「シャワーのみ」の物件って意外といいかも!? バスタブがないお風呂のメリットとは

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バスタブのない「シャワーのみ」の賃貸物件。あり?なし?

シャワーだけの物件を考えてみる
シャワーのみの賃貸物件が増えている

一人暮らしの部屋選びにおいて、「バス・トイレ別」かそうでないかは迷うポイントだ。バス・トイレと洗面台などが一緒になった「3点ユニットバス」の物件は家賃が安い傾向にある。一方で、「使いにくいのではないか」「なんとなく嫌」という人が多いのも事実だ。

そこで第3の選択肢となるのが、最近増えてきた「シャワーのみ」の賃貸物件だ。今回は「シャワーのみ」の物件とは何なのか、どのようなメリットがあるのかを解説していく。少しでも家賃を抑えて快適に暮らしたい人や、入浴はシャワーで済ますことが多いという人は参考にしてほしい。

シャワーのみの物件とは

バスタブのないシャワーのみ物件
バスタブのないシャワーのみ物件

「シャワーのみ」の物件とは、バスタブがなく、シャワールームだけがついている物件のことをいう。
多くが立ってシャワーを浴びる造りになっており、通常のユニットバスよりスペースは狭い。
昔は単身向けの賃貸物件といえば「風呂なし」「トイレ共同」だったが、現代ではそうした物件への需要は少ない。一方、都心部では土地の広さが限られており、面積の狭いアパート・マンションも多く存在する。

そこで、専有面積の狭い物件で、少しでも居室を広く確保するために生まれたのが「シャワーのみ」の賃貸物件というわけだ。

シャワーのみの賃貸物件のメリット

お風呂がないシャワーのみ物件
バスタブがないシャワーのみ物件

それではシャワーのみ賃貸にはどんなメリットがあるのかみていこう。

シャワーのみの賃貸物件のメリット①:家賃が安い

シャワーのみの賃貸物件は、通常のバスタブ付きの物件と比べ、家賃が安く設定されていることが多い。

利便性の良い都心部に住みつつ、家賃をなるべく抑えたい人に向いているといえる。

シャワーのみの賃貸物件のメリット②:シャワールームとトイレが分かれた物件が多い

「シャワーのみ」の賃貸物件は、バス・トイレが同じ空間にある3点ユニットバス式ではなく、シャワールームが独立して造られている物件が多い。

このため、トイレはシャワールームとは別にあり、それぞれの空間がちゃんと確保されているのだ。

不動産情報サイトではシャワールームはお風呂として登録されていない場合もあり、「バス・トイレ別」の条件で検索するとシャワーのみの物件はヒットしないこともある。バス・トイレ別の物件が好みの人にとっては、シャワーのみの物件は「穴場」といえる。

シャワーのみの賃貸物件のメリット③:同じ専有面積の物件より居室が広い

シャワールームは、一般的な浴室よりもスペースが少なくて済む。このためシャワーのみの物件は居住スペースを広く確保することができ、同じ専有面積の物件よりもゆとりを持たせることができる。

シャワーのみの賃貸物件のメリット④:掃除が楽

シャワールームにはバスタブもなく、一般的な浴室よりも狭い場合が多いので、その分掃除が簡単になる。家事に割く時間が少なくなるので、仕事で忙しい人にぴったりだといえるだろう。

シャワーのみの賃貸物件のメリット⑤:光熱費が浮く可能性がある

バスタブにお湯をためることがないので、ガス代や水道代などを節約することができる。そのため、光熱費を抑えたいと考えている人に向いているといえるだろう。

ただし、シャワーを出しっぱなしにしては元も子もない。特に冬場などはバスタブがない分、シャワーを長時間浴びて温まりたくなってしまうところだが、節約面を重視するなら注意して使うようにしよう。

シャワーのみの賃貸物件のデメリット

メリットの多いシャワーのみ物件だが、もちろんデメリットもある。住み始めてから不便を感じないように、シャワーのみ物件が自分のライフスタイルに合うのかを考えながらチェックしてみよう。

シャワーのみの賃貸物件のデメリット①:ゆっくり湯船につかることができない

お風呂好きには欠かせないバスタブがついていない点が、シャワーのみ物件の大きなデメリットである。毎日湯船につかりたい場合、シャワーだけでは満足できなくなってしまう可能性がある。お風呂の時間を大切にしている人にとっては、物足りなさを感じてしまうだろう。

シャワーのみの賃貸物件のデメリット②:脱衣所がない場合が多い

浴槽がなくシャワーだけの物件の場合、脱衣所がないことも多い。そのため、風呂場の湿気がほかの部屋へ移りやすい。湿気がこもらないように窓を開けて換気したり、換気扇を回したりするなど、工夫しながら部屋の湿度を調整しよう。

シャワーのみの賃貸物件のデメリット③:冬場は寒い

湯船につかることができないシャワーのみ物件では、十分に体を温められず、すぐに体が冷えてしまうと心配になる人も多いだろう。冬場でも体を冷やさないようにするために、お風呂に入る前に浴室を温めておこう。入る数分前に熱いシャワーを出しておくと、次第に浴室が温まっていく。

また、お湯の温度を少し高めに設定し、足首や首周り、腹部にシャワーをかけてみよう。シャワーのみ物件であっても、お風呂の入り方を少し工夫するだけで快適に過ごせるようになるだろう。

シャワーのみ賃貸に向いている人とは

「シャワーのみ」の賃貸はこんな人に向いている。

  • 家賃を抑えて広い部屋に住みたい人
  • いわゆる「バス・トイレ別」の物件にこだわりがある人
  • 光熱費を抑えたい人
  • お風呂にゆっくり入るのが苦手な人
  • 掃除が面倒な人

シャワールームだけならば掃除も楽に済ませられるし、お風呂に入りたくなったら銭湯や温泉に行くというのも、贅沢な暮らしといえるだろう。

築浅や駅近といった条件のいい物件でも、お得な家賃で見つかる場合もあるので、ぜひシャワーのみ賃貸を一度内見して検討してみてほしい。

シャワーのみの賃貸物件の探し方

物件探しの際にシャワーのみ物件を見つけたいと思ったとき、どのように検索すればいいのか迷ってしまうかもしれない。シャワーのみ物件は、賃貸検索の条件にない場合が多いので、「シャワールーム」と入力して検索してみよう。住んでいる地域にもよるが、シャワーのみの賃貸物件がいくつかヒットするはずだ。

シャワーのみ物件のメリット・デメリットを抑えて検討してみよう

今回はコンパクトに使えて掃除が楽なシャワーのみ物件について紹介した。お風呂を短時間で済ます人であれば、シャワーのみ物件はお手頃な家賃で住める可能性も高いので、一度検討してみると良いだろう。メリットとデメリットを踏まえたうえで、シャワーだけでも快適に過ごせそうなのかを考えてみてはいかがだろうか。

文=池田

一人暮らし歴20年、引越し回数4回、田舎暮らしも経験済みのライター。物件選びは縁が大切と考え、希望条件をいくつかクリアしていればあとはフィーリングで決めるようにしている。

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CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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