引越し先の保育園選び! 保育園の特徴をタイプ別に解説

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引越し前に保育園の特徴を理解しておこう

保育園と女の子

引越し先の環境がわからないと、保育園選びも難しい

引越しするにあたり、乳幼児の保護者にとって最大の関心事となるのが「引越し先の子供の保育園探し」だろう。しかし、保育園にもいろいろなタイプがあり、それぞれにメリットやデメリットがあるので注意が必要だ。

そこで今回は、保育園のタイプや特徴、メリット・デメリットについて解説しよう。

引越し先でまず検討したいのが「認可保育園」

保育園児

まずは認可保育園を検討しよう

認可保育園とは?

認可保育園(認可保育所)は、国から認可を受けた保育施設。認可には以下の事項で児童福祉法の基準を満たしている必要がある。

・保育士などの職員数
・施設の広さや設備
・給食などの施設(連携施設等からの搬入可)

認可保育園には「公立認可保育園」と「私立認可保育園」があるが、いずれも国が定める最低限の保育の質は保証されている。

認可保育園のメリット・デメリット

認可保育園の最大のメリットは保育料の安さ。国から補助金が出ているのがその理由だ。

たとえば東京都中央区の場合、0~3歳児の月額保育料は0円~6万4千円。自治体によってはもっと安い場合もある。所得に応じて保育料が上がるが、おおむね良心的な保育料だと言えるだろう。

しかし、デメリットもある。共働き世帯の増加にともない認可保育園への申込者が増え、入園を希望しても入園選考に落ちるケースが多いのだ。特に都市部ではその傾向が強い。また、必ずしも家から近い園に入れるわけではない点もデメリットのひとつだ。

「認可外保育園」は引越し先ですぐに入れる可能性も

保育園児

認可保育園に空きがなければ、認可外保育園を探そう

認可外保育園は認可保育園に入れない場合の選択肢となる。

認可外保育園とは?

認可外保育園(認可外保育施設)は、文字通り国が認可していない保育施設を指す。認可保育園に入園できない場合の選択肢となるほか、認可保育園に入園できるまでのつなぎとして利用されることも多い。

認可外保育園のメリットとデメリット

認可外保育園の最大のメリットは、引越し先でも比較的入りやすいことだ。また、国の基準に縛られないため、24時間保育や病児保育もOKな保育園も存在する。

さらにもう1つのメリットは、英語教育など独自の保育・教育サービスを提供している園もあることだ。そのため、国の基準を満たしていても認可外のままでいる保育園もある。

一方、国の補助金を受けていない分保育料が高いのが、大きなデメリットだ。収入によっては毎月の保育料が10万円を超える場合もあるため、利用の際は保育料のチェックが必要不可欠だ。

「認証保育園」が引越し先にある場合はぜひ検討を

保育園児

場所によっては、認証保育園という選択肢も

引越し先の自治体によっては、「認証保育園」もある。

認証保育園とは?

認証保育園は、認可外保育園の中で自治体が独自で定めた施設の広さや、職員数などを満たした保育施設。東京や政令指定都市などの大都市に多い。

認証保育園のメリットとデメリット

認定保育園の特徴は、認可外保育園でありながら自治体の補助金を受けている点だ。ゆえに、一般的な認可外保育園より保育料が安く、保育料の負担が軽減されるというメリットがある。

一方デメリットは、認定保育園がない自治体が多いこと。保護者は事前にお住まいの地域に認証保育園があるかどうかを確認する必要がある。

最近よく耳にする「認定こども園」

認定こども園

認定こども園は、平成27年よりスタートした

認定こども園とは?

認定こども園は、平成27年4月より始まった「子ども・子育て支援新制度」にもとづく幼保型の保育施設だ。「幼稚園と保育園の機能や特徴をあわせ持ち、地域の子育ても行う施設」として、国の認定を受けている。既存の幼稚園や保育園が認定こども園になっているケースも多い。

幼保連携型、保育所型、幼稚園型、地域裁量型があり、保護者の就労状態などによりいずれかを選ぶことになる。

認定こども園のメリット・デメリット

認定こども園のメリットは、3歳以上なら国が定めた保育認定の基準を満たさない保護者の子供でも入園でき、入園後に保護者が就職活動を始めることも可能なことだ。また、国からの補助金が出るので、保育料を安く抑えられるのも魅力だ。

一方デメリットは、園により保育の方針が大きく違うこと。保育の内容や長時間保育への配慮などについて、事前によく調べる必要がある。

引越し先の保育園選びは、保育園のタイプをよく見極めて慎重に

今回ご紹介した4種類の保育園(こども園)のほかにも、事業所内保育などの「地域型保育」もあり、保育園の選択肢は多い。そのため、保育園選びの際はまず引越し先の役所に問い合わせてみよう。そのうえで、地域の人の口コミなどを参考に、どのタイプの保育園を選ぶかを慎重に検討するとよいだろう。

文=大岩楓
主婦歴・子育て歴ともに30年弱のフリーライター。転勤族として引越しを繰り返した経験を活かした引越しや家事のノウハウに加え、元銀行員の職歴を生かしたマネー記事を得意とするほか、専門家監修の法律記事なども執筆中

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CHINTAI編集部
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