二人暮らしの生活費はいくら?同棲カップルの平均額や節約・折半のコツを解説

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二人暮らしの1ヵ月の生活費の平均は約37.4万円。同棲することで住居費や光熱費などの固定費の支払いを分担できるため、一人暮らしよりも大きな経済的メリットが得られる。一方で、収入の状況を把握し、無理のない予算を立てることも大切だ。

物価高も続く中で円満な生活を送るには、項目別に費用分担する、実費を折半するなど、生活費の支払いを不公平感なく分担できるようにしたい。お金の話題は切り出しにくいかもしれないが、最初にルールを決めておくとストレスになりにくい。今日から実践できて効果が持続する節約術も紹介しているのでぜひ二人で参考にしてみてほしい。

二人暮らしにかかる1ヶ月の生活費は平均いくら?

国の家計調査に基づく、二人暮らしの勤労世帯の生活費は以下。

項目金額
住居(家賃)100,000円
食料76,010円
光熱・水道20,305円
家具・家事用品12,705円
被服及び履き物9,370円
保健医療13,961円
交通・通信47,274円
教育1,353円
教養娯楽29,552円
その他の消費支出64,182円
合計37,4712円
※住居(家賃)は10万円に設定、その他項目は、総務省「家計調査 二人世帯 2025年」の勤労者世帯の数値を参照

昨今の物価高の影響により、食費や光熱費は以前の目安よりも上昇傾向にある。特に輸入コストやエネルギー価格の高騰は、家計に直接的な打撃を与えている現状だ。以前と同じような生活水準を維持していても、支出額だけが増えてしまうケースも少なくない。家計調査の結果を鵜呑みにせず、現在の物価状況を加味した上で余裕のある予算を組むことが重要だ。

カップルの同棲は、経済的メリットが大きい

同棲は一人暮らしよりも経済的なメリットが大きい。実際に一人暮らしをした場合の金額と比較してみよう。

項目二人暮らし二人暮らし(一人あたり)一人暮らし
住居(家賃)100,000円50,000円70,000円
食料76,010円38,005円44,659円
光熱・水道20,305円10,152円13,333円
家具・家事用品12,705円6,352円5,945円
被服及び履き物9,370円4,685円4,664円
保健医療13,961円6,980.5円8,690円
交通・通信47,274円23,637円19,190円
教育1,353円676円34円
教養娯楽29,552円14,776円20,250円
その他の消費支出64,182円32,091円34,611円
合計37,4712円187,354円231,376円
※一人暮らしの住居(家賃)は7万円に設定、その他項目は、総務省「家計調査 単身世帯 2025年」の勤労者世帯の数値を参照。小数点以下は切り捨て

二人で暮らすことで、家賃や光熱費、通信費などの固定費が一人暮らし×2人分よりも安く抑えられる。実際に家計を比較すると、一人暮らしを継続するよりも1ヵ月あたり約44,022円も支出を減らすことが可能だ。家賃や光熱費といった固定費を二人で分担できることは、同棲生活における最大のメリットといえる。

同棲時のお金の分担、どうすればいいの?

同棲生活をスムーズに進めるためには、あらかじめ二人のライフスタイルに合った費用負担のルールを決めておくことが重要だ。お互いの収入や価値観を考慮し、納得感のある分担方法を選ぶことが、将来に向けた良好な関係の維持に直結する。

パターン1:すべての生活費を折半する

まず紹介するのは、生活費を完全に「割り勘」にする方法だ。共通の口座を作り、毎月20万円など決まった額を二人で入金して、生活費をすべてそこから支払う。支出の出どころが一本化されるため公平性が高く、毎月の支出や貯金額の把握がしやすいメリットがある。

一方で、二人の収入に差がある場合、完全に折半すると収入が少ない側の負担が大きくなり、不満の原因につながる恐れがある。お互いの経済状況を十分に話し合った上で導入を検討したい。

パターン2:項目ごとに支払い担当を分ける

項目ごとに支払いの役割を分ける方法もある。

項目自分の負担額パートナーの負担額
住居(家賃)100,000円0円
食料0円76,010円
光熱・水道0円20,305円
家具・家事用品6,352円6,352円
被服覆及び履き物4,685円4,685円
保健医療6,980円6,980円
交通・通信23,637円23,637円
教育676円676円
教養育娯楽14,776円14,776円
その他の消費支出32,091円32,091円
合計189,198円185,513円
※住居(家賃)は10万円に設定、その他項目は、総務省 「家計調査 二人世帯 2025年」の勤労者世帯の数値を参照参考に算出。小数点以下は切り捨て

この表のように、家賃はパートナー、食費や光熱費は自分というように分担する。共通口座へ入金する手間がなく管理が楽な上に、自分の担当分さえ支払えば、残りのお金は各自で自由に使いやすい。

もし収入差により片方の金銭的負担が大きくなる場合は、もう一方が家事の比重を増やすなど、柔軟にカバーし合うことで不公平感を解消できる。

パターン3:【オススメ】収入の割合に応じて負担額を調整する

二人の収入に差がある場合、負担額が平等になるように負担比率を調整する方法だ。例えば、手取り月収が30万円と20万円のカップルであれば、収入の割合に合わせて「6対4」にするなど、収入に合わせた比率で生活費を出し合う。

収入が多い方が多めに負担することで、お互いの手元に残る自由に使えるお金の額に極端な差がなくなることがメリットだ。不公平感が出にくく、将来の貯金計画も二人で足並みを揃えて立てやすい。

二人暮らし・同棲の生活費の節約術

昨今の物価高もあり、なるべく生活費は節約したいところ。ただし、無理な我慢を重ねる節約は長続きせず、二人の関係にストレスを生んでしまう。生活の質を落とさずに支出を削るには、一度の見直しで効果が持続する仕組み作りと、二人で協力できる仕組みの活用が鍵となる。

無理なく続けられる「固定費」の削減アイデア:プランやサブスクの見直し

毎月の支出を抑えるなら、まずは一度の設定で効果が続く固定費の見直しが効果的だ。

通信費は、二人でスマホをキャリアのサブブランドやオンライン専用プラン、格安SIMなどへ乗り換えるか、自宅の光回線とのセット割などを活用することで大幅に削減できる。

光熱費は電気とガスのセット契約へ切り替えるほか、電力自由化に伴う新電力への見直しも有効だ(※)。さらにこまめにコンセントを抜く、時短できる調理器具を使うなどすると、電気代とカス代を抑えられる。

※プランや燃料を取引する市場の状況などによっては、乗り換え前よりも費用が高くなる可能性がある。公式サイトなどでプランの内容をしっかり確認しよう

また、重複しがちな動画配信などのサブスクリプションは、利用していないものを解約したり、ファミリープランへ一本化したりして無駄な出費を削りたい。

二人だからこそ効果が出る「食費・日用品」の節約術

自炊を習慣化し、外食を週2回までなどと決めることで食費は大幅に抑えられる。また、「週末のまとめ買い」と「作り置き」をすることで、忙しい日でも外食に頼らない仕組みをつくれる。容量の多い食材や洗剤などの生活必需品も、二人なら使い切れるため、単価を低く抑えることが可能だ。

ポイントや制度を賢く利用する

生活費の支払いを還元率の高い1枚の共通クレジットカードに集約すれば、効率よくポイントを貯められる。貯まったポイントを次回の買い出しや外食に充てることで、実質的な支出を抑えることが可能だ。

また、二人分のふるさと納税枠を活用するのも有効な手段といえる。お米やトイレットペーパーといった必ず使う消耗品を返礼品で賄えば、日々の生活費を直接的に節約できる。

家計・貯金の見える化

家計管理アプリを共有し、支出をリアルタイムで見える化すれば、お互いに無駄遣いを抑制し合う意識が自然と高まる。また、二人の生活費をまとめる共同財布を作ることも有効だ。カップルで管理する財布を持つことで、月々の収支が明らかになり、使途不明な支出を減らすことができる。現状の支出と貯金額を常に把握できる状態に置くことが、将来のお金の不安を解消し、円満な生活を続ける鍵となる。

ここまでさまざまな節約術を紹介したが、「何から始めればいいかわからない」という方には、少ないコストで大きな効果が持続する固定費の見直しをぜひお勧めしたい。

Q&A

Q1.同棲を始めるのに必要なお金はどのくらい?

A1.同棲を開始するにはまとまった費用がかかる。賃貸借契約時には敷金・礼金といった初期費用がかかり、家賃の4〜6ヵ月分が目安だ。加えて、引越し費用や家具・家電の購入費が必要になる。家具や家電はすべて新しく揃えるのではなく、お互いの私物を持ち寄ったり、必要に応じて徐々に充実させたりすることで、大幅なコストダウンが可能だ。

Q2.二人暮らしに最適な間取りは?

A2.1DKから3LDKまでが候補となるが、広さに比例して家賃も上がる。リモートワークの有無や「自分一人の個室」を確保したいかどうかなど、二人のライフスタイルに合わせて最適な広さを話し合うことが重要だ。まずはお部屋選びの優先順位を明確にするところから始めよう。

Q3.同棲をはじめる場合パートナーの両親へは挨拶すべき?

A3.将来の結婚を見据えているのであれば、事前に挨拶を済ませておくとよい。誠意ある対応をすることで親からの信頼を得られ、困ったときに相談や協力を仰ぎやすくなるというメリットも。家族と円満な関係を築くための大切な第一歩といえる。

まとめ

二人暮らしの生活費の平均は約34.6万円だが、実際の支出の内訳はそれぞれのライフスタイルや収入状況によって大きく変わる。自分たちに合った適切な家計管理を導入し、定期的に収支を見直すことが大切だ。費用の折半方法についても、お互いの収入を加味しながら相談を重ね、二人にとって納得感のある形を見つけていこう。二人で家計をやりくりする努力が、将来に向けた信頼関係をより深めることにつながる。

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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