【猫との暮らし】人気ねこ・京介の飼い主に聞く! 賃貸物件の選び方や長毛種の猫と暮らす工夫
まずはペット可物件に引越し。準備万端で猫を迎えた
猫との出会いは突然訪れることもある。ペットを迎える気持ちが固まったら、 “いつか”に備えてペット可物件へ先に引越しておくのも一案だ。
インスタグラムで大人気のおしゃれ猫・ラガマフィンの“京介”の飼い主“母ちゃん”も、物件探し→引越し→ペット探し→出会いと理想的な順番で迎えることができたそう。
今回は母ちゃんこと水野さんに、ペット可の賃貸物件を選ぶコツや長毛種の猫と暮らす工夫を教えてもらおう。


プロフィール
名前:水野さん
職業:撮影業
居住形態:夫婦2人暮らし+1匹
猫にかかる月々の費用:約6,000円
Instagram:@sachikoma1224
ルームデータ
所在地:神奈川県横浜市
家賃:136,000円(管理費5,000円)
間取り:2LDK(49㎡)
築年数:29年
猫プロフィール
京介(オス・1歳6ヵ月):おおらか。でも水野さんには凶暴
眺めが良い部屋は猫もうれしい! 日差しも風通しも◎
「最初は犬を飼うつもりでペット可物件に引越したんですが、猫にひとめぼれしてしまいました(笑)。勤めている撮影スタジオにモデルとしてやって来た6ヵ月のラガマフィンです。さっそく譲り受けて京介と命名しました。猫なのに散歩もトレーニングもできるおおらかな“アクティブねこ”。犬と猫のいいとこ取りをしたようなタイプで結果的によかったですね」(水野さん)
引っ越すときにこだわったポイントは3つ。ペットを飼っている住人が多い、駅から徒歩10分以内、眺めが良い。
「みんながペットを飼っているほうが気兼ねしなくて済みますよね。人にとっても住みやすい部屋がよかったので、駅近と眺めの良さにもこだわりました」と水野さん。
希望の沿線で候補を2件まで絞り、現在の物件に決めた。別の候補は西日が差し込んで高温になる部屋だったため、「留守中にペットが熱中症になるかも」と心配でやめた。当初は犬を想定していたが、結果的には猫にとっても居心地の良い部屋を見つけることができたという。

眺めの良い部屋は周囲にさえぎるものがなく、日当たりも風通しも抜群! 部屋にはあまりこだわりのない“父ちゃん”ことご主人も大満足。猫にとっても快適な環境を整えられることができたそう。
「網戸にしておくと気持ちのいい風が通り抜けるんです。窓際がお気に入りの京介のために、主人がキャットタワーを作ってくれました。網戸を開けてベランダに出ないように、念のためストッパーをつけています」(水野さん)


「ディアウォール」で壁面をキャットタワーに改造
ご主人の自作のキャットタワーは、「ディアウォール」を利用したもの。木材の上下につけることで丈夫なつっぱり棒になり、天井や床を傷つけずに壁面に棚などをDIYできるアイテムだ。
「ネットで情報を調べたり友人に聞いたりして作りました。木材のままだと滑りそうなので、私は足がかりになる布を貼りました。爪とぎしそうな壁面にも布を貼ってガードしています。オシャレに見えると言われますが、いたって実用的な理由です(笑)」(水野さん)

トイレは「頭数プラス1個」のセオリーを守り、リビングと寝室に各1個ずつ用意している。リビングに置いてあるトイレは100円ショップのワイヤーネットで囲って目隠し。

抜け毛の掃除は粘着式クリーナーよりスリッカーがおすすめ
ご主人が軽度のアトピー性皮膚炎なので、掃除を心がけているそう。
「夫婦そろってズボラなので、スリッカーとルンバを活用しています。スリッカーは猫用のブラシですが、実は掃除にもぴったりのアイテム。粘着式クリーナーより楽に取れるうえ買い替えの必要もなし。抜け毛に悩んでいる人におすすめですよ!」(水野さん)

暑がりの京介のために、夏を涼しく乗り切るアイテムも用意している。水野さんのオススメはアルミのクールベッド。「猫は平らなものよりたらいのような形をしているタイプのほうが使うかも」と選び方をアドバイス。

ご近所付き合いを大切に、猫との暮らしを楽しんで
「猫と暮らすために大切なのは、ご近所付き合いですね。住人の方には京介を迎える前に『猫を飼うことにしたので、騒がしいことがあったらすみません』とお知らせに行きました。事前にあいさつすれば、快く受け入れてくれる方が多いのではないかと思います」(水野さん)
最後に、水野さんが教えてくれた「猫と暮らすポイント」をまとめよう。
「猫と賃貸暮らし」を送るポイント
- 眺めの良い部屋は日当たりと風通しも良い。人にも猫にもおすすめ
- 便利アイテムを利用して賃貸でもキャットタワーをDIY!
- ご近所付き合いを大切に。少しの気遣いでみんなが心地よい
京介は散歩に行くので、「顔見知りになった飼い主同士の交流も楽しみの一つ」と水野さん。事前にペット可物件へ引越したり住人にあいさつしたり、丁寧な準備と気遣いが幸せな猫との暮らしにつながっている。

文・写真=金子志緒