【一人暮らしDIY】作業台と収納の1台2役!すのこで作るキッチン作業台
1台で一人暮らしのキッチンの悩みを2つ解決!
一人暮らしのキッチンといえば、作業スペースも収納もどちらも「足りない!」のが悩み。とくにワンルームの場合だと、それらが「ほぼ無い」というケースも……。
ならば、その2つの悩みを解決する作業台兼収納を、DIYで作ってしまおう!
「DIYやったことないし」「そんなすごそうなの無理」と思うかも知れないが、すのこを活用すれば、初心者でも意外と簡単に作れてしまうのだ。キッチンの悩みを2ついっぺんに解決!
今回は、高さ85cm×幅28cm×奥行き20cm程度の作業台を作る場合でご紹介。基本的な作り方は同じなので、スペースに合わせて作ってみよう。

軽く持ち運びも簡単。作業中はキッチンのそばに移動させることも可能
■ 制作時間 30分
■ 制作費 2.546円(今回のサイズの場合。ミニビスは含まず)
■ 難易度 ★★☆
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材料(今回紹介する、高さ約85cm×幅約28cm×奥行き約20cmの場合)
【作業台本体】杉すのこ|ホームセンター、WEBショップなど
価格:1枚861円~×2枚
杉は軽くて柔らかいので加工しやすい。断熱性や湿気を調節する機能もすぐれているので、キッチンまわりのDIY素材としてもおすすめ。さまざまなサイズがあるので、作りたい大きさに合わせて購入しよう。
※今回は幅約85cm×奥行約47cm×高さ約37cmのものを2枚使用
ある程度の大きさがあるのでWebショップを利用してもいいかも(ただし、配送料がかかる場合がある)。
【天板・棚板】シナベニヤ板|ホームセンター、WEBショップなど
価格:1枚500円~(価格はサイズ・厚み・販売店によって異なる)
ベニヤ板の表面にシナという木の板を貼り付けたもので、表面がスベスベしている。片面にだけシナが貼られた「片面タイプ」と、両面に貼られた「両面(または準両面)」がある。
価格も安く、扱いやすいのでDIY初心者におすすめ。いろいろなサイズや厚みがあるので、用途に合わせて選ぼう。
※棚板に使う場合は、何を乗せるかを考えて耐えられる厚みを選ぶこと
※ホームセンターなどで購入する場合、カットサービス(有料)を利用して必要サイズに切ってもらうとラク(カットサービスの有無や料金は販売店によって異なる)
※今回は幅45cm×長さ60cm×厚さ5.5mmのものをカットして使用

近隣に販売店がない場合はWEBショップを利用する手も
タイルシート|100均、ホームセンターなど
価格:1枚108円~×3枚
シールタイプのタイル模様のシート。メーカーによってカラーやサイズはさまざま。サイズに合わせて必要な枚数を購入しよう。

簡単に貼れるので小物のリメイクなどにも◎
その他の材料
ミニビス(長さ32mm×径2mmくらいの半ネジタイプのもの)18本

価格はやや割高になるが、メーカーによっては少量タイプのものもある
道具
- のこぎり
- 紙やすり
- 鉛筆
- 電動キリ(なければ一般的な手回しのキリでもOK)
- ドライバー
- 養生テープ
- カッター
【あると便利!】コーナークランプ(1個1,000円前後)
2枚の板を正確に直角に合わせたいときに便利。また、ビスや釘を打つときにコーナークランプをつけたまま作業すれば、板がずれることなく固定できる。今後もDIYに挑戦したい人は持っていると便利かも!

簡単に直角が取れて仮固定もできる
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【準備】すのことシナベニヤを切る
まずは、作業台本体に使うすのこと天板と棚板に使うシナベニヤを、作りたいサイズに切り出そう。
①.すのこを切る
すのこの桁の部分をのこぎりで切り、背板1枚、側板2枚を切り出す。切り口にはやすりをかけておく。
※すのこの余った部分は、壁面収納やミニ収納ボックスなどを作ることもできる。捨てずにとっておこう

桁はそんなに太くないので、初心者でも比較的簡単に切れる
②.シナベニヤを切る
天板は①を組んだときの外寸サイズで、棚板は①を組んだときの内寸サイズ(桁の部分は無視してよい)に切る。切り口にはやすりをかけておく。

すのこの板の厚みは1cmくらいなので、棚板は3辺を外寸サイズから-1cmで切ればよい
すのこを組み立てよう!
すのこを組み立てて、作業台本体部分を作ろう。なお、桁部分に棚板を置くので、すのこの裏表に注意して組み立てること。
①.すのこを組む
背板は桁が外側に、側板は桁が内側になるようにしてコの字型に組み、動かないよう養生テープで仮留めする。

背板と側板が直角になるように組もう
②.すのこに下穴を開ける
ビスを打つ場所(桁と桁の間に2カ所ずつが目安)に鉛筆などで印をつけ、電動キリで下穴を開ける。
*下穴の径はビス径の70%程度、深さはビスの長さの半分くらいが目安。今回の場合はあまり気にしなくてOK。

曲がらないよう注意。まっすく垂直に開けよう
③.ミニビスで留める
下穴を開けた場所にミニビスを刺し、ドライバーでしっかりと留めする。

こちらも下穴同様、曲がらないよう注意

これですのこが組み上がった
天板と棚板を取り付けよう
天板と棚板は、どちらもシナベニヤでサイズもあまり変わらないので(天板の方が一回り大きい)、取り付けるときに間違えないよう注意しよう。
①.天板に下穴を開ける
すのこ板の厚みの半分くらいの位置(すのこの板厚は1cmくらいなので、天板の端から5mmくらいの場所)に鉛筆などで印をつけ、電動キリで下穴を開ける。

左右に片側3カ所(計6カ所)くらいを目安に
②.天板をミニビスで留める
下穴を開けた場所にミニビスを刺し、ドライバーでしっかりと留める。

すのこを組んだ時同様に、曲がらないよう注意
③.タイルシートを貼る
天板のゴミなどをよくはらい、曲がらないよう注意しながらタイルシートを貼っていく。

天板にゴミがあるときれいに仕上がらないので、よく払ってから貼ろう
④.タイルシートの余った部分を切る
本体ごとひっくり返し、天板からはみ出した部分のタイルシートをカッターで切る。

床を傷つけないよう、カッターマットやダンボールなどを敷いて切ること
⑤.棚板を設置して完成!
本体を元に戻し、それぞれの桁部分に棚板を置けば、作業台兼収納の完成!

棚板は固定しなくてOK
一人暮らしの部屋の雰囲気に合わせて作ろう!
すのこは自然素材なので、どんな部屋にも合うのもよいところ。ワンルームのようにキッチンと居室が明確に別れていない部屋でも、違和感なく置ける。
今回は素材そのままで作ったが、塗装したり、オイルステインを塗ってアンティーク風に仕上げてもOK。部屋の雰囲気に合わせて作ってみよう!

キッチンだけでなく居室や洗面所の収納としても使えそう!
教えてくれたのは?
安川美樹さん
インテリアコーディネーター。DIY女子の先駆け的存在。建売戸建をDIY&セルフリノベーションしながら暮らしている。ブログではリメイクアイディアなどを随時発信している。
http://chairsand.blog.jp
文=プー・新井
写真=北原千恵美