国立駅の住みやすさは? 家賃相場・アクセス・買い物など現地取材でリサーチ
国立ってどんな街? 実際に国立駅周辺を歩いて住みやすさをリサーチ!
東京都西部にあり、立川市、国分寺市、府中市、日野市と隣接している国立市。国立駅は市の北限にあり、JR南武線谷保駅をつなぐ大通り(通称「大学通り」)までが国立市の中心エリアとなっている。一橋大学をはじめ、東京女子体育大学、国立音楽大学附属中学・高等学校など学校が多く、国立駅を中心とした半径1.3kmのエリアは、文京地区に指定されている。
大学通りには桜並木が続き、春には満開の桜が街を彩る。また、都市景観形成条例が定められているため、街の景観が非常に良く、歩いているだけでも気持ちのよい街である。
今回は、そんな国立駅をCHINTAI編集部が実際に歩いて取材。家賃相場や都心への交通アクセス、駅の周辺にある施設など、住みやすさを徹底調査。これから国立への引越しを考えている人は、街歩きレポートも参考に、国立での生活をイメージしてみてほしい。

国立駅周辺MAP
この記事でわかること
周辺住人の声「カフェやスーパーも充実しているのに、道を一本入ると静かな住宅街でバランスが良い」
家賃相場は1K 5.3万円!ワンルームも4万円台とリーズナブルで住みやすい街
国立駅は、中央線快速の停車駅!新宿まで25分かかるが、乗り換えがなくアクセスしやすい
このページの目次
国立駅周辺の住環境について紹介!
国立駅周辺に暮らす住人の口コミ
カフェやスーパーも充実していて、ある程度賑わっているのに、道を一本入ると静かな住宅街になるので、ちょうどいいバランスだと思う。国立というアドレスも好きだし、何と言っても大学通りの桜並木がきれいなので、毎年楽しみにしている。(30代・女性)
とにかく治安がいい。とはいえ、栄えていない訳ではなく、選ぶのが大変なくらい飲食店が充実していて、飽きない街だと思う。(20代・男性)

国立駅周辺の家賃相場は?
ワンルーム(1R) | 4.70万円 |
---|---|
1K | 5.30万円 |
1DK | 6.50万円 |
1LDK | 10.35万円 |
2K/2DK | 7.50万円 |
2LDK | 13.00万円 |
※家賃相場はCHINTAIネット2024年8月29日現在のもの
続いて、お部屋探しをするうえで最も気になる「家賃相場」を調べてみた。高級住宅街というイメージもあるため、筆者はもう少し家賃が高いと想像していたが、実際はワンルーム4万円台からと、かなりリーズナブルに住める物件があることがわかった。一人暮らしなら、少し贅沢をすれば憧れの1LDKに住むことも夢ではない。
また、同じ国立市内でも、都内に出る際により利便性の高い中央線沿いの国立エリアのほうが、谷保エリアよりも家賃が安い。同じ中央線沿線の立川駅、西国分寺駅と比べても、国立エリアの家賃は数千円程度安いので、家賃相場の観点から見ると、住みやすさが高い街であることがわかる。
国立駅の交通アクセスについて
▽路線・アクセスの良さまとめ
通っている路線 | JR中央線 |
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主要駅までのアクセス | 東京駅まで:JR中央線中央特快で約39分(快速で約47分) 新宿駅まで:JR中央線中央特快で約25分(快速で約33分) 渋谷駅まで:JR中央線快速・京王井の頭線急行で約46分 立川駅まで:JR中央線快速で約3分 |
終電時刻(平日) | 東京駅から:JR中央線で0:20発⇒国立駅01:17着 新宿駅から:JR中央線で0:41発⇒国立駅01:17着 渋谷駅から:JR山手線・中央線で0:33発⇒国立駅1:17着 立川駅から:JR中央線で0:48発⇒国立駅0:51着 |
終電時刻(土日祝日) | 東京駅から:JR中央線で0:19発⇒国立駅01:17着 新宿駅から:JR中央線で0:41発⇒国立駅01:17着 渋谷駅から:JR山手線・中央線で0:33発⇒国立駅1:17着 立川駅から:JR中央線で0:48発⇒国立駅0:51着 |
1日平均乗降人員 | 54,049人 |
※主要駅までのアクセス・終電時刻についてはCHINTAI調べ(2020年1月9日時点)
※乗降客数について JR東日本(2018年度)
国立駅は、中央線快速の停車駅だ。百貨店や家電量販店など、大型店舗が多数ある立川駅までは約3分、新宿駅や東京駅などの主要駅までは30〜50分程度かかる。都心に出るには少々時間がかかるように感じるかもしれないが、乗り換えがないのは非常に便利だ。

国立周辺の治安は?
▽東京23区の犯罪発生件数ランキング
1.新宿区 | 6,416件 |
---|---|
2.世田谷区 | 6,035件 |
3.渋谷区 | 5,432件 |
~ | |
43.国立市 | 531件 |
▽江戸川区 平成26年から平成30年までの犯罪件数推移(警視庁調べ)
平成26年度 | 754件 |
---|---|
平成27年度 | 857件 |
平成28年度 | 748件 |
平成29年度 | 539件 |
平成30年度 | 531件 |
住みやすさといえば、治安も気になる点である。国立の治安は他地域と比べてどの程度なのか調べてみると、東京都内の(町、島しょ部を除く)49の自治体の中で、国立市の1年間の犯罪件数は43番目、つまり7番目に少ない。市内の人口が7万人を越えるにも関わらず、531件しか犯罪が起こっていないということは、大変治安がいいと言えそうだ。
また、平成26年からの犯罪発生状況を調べてみると、年々減少傾向にあると言える。都心に比べると夜道は暗いが、ここまで治安が良ければ安心して暮らせそうだ。国立は、治安の面でも住みやすさの高い街であることがわかった。

国立駅周辺の住環境は? 買い物スポット、公共施設、公園など実際に街を歩いて調査!
国立は、家賃、治安ともに住みやすさの高い街であることがわかったが、実際に生活するとなると、公共施設や商業施設の有無も重要になってくる。ここからは国立駅から周辺を歩いてみた様子を紹介する。どんなお店があるのか、街の様子はどうかをチェックして、物件探しに役立ててほしい。
国立駅のスーパーやドラッグストアなど買い物の便はどう?

国立駅南口から徒歩すぐの場所に西友国立店があるので、食品、生活用品のほとんどはここでそろう。少し贅沢をしたいときには、紀ノ国屋で買い物をするものいいだろう。

普段の買い物なら西友で十分だが、ワンランク上の商品を多く扱う紀ノ国屋が近くにあれば、ちょっとしたパーティーやお祝いの際に便利である。

また、国立駅には、nonowaという商業施設が入っているため、衣料品、雑貨などはここで購入できる。
大きな百貨店はないが、大学通りには路面店が数多く立ち並び、中にはおしゃれな雑貨店や衣料品店もある。

また、路面店が多く立ち並ぶ大学通り西側に対して、東側は5階程度のビルや小さなショッピングセンターが多い。美容室、衣料品店、古着店、金物店など、さまざまな種類のお店がある。
道中にはファミレスや衣料品店、ドラッグストアも多数あった。


家電量販店やホームセンターなどはないが、一駅電車に乗れば立川駅へ行けるので、大きな不便は感じなさそうだ。
国立駅の病院・クリニックなど医療機関の充実度は?
大きな総合病院は、府中市にある多摩総合医療センターが最寄りとなり、徒歩30分程度かかるが、国立駅南東の旭通り沿いには、個人病院やクリニックがあるので、安心度が高い。
実際に歩いて見たところ、道中には「国立さくら病院」や、

「かねしげ内科」、

「糸井眼科」などがあった。

他にも皮膚科や歯科医院などが充実している。
国立駅の飲食店や娯楽施設の充実度は?
国立駅南口の駅前ロータリーを右手に進むと。駅前にはサンドラッグとサイゼリヤがある。

さらに、エクセルシオールカフェ、すき家、星乃珈琲店、ローソンと、便利なお店が並んでおり、駅周辺にはチェーン店が多い印象だ。

また、国立駅周辺には、チェーンのカフェはもちろん、個人経営のおしゃれなカフェも多数ある。
国立駅と谷保駅を結ぶ大学通りでひときわ目立つのは、「ask a giraffe(アスク ア ジラフ)国立店」。ペット同伴も可能なカフェである。この日はお昼時ということもあり、主婦や学生で賑わっていた。

隣には「GEORGE’S 国立店」があり、家具や生活雑貨など、暮らしに華を添えるおしゃれなアイテムが揃っているのも嬉しいポイントだ。

富士見通りには、ムレスナティ専門店の「Kunitachi Tea House」や、

小麦粉を使わないシフォンケーキが人気の「CAFE LUCCA」などがある。

さらに、米粉パン専門店「MAGOME」もあり、健康志向の女性にとっては住みやすさが高い街と言えそうだ。

西側では、趣のある路地に飲食店がちらほら。

1954年創業の「ロジーナ茶房」は、カレーやパスタなど、軽食も食べられる昔ながらの喫茶店。「ご飯やさん」の文字が見えているのは、「国食ばんざい くにたち桜花」。国産食材にこだわった和ダイニングだ。
突き当たりにあるブランコ通りは特徴的なアーチと小さなお店が立ち並ぶ。その風景は、まるで海外のよう。

手前にある「poco a poco」では、スペイン料理、イタリア料理が楽しめる。

一方、国立駅東側の旭通りは、学生の街だけあって、がっつり食べられる飲食店も多く、若い男性が満足できるお店が揃っている。


隣には、行列ができているお店もあった。

「柿屋ベーグル」。バジル、かぼちゃ、さつまいもなど、毎日15種類ほどのベーグルを日替わりで販売している。常に行列が絶えず、閉店時間も「〜売り切れまで」と書かれていた。
そこから1ブロック歩くと、国立を拠点に都内に5店舗を構える洋菓子店、マロニエがある。

国立には洋菓子店も多く、雑誌やテレビでも数多く取り上げられる「レ・アントルメ国立」や、「白十字 富士見台店」などもある。
旭通りには他にもさまざまなジャンルの飲食店がある。



西側の富士見通りには、焼肉チェーンやホットサンド専門店もある。


「Hot sand God mother」のホットサンドは、ローストビーフやスモークサーモン、チキンなど数種類あり、テイクアウトもイートインもできる。サラダやスープがついたり、ホッカレーとセットになっていたり、ボリューム満点のランチメニューもあるので、時間がないときに手軽に食べたい人にも、しっかり食べたい人にもおすすめだ。
他にも、富士見通りには中華やインド料理店、イタリアンレストランなどがあり、多国籍な雰囲気が漂うエリアだ。
国立エリアの行政サポート、公園の充実度など子育て環境はどう?

国立駅周辺には公園があまりなく、一つ一つもかなり小さい。しかし、木が生い茂る大学通りに代表されるように、自然はそこかしこにあるので、散歩をするだけでもリフレッシュできる環境は整っている。
車道側には桜の木が所狭しと生えており、桜の季節の美しさが想像できる。筆者が取材に訪れたのは5月だったため、桜の木は青々としていたが、初夏は生い茂る新緑を楽しめるのも国立の魅力だ。
また、大学通りは歩行者用と自転車用に道が2つに分かれている。学校が多いこともあり、時間帯によっては多くの人が行き交う大学通りだが、自転車専用の道があるので、子供の散歩にも安心だ。


国立駅から7〜8分歩くと、大学通りを挟んで両側に一橋大学がある。災害時には大きな避難場所になるので、場所を覚えておこう。

それ以外にも避難場所がそこかしこにあり、国立は万が一のときに安心できる住みやすさの高い街と言える。

大学通り、旭通り、富士見通りは、全て路上喫煙等禁止エリアなので、子育て世代にも嬉しいポイントである。

国立の住みやすさは良好!国立は自然やカフェが多い魅力ある街だった

国立の住みやすさを、交通、家賃、治安、商業施設の観点から詳しく紹介した今回の記事。国立には閑静な住宅街もあるが、中心部は飲食店や商業施設が多く、住民からの住みやすさの評価も高かった。
子育て世代には、自然が多いのが嬉しいポイントである。また、若い世代はカフェが多いのも魅力に感じるポイントだろう。
周辺エリアよりも家賃相場が安めなので、引越しを検討している方は、国立を候補に入れてみてはいかがだろうか。
知らない街へ引越す前に、ホテル暮らしで街をおためし
上京や転職など、知らない街でのお部屋探し。初めから自分にあった駅やエリアを見つけるのは難しいもの。
ホテルに滞在して1日を過ごしてみれば、その街の朝・昼・晩の雰囲気や、通勤・通学時の混み具合など、住んで初めてわかることを体験できるはず。
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