狭くても快適! コンパクトな2DKで暮らすカップルに聞くミニマルライフの魅力

最終更新日:

38㎡でも快適。ミニマルライフはお財布にもやさしい

ミニマルライフはお財布にもやさしい!? 「部屋が狭いなら、空間の使い方を工夫すればいい」と話すのはミニマリストを目指しているsaoriさん。自身のインスタグラムも人気だ。

2017年から38㎡というコンパクトな2DKの賃貸物件で二人暮らしを始めたsaoriさんカップルに、最小限のスペースでも快適に暮らせるミニマルライフの良さについて聞いてきた。

プロフィール

名前:saoriさん
職業:会社員
年齢:20代後半
instagram:@saori.612

マネーデータ

家賃:7万2,000円
食費:3万円
光熱費:1万5,000円
保険料:1万円
通信費:9,000円
外食費:1万円
雑費:1万円

家賃のほかに食費は3万、光熱費1万5000円、保険料1万、通信費9000円、外食費1万円、雑費1万円、お小遣いは2人分で6万円。これが二人の1ヵ月の生活費だ|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力 width=

ルームデータ

所在地:埼玉県
居住人数:2人
家賃:72,000円(管理費込)
間取り:2DK(38㎡)
築年数:27年

間取りは2DKだが、38㎡と意外と小さめな部屋。ここで婚約者の彼と二人で暮らしている|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力
間取りは2DKだが、38㎡と意外と小さめな部屋。ここで婚約者の彼と二人で暮らしている

最小限のスペースで快適に暮らす秘訣

1年前から婚約者との同棲を始めたsaoriさん。新居探しの条件は駅から近いこと、予算7万円程度、間取りは空間を広々と使える1LDKが希望だった。しかし、物件を探し始めてすぐに現実を知ることに……。

「家賃を7万円台に抑えようとすると、駅から遠い物件がほとんど。通勤の利便性を考えると駅から5分以内という条件は譲れなかったので、ほかの条件を見直しました。2DKの間取りや狭めの部屋も候補に入れて、築年数が古くても室内がキレイならOK。独立洗面台や対面キッチンはあきらめました」(saoriさん)

そうして見つけたのが、現在暮らす2DK・38㎡の部屋。正直、2人で住むには決して広いとは言いがたい。そこでインテリア好きのsaoriさんは、このサイズでも快適に暮らすために、SNSや雑誌を見て空間づくりを研究したそう。

「最初は、2DKだと空間が細かく仕切られてしまうのがイヤだなと思っていたんです。でも、SNSでミニマリストの方の暮らしぶりを見ていたら、2DKでも物を減らせば狭さを感じずに、おしゃれに、快適に暮らせるんだなとイメージができました」(saoriさん)

ナチュラルでシンプルなインテリアのイメージが固まったsaoriさんは、引越しを機に物を減らすことを決意。それまで住んでいた一人暮らしの部屋は、モノが多くごちゃごちゃしていたそうだが、必要なものだけを残して手放すことに。

ゴミ箱はキッチン横1ヵ所に集約。食洗機について「ミニマリストを目指しているのにどうかと思う」とsaoriさんは笑うが、快適な暮らしのために必要なものは取り入れる|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力 width=
キッチンの上の収納棚には2人分の食器を収納。どこを開けてもスッキリと片付いているsaoriさん宅|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力
キッチンの上の収納棚には2人分の食器を収納。どこを開けてもスッキリと片付いているsaoriさん宅
キッチン下の収納棚には、フライパンや鍋を収納。全ての物の指定席が決められ、何がどこにあるかひと目でわかる|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力
キッチン下の収納棚には、フライパンや鍋を収納。全ての物の指定席が決められ、何がどこにあるかひと目でわかる
本当は独立洗面台が欲しかったとsaoriさん。バスグッズは全て「ひっかける収納」で空間を有効活用、狭さを感じさせない|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力
本当は独立洗面台が欲しかったとsaoriさん。バスグッズは全て「ひっかける収納」で空間を有効活用、狭さを感じさせない

「洋服は衣装ケース6つ分を一気に処分。ベッドなどの家具も手放しました。結果的に荷物がだいぶ少なくなって自家用車で運べたので、引越し代の節約にもなりました」(saoriさん)

引越しから1年経った今も、家具は必要最低限しか置いていない。

リビングとして使っている6畳の洋室には、小さなローテーブルとデスク、棚が1つだけ。テレビは「ダラダラと見てしまうから」という理由で置いていない。

隣の6畳の和室は寝室に。ベッドを置くと狭くなるので、布団を2枚並べて寝るスタイルになった。

化粧道具は無印良品のファイルボックスとペンポケットで整理。カゴに入れることでインテリアになじませている|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力
化粧道具は無印良品のファイルボックスとペンポケットで整理。カゴに入れることでインテリアになじませている
片付けが苦手な彼のため、ワンアクションで取り出せるよう通勤服をハンガーラックに収納。シャツはハンガーポケットに5日分が収まる|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力
片付けが苦手な彼のため、ワンアクションで取り出せるよう通勤服をハンガーラックに収納。シャツはハンガーポケットに5日分が収まる
寝る時は和室にマットレスを敷く。昼間は和室と居間とをつなげて広く使えるのがメリットだという|狭くても快適!コンパクトな2DKで二人暮らしのカップルに聞く、ミニマルライフの魅力
寝る時は和室にマットレスを敷く。昼間は和室と居間とをつなげて広く使えるのがメリットだという

空間を広々と使うため、余計なモノを置かないことに加えて、収納も場所を取らないように工夫。置き場所に困るティッシュケースをダイニングテーブルの側面にマジックテープで設置するアイデアは、「収納を考えることが趣味」と言うsaoriさんならではだ。

「休日は2人で洋室で過ごすことが多いのですが、物が少ないので一緒にいても窮屈さは感じません」(saoriさん)

ちなみに、saoriさんのパートナーはもともと持ち物が多く、片付けが苦手だそう。今のシンプルな暮らしをどう感じているのか聞いてみると、「最初は戸惑いましたけど今は慣れましたね。モノが少ないことで、どこに何があるかがすぐわかるのはいいなと思います」と少々苦笑いしながら答えてくれた。

2人がこの部屋に住み始めた理由の一つは、将来家を買うために貯金をするため。

「自分たちが本当に欲しい物を買うために、今は必要最低限で暮らしていきたい。でも、快適さにはこだわっていきたいですね」(saoriさん)

狭くても快適。オシャレに暮らす工夫

saoriさんカップルは、狭くても快適に二人暮らしを送っていた。最後に、小さい部屋でも快適に、かつオシャレに暮らすコツについてまとめておこう。

・部屋には最小限のものだけを置いて部屋を狭く感じさせない
・インテリアはナチュラルでシンプルなものでそろえる
・ミニマリストを目指しつつも、快適な暮らしのためには必要なものを買うなど無理はしない
・物の指定席を決めて片付け、収納をする
・ベッドは置かず、布団で寝る

上記がsaoriさん流の快適に暮らすコツ。ぜひ参考にして、最小限のスペースでの快適な暮らしを実現してみては?


文=村上佳代
写真=尾形和美

※「CHINTAI2018年5月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
※雑誌「CHINTAI」2018年4月24日発売号の特集は「同棲経験者400人に聞いた!幸せな二人暮らしの始め方」。こちらから購入できます(毎月24日発売)
https://www.chintai.net/magazine/

東京の人気市区町村から賃貸物件を探す
大田区 足立区 世田谷区 千代田区 江東区 品川区 中央区 墨田区 葛飾区 北区

東京の人気沿線から賃貸物件を探す
山手線 都営三田線 都営新宿線 日比谷線 南北線 千代田線 京王井の頭線 銀座線 都営浅草線 りんかい線

リンクをコピー
関連記事関連記事