初心者でもお手入れが簡単なおすすめ観葉植物5選!育てる際のポイントや注意点など解説
部屋の雰囲気が変わる!手に入りやすい観葉植物
観葉植物を部屋に置きたいけれど、お手入れに時間を掛けられないと諦めていないだろうか?
忙しいと、毎日水やりをするのが難しいこともあるだろう。しかし、乾燥に強く、室内でも育ちやすい観葉植物はたくさんある。

そこで今回は、お手入れが簡単な観葉植物を5つ紹介!生花店だけでなく、100円ショップや雑貨店でも手に入りやすい種類なので、部屋に合う観葉植物を見つけてみよう。
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初心者でも大丈夫!室内で観葉植物を育てるポイント

観葉植物を、室内で初めて育てようと思っている人の中には、枯らしてしまいそうで不安な人も多いだろう。そこで、初心者の人が室内で観葉植物を育てる際に注意してほしいポイントについて詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。
日光:どのくらい浴びる必要があるのか確認する
まずは、育てたい観葉植物が、日光をどのくらい浴びる必要がある種類なのか確認してみよう。特に、日光を浴びないと育たないタイプの観葉植物には注意が必要だ。このタイプは日陰だと大きく育たないことが多い。
また、反対に直射日光を浴びてしまうと、葉が焼けてしまうタイプの観葉植物もある。「耐陰性」がある観葉植物は、日陰で育てても問題ないが、その他の観葉植物は、ある程度、日当たりが良い場所で育てよう。
水やり:土が乾いたらたっぷりと与える
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えてほしい。観葉植物の中には、乾燥させたほうが良いタイプのものもあるが、基本的には水を必要とするタイプばかりなので、土が乾いたらたっぷりと水を与えよう。
具体的な頻度としては、土の蒸発が多い夏場であれば1日に1〜2回ほど、春や秋は土の表面が乾いたらその都度、冬場は水が氷結する可能性を考慮して、夜間は控えめに、土の表面が乾いてから、2〜3日後に水を与えるのがおすすめだ。
なお、日光と同じように、観葉植物のタイプによって水やりの頻度を変えたほうが良いので、特性の事前確認が必要である。
風通し:カビや病気を防ぐ効果がある
風通しの良さは、観葉植物をカビや病気から防ぐ効果があるため、育てる際に重要な要素のひとつといえるだろう。とはいえ、日光や水やりのように、やり方を間違えることで枯れることはないので、それほど神経質になる必要はない。
ただし、風通しが極端に悪い場所で育てることで、カビや病気、虫が発生し枯れてしまったり、夏場は水がすぐに蒸発してしまったりして、観葉植物にとって良い環境とはいえなくなるので、最低限の注意は必要である。
室内で観葉植物を育てるときの注意点

観葉植物を室内で枯れさせずに育てるには、いくつか注意しなければいけない点がある。最低限、抑えておくべきポイントを2つ紹介しよう。
観葉植物の置き場所を考える
観葉植物は、人間と同様に、最適な環境に置いてあげれば健やかに育ち、合わない環境に置かれると、枯れて駄目になってしまう場合があるため、鉢を置く場所には注意してほしい。
基本的に観葉植物は、日光が当たらない場所で育つタイプも多いが、直射日光がまったく届かない場所では、育ちにくくなることも多い。しかし、葉が薄いタイプの観葉植物だと、強い太陽光によって葉焼けしてしまうこともある。つまり、直射日光が当たりすぎない明るい場所に置くと良いだろう。
なお、エアコンを使用する部屋で育てる場合は、乾燥することによって観葉植物が枯れてしまうことが比較的多いので、できる限りエアコンの風が直接当たりにくい場所に置くと良い。
冬は窓辺から離しておく
観葉植物は、寒さに弱いタイプがほとんどなので、冬場は窓辺から離して育てよう。熱帯地域で育てられることが多い観葉植物は、基本的に乾燥や暑さだけではなく、寒さにも弱いことを頭に入れておいてほしい。
特に、温度が10℃以下にならないように注意することが必要だが、冬場でも窓辺から離しておけば多くの場合で問題はないだろう。
初心者でもお手入れ簡単!おすすめの観葉植物
おすすめの観葉植物①.縦長のフォルムがかっこいい「サンスベリア」
厚くてしま模様の入った葉が特長で、下から上に伸びる姿がシャープな印象。ブルックリン風、カフェ風、シンプルなインテリアにも合う。葉の長さは約5~100㎝で、棚や床に置いて楽しめる。
日当たりの良い場所を好む植物だが、日陰にも強く、日の当たりにくい室内でも育つ。日が当たる頻度が少なくなると、葉の色が変色してくるため、ときどき日当たりの良い窓辺に移動させよう。乾燥にも強く、土が乾いてから約1週間後が水やりのタイミング。鉢底から水が流れるまで、たっぷりと水をあげよう。冬の時期は、休眠するため水やりの必要はない。
おすすめの観葉植物②.小さな葉が涼し気な「オリーブ」

楕円形の小さな葉を多数つけるオリーブは、鉢植えだけでなく庭木としても人気。北欧風、古民家風、カフェ風など、いろいろなスタイルのインテリアに合いやすい。サイズは30~400㎝で、部屋に合わせた大きさを選ぶことができるだろう。
日当たりが良く、風通しの良い場所を好むため、南向きの窓辺に置くのがおすすめ。オリーブが生まれた地中海沿岸は、雨が適度に降るが、乾燥した地域。そんな環境に合わせて、水やりは土が乾いてからたっぷりとあげよう。5~6月になると、小さな白い花を楽しめる。
おすすめの観葉植物③.幸福の木の呼び名でおなじみ「ドラセナ・マッサンゲアナ」

細い丸太のような幹から、シャープな葉が伸びるドラセナ・マッサンゲアナ。店舗の開店祝いにも贈られることの多い観葉植物だ。ナチュラルな雰囲気や、古民家風のインテリアに合いやすい。サイズは20~200㎝と豊富。
幸福の木と呼ばれる理由は、ハワイで幸福の木として親しまれているコルディリネ・ターミナリスに似ているから。コルディリネ・ターミナリスは、ハワイのような環境でしか上手く成長しないため、姿が似ているドラセナ・マッサンゲアナが幸福の木として日本で流通したそう。
日当たりが良く、風通しの良い場所を好むが、日陰でも育つ。けれども、日光がほとんど当たらないと弱々しい姿になるため、ときどき日当たりの良い場所に移動させよう。水やりは、土が乾いてからたっぷりと。冬の時期は土が乾いてから約1週間過ぎたころにあげよう。
おすすめの観葉植物④.切り込みの入った葉が印象的な「モンステラ」

ハートの形をした葉に切り込みが入っているモンステラは、アロハ系の雑貨などのデザインにも使われている観葉植物。カフェやアジアン風のインテリアに合いやすい。サイズは10~200㎝で、大きなものになるほど南国風のテイストが強くなる。
ジャングルの木の下で育つ植物のため、日陰に強く、室内で育てやすい。直射日光に当ると、葉が火傷をしたようになってしまうため、カーテン越しの光を当てよう。水やりは土が乾いてからたっぷりとあげ、冬の時期は約1~2週間に1度の間隔にする。
おすすめの観葉植物⑤.幅広いインテリアに合う「ポトス」

先端のとがった卵型をした葉を付けるポトスは、ジャングルの木の下でツルを伸ばして育つ。ツルが垂れ下がるので、卓上の鉢植えだけでなく、高いところから吊るしても楽しめる。葉の色は、濃いグリーンに白の模様や、淡いライムグリーンなど種類があるので、選ぶのも楽しい。日当たりの良い場所を好むが、直射日光が当たると元気がなくなるため注意しよう。
ポトスは、これまで紹介した4つの観葉植物とは異なり、多湿を好む植物。そのため、水やりの頻度が高くなる。もしも、毎日の水やりが難しい場合は、水耕栽培を試してみては。やり方は簡単。ビンなどに水を入れ、土を落としたポトスを浸すだけ。水が少なくなるのが見えるため、水を追加するタイミングもわかりやすい。
手軽に楽しみながら、観葉植物で部屋に彩りを!
観葉植物を育てる前は、お手入れが大変なイメージがあるかもしれない。しかし、今回紹介したような簡単に育てられる種類もあるので、自分好みの観葉植物を選んでみよう。
1点知っておいてほしいことがある。どの観葉植物も、エアコンの風が直接当たると弱ってしまうことだ。そのため、夏や冬にエアコンを利用するときは、置き場所に注意してほしい。

1つ置くだけで部屋の雰囲気が変わる観葉植物。緑のある生活を楽しんでみよう。
文⁼はせがわじゅん
管理栄養士として勤務後、花の世界に飛び込む。ブライダルブーケや会場装花を作るフローリストとして活動する中、観葉植物なども取り扱う。現在は、子育てをしながらライターとして活動中
※2021年2月加筆=CHINTAI情報局編集部