宅配ボックスの正しい使い方を解説!メリットや注意点についても徹底解説
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宅配ボックスを利用する際の注意点
宅配ボックスを利用する際の注意点①:家賃や管理費が相場より高いケースがある
宅配ボックスの設置されている物件は、オートロックも付いているなど、セキュリティーがしっかりしている物件が多いので、必然的に家賃が相場より高くなってしまう。
宅配ボックスを利用する際の注意点②: 宅配ボックスで受け取ることのできない荷物がある
高い利便性を誇る宅配ボックスだが、すべての荷物を受け取れるわけではない。特に以下のような荷物は宅配ボックスに入れてもらえないので注意しておこう。
- 着払いの荷物
- 食品など傷みやすいもの
- 宅配ボックスに入らない大きさの荷物
- レシートの出力や受領印の押印ができないタイプの宅配ボックス
また、上記以外にも配達業者によっては宅配ボックスでの受け取りについて規定がある業者も多い。トラブルが起きないよう、事前にしっかりと確認したうえでサービスを利用しよう。
宅配ボックスを利用する際の注意点③:宅配ボックスに空きがなく、再配達になる場合もある
宅配ボックスの数は限られているので、宅配ボックスに空きがなく、宅配業者が持って帰ってしまうということもある。荷物がいっぱいの場合は仕方ないが、宅配ボックスが空いているにも関わらず、慣れていない配達員が不在で持って帰ってしまうというケースもある。この場合は、再配達してもらう必要があるため、不在票を確認してなるべく早く荷物を受け取るようにしよう。
また、ダイヤル式の宅配ボックスの場合、不在表をポストから抜き取られて荷物を持ち逃げされたり、配達員が暗証番号を書き忘れたりするというトラブルもあるようだ。
賃貸物件でも宅配ボックスを自分で設置してもいいの?
このように様々なメリットがある宅配ボックス。非常に便利で、安価なダイヤル式のソフトタイプなら数千円程度から販売されている。そのため「とにかく、安い物件に住みたいけど、宅配ボックスはほしい!」という方は自分で宅配ボックスを設置するという方法もある。ただし、賃貸マンションやアパートの場合は、玄関の外は共有スペースになるため、大家さんや管理人さんに確認する必要がある。
また、大家さんや管理人さんの許可が取れて、自分で宅配ボックスを設置できたとしても、個人で設置した宅配ボックスはわかりづらいため、宅配業者が宅配ボックスに入れてくれないケースなどもあるようだ。
宅配ボックスを自分で設置しても、オートロックの物件には部屋の前まで配達業者が入れないようでは、意味がないので注意が必要。
宅配ボックスが備え付けの賃貸物件もある
分譲マンションや、オートロックマンションに設置されていることが多い宅配ボックスだが、最近では賃貸アパートにも増えてきている。ネットショッピングが便利になるにつれて、宅配ボックスの需要も比例している。
築年数が古い割安な賃貸アパートも入居者の獲得のために宅配ボックスを設置する物件も増えている。割安な賃貸アパートを探している人も宅配ボックスをあきらめることはないと言えるだろう。
また、CHINTAIでは賃貸物件を探すときに宅配ボックス付きの賃貸アパートやマンションを絞り込み検索することが可能だ。
日頃からネット通販などを利用する方は、荷物の受け取りに困ることがない宅配ボックス付き物件を確認してみてはいかがだろうか。
宅配ボックスの助成金制度について

政府は2017年4月から宅配ボックスの設置費用を補助する制度を新設した。こちらは、宅配ボックス1ヶ所につき、設置金額の半額を補助する制度となる。しかし、設置の対象はあくまで駅などの公共施設やスーパーなどの商業施設に設置する企業が対象となっているようだ。自治体としては福井県のあわら市が宅配ボックス設置に対する補助制度を創設した。
福島県あわら市の助成金制度は主に戸建て住宅を対象とし、集合住宅で管理会社から設置許可を得た世帯も利用できるようだ。今後は国の助成金制度もマンションなどに拡大したり、あわら市のように助成金制度を導入したりする自治体も増えるだろう。助成金制度を利用して宅配ボックスが設置されている賃貸物件も増えることになるだろう。
宅配ボックスにまつわる、さまざまなオプションサービスも登場

長期保管の荷物のチェックやトラブル対応、日々のメンテナンスはマンションの管理人や管理会社によって自主管理されていることが多い。
しかし、近年では管理センターによる遠隔監視(操作)機能を備えた「オンライン式」の宅配ボックスも登場してきている。利用者としては、トラブル時でも迅速に対応してもらえるメリットがある。
また、最近では、宅配物の受け取りだけでなく、発送サービスやクリーニングの取り次ぎ、カーシェアリングなどさまざまなオプションを利用できる宅配ボックスも増えている。
やっぱり便利!宅配ボックス付きの物件を探すならプロに任せちゃおう!
宅配ボックスによるトラブル、家賃が少し高くなるケースもあるが、不在時でも荷物が受け取れるのは忙しい社会人にとっては非常に便利で快適な生活が送れるツールの1つ。また、小さなお子さんなどが家に留守番をしているときなど、宅配ボックスでの配達を利用できれば万が一のトラブルも防ぐことができる。
一方、宅配ボックスでは受け取ることができない品物もあるので、注文するときは事前に確認しておく必要がある。また、自分で勝手に宅配ボックスを設置してしまうと大家さんとトラブルになってしまうため、設置する前に一度相談しておくと良いだろう。不動産会社に相談すれば自分に合った物件を紹介してもらえるので、プロのアドバイスを参考にしつつ、利便性の高い宅配ボックス付きの物件を探してみよう。
(根岸達朗+ノオト)
2021年7月加筆=CHINTAI情報局編集部