【猫との暮らし】都心から練馬のメゾネット賃貸へ引越し。猫が吐かなくなった理由とは?
引越しによって猫が元気に! 家族の楽しみもできた
猫と一緒に引っ越す時、優先するべき条件に迷う方もいるのでは? 完全室内飼育なら周辺環境は関係ない、と思いがち。ところが状況によっては猫の体調が改善することもある。
都心の高層マンションから練馬区のメゾネット賃貸物件へ引越した小林さんによれば、愛猫の原因不明の嘔吐がピタリと治まったという。さらに小林さん夫婦にも生活の楽しみができたとか。引越しのエピソードや現在の暮らしぶりを聞いてみよう。
プロフィール
名前:小林さん
職業:会社員
居住形態:夫婦2人とミックス2匹
猫にかかる月々の費用:2万5000円(医療費含む)
物件データ
所在地:東京都練馬区
家賃:12万円8000円
間取り:2LDK(58㎡)
築年数:29年
猫プロフィール
ミミ(メス・推定10歳):フレンドリー
バロン(オス・6歳半):食いしん坊
大家さんに交渉して多頭暮らしを実現した
「猫たちは秋葉原の高層マンションに住んでいた時に迎えたんです。当時は『職住は近いほうがいい』と思っていて、利便性を優先した部屋でした。でも夫婦で転職したのを機に、3年半前に練馬区へお引越し。人間だけなら“駅からの距離”“部屋の広さ”“家賃”の3つで決めますよね。でも猫可物件が最優先なので、駅近はあきらめました」(小林さん)
1LDK以上の猫可物件を探したところ、なんと3件のみ。選択肢の少なさに小林さんは驚いたが、庭付きのメゾネットに興味を惹かれた。しかし飼育頭数の規約は1匹。「大家さんと交渉したら、敷金3ヵ月で2匹OKになりました!」と小林さん。猫たちがおとなしい性格なので、「1匹でも2匹でも変わらない」とはっきり言えたのも功を奏した。
練馬区のメゾネット賃貸物件に住み始めてから、思いがけないうれしい変化があったという。
「秋葉原に住んでいた頃はミミがよく吐いていたんです。動物病院で何度も診てもらいましたが原因不明でした。でも引越してから吐かなくなり、元気になったんです! 前は高速道路に近い高層マンションだったので、人間にはわからなくても揺れや音が気になっていたのかもしれません。今の家は周囲が静かなので、良い影響があったようです」(小林さん)
引越し後に小林さんはバイクの免許を取り、外出を楽しむようになった。「主人の職場も近くなって、家族全員の生活の質が向上しました」とうれしそう。
誤飲対策のためゴミ箱の形状や料理の保管場所を工夫
引越しで快適な猫との暮らしを手に入れた小林さんだが、目下の悩みの一つが、食いしん坊なバロンの誤飲防止対策だ。
「動物病院でバロンが太っていると言われてしまったんです(笑)。それでごはんを減らしたら、ゴミ箱を漁るようになってしまって……。今は蓋つきのゴミ箱に変えましたが、それでもあきらめないので、留守にする時はゴミ箱をトイレの中に移動しています」(小林さん)
もう一つの悩みである脱走防止対策も実施している。小林さんのモットーは「設備ではなく運用」。アイテムをそろえるだけでなく、「いかにうまく使うか」に重点を置いて考える。
「ペット可物件は築年数が古いものも多くて、ドアや窓が少しゆるかったりするんですよね。幸いにも我が家の猫たちは外に出たがるわけではないので大きな問題はありません。でも万が一を考えると、脱走は対策を講じるのが難しいですね」(小林さん)
段差や“トイレinトイレ”で互いに心地よく便利に
メゾネットなので室内に階段があり、それがキャットタワー代わりになって便利だとか。加えてキッチンカウンターや本棚、踏み台を利用して高低差のある段差を作るように意識しているそう。
「猫のトイレは4個用意しています。飼い主の間では人のトイレの中に猫のトイレを設置する“トイレinトイレ“が人気です。換気扇があるから換気もよさそうですよね」(小林さん)
「猫たちはおとなしいので、トイレやリビングにいるのに気づかずドアを閉めそうになることがあるんです。閉じ込めてしまったら大変なので、外出前と帰宅後に2匹を指さし確認しています」(小林さん)
制約のある賃貸だからこそ工夫のしがいがある
「賃貸でペットを飼うのは大変と思うかもしれませんが、私は制約があったほうが燃えるんです(笑)。猫のために工夫のしがいがありますね」(小林さん)
最後に、小林さんが教えてくれた「猫と暮らすポイント」をまとめよう。
「猫と賃貸暮らし」を送るポイント
・完全室内飼育でも環境の良い場所がオススメ
・食いしん坊な猫は誤飲防止対策をする
・誤飲や脱走は“設備“ではなく“運用”で防ぐ
都心から練馬区のメゾネット賃貸物件へ引越してから「家族全員の生活の質が向上した」という小林さん。猫を迎えることも引越しも暮らしの大きな決断だが、あなたも思い切って、そんな一歩を踏み出してみては?
文・写真=金子志緒
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