。形ではなく心に残せば、身の回りをシンプルに保てるだけでなく、一瞬一瞬を大事に、ていねいに暮らせる。そして、ていねいな暮らしにとって大切なのは〝食事〟ではないか、と考えるように。

「元々、食べるのも料理も大好きなので、楽しみながら、気負いなくやっています」(miwaさん)

【断捨離】益子焼のオーバルプレート
益子焼のオーバルプレート。温もりある白に宿る〝質実の美〟が料理を引き立てる
【断捨離】スッキリ整えられたmiwaさんのキッチンまわり
キッチンまわりもスッキリ整えられている。動線の無駄を省くため、頻繁に使う調味料はあえてしまっていない
【断捨離】スタイリッシュな分別ゴミ箱&調理器具の数々
スタイリッシュな分別ゴミ箱&調理器具の数々。水切りカゴは置かず、たたんでしまえるドライングマットを活用している

ミニマリストmiwaさん流〝シンプルライフを始めるための3か条〟

最後に、miwaさんが考える〝シンプルライフを始めるための3か条〟を伺った。

1.一人旅をしてみよう
必要最低限の荷物で旅に出てみると、自分にとって本当に必要な物や事が見えてくると思います。

2.理想のミニマリストをみつけよう
こういう暮らしをしてみたい、こんな歳の取り方をしたい、と思う手本をみつけて、真似することから始めてみては?

3.迷ったら手離そう
捨てようか捨てまいか迷いが生じたら、それは今の自分に必要ない物と割り切って!

引越しを機に物を減らしたいと考えているならば、ぜひ参考にして、心も空間もスッキリさせてみては?
文・写真=野中かおり

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