一人暮らしでメゾネット賃貸物件を選ぶメリットとは? 経験者に聞いてみた

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一人暮らしでメゾネットの賃貸に暮らすってあり? 経験者にメリット・デメリットを聞いた

一人暮らし用の物件といえば、思い浮かぶのはワンルームや1Kなどの間取りだろう。一方、「広い居住空間がほしい」「フロアごとに用途を分けたい」などの理由でメゾネットの物件を選ぶ一人暮らしの人が増えているという。

一人暮らしにメゾネット物件を選ぶというのは少し贅沢な気もするが、実際のところどうなのだろうか? そこで今回は、東京・杉並区のメゾネット物件で実際に一人暮らしをしたことがあるというSさんに、メゾネットの住み心地について話を聞いてみた。

メゾネット
一般的なメゾネット。2階以上が居室になっている

この記事でわかること
メゾネットとは、集合住宅のうち、一つの居室の中に2階層以上の居住スペースがある物件
メゾネットのメリットは、広々とした居住スペース。友人を呼びやすいのもポイント
一人暮らしでメゾネットを選ぶデメリットは、階段があり掃除が面倒な点

そもそもメゾネットってどんな物件?

メゾネットとは、集合住宅のうち、一つの居室の中に2階層以上の居住スペースがある物件のこと。上の階と下の階は内階段でつながっており、居室内で自由に行き来できる。

ロフトと混同しやすいが、建築基準法で決められている床面積・天井高などが居室としての条件を満たしていないものが「ロフト」、居室の条件を満たしている場合は「メゾネット」。簡単に言ってしまえば、ロフトは居室ではなく収納扱い、メゾネットは居室扱いとなる。

集合住宅ながら、一戸建てのような感覚で暮らすことができるメゾネットタイプの物件。使い勝手も良いため人気があるようだ。

ロフト
床面積や天井高が「居室」としての条件を満たさない場合はロフトとなる

メゾネット物件で一人暮らしってどんな感じ? 経験者の声

メゾネットタイプといえば、カップルやファミリー向けのイメージがあるが、一人暮らしにはどうなのだろうか。実際にメゾネット物件で一人で暮らした経験のあるSさんに住んでいた時に感じたメリットとデメリットを教えてもらった。

現在は恋人と一緒に2DKの部屋に住んでいるSさんは、以前は東京・杉並区のメゾネットで一人暮らしをしていたのだそう。

寂しがり屋、かつ面倒くさがりのSさん。なぜメゾネットに住んでいたのかを聞いてみたところ、返ってきた答えは「不動産屋さんに勧められたから」と身も蓋もないもの。本当は1Kぐらいの物件を探していたものの、日当たりや駅からの距離など他の条件を鑑みた結果、家賃が予算の範囲内だったこともあり、勧められたメゾネットに落ち着いたのだとか。

メゾネットの居室イメージ
メゾネットの広々とした居住スペースは大きな魅力だろう

メゾネット物件で一人暮らしをするメリット:①広く使える!

メゾネットの良い点は、やはり広々とした居住スペース。一人暮らしには十分すぎるほどの広さを確保できる。

また、用途に合わせて1階部分、2階部分をそれぞれ使い分けられるのも便利なポイント。Sさんの場合は、1階をリビング、2階を寝室としていたそう。ただし、たまに疲れた時や泥酔した時などは階段を上るのが辛く、リビングに置いておいたソファで眠ってしまうこともあったのだとか。

メゾネット物件で一人暮らしをするメリット:②友達を呼びやすい!

荷物が多いSさんは、以前住んでいた1Kでは手狭だったため、なかなか自宅に友達を呼ぶことができなかったそう。その点、メゾネットタイプの物件では、1階部分だけでもきれいにしておけば友達を気軽に呼ぶことができる。友人を招く機会が増え、楽しい時間を過ごせたのだとか。

ただ、メゾネットに住んでいるのが仲間内ではSさんだけだったため、物珍しかったのか2階に行きたがる友達が続出。来客の際には見られたくない荷物をすべて2階に避難させていたため、「2階に行きたがる友達を止めるのには苦労したな……」と遠い目で語っていた。

メゾネットのデメリット

メゾネット物件で一人暮らしをするデメリット:①掃除が大変……

広いメゾネットに満足していたSさんだったが、次第にその広いスペースを掃除するのが面倒になってきたそう。特に掃除が大変だった部分を聞いてみると「階段!」と即答。

うっかり掃除を忘れてしまうことが多かったというSさん。内階段には綿ぼこりが溜まってしまうこともしばしば。そのまま歩くとすべって1階に落ちてしまう。かと言って、普段から面倒臭がりのSさんは、こまめに掃除することもしたくなかった。掃除が苦手な人にとっては思わぬデメリットだろう。

メゾネットの階段
どんな部屋にもつきものの掃除。メゾネットは階段部分の掃除が特に難しいそう

メゾネット物件で一人暮らしをするデメリット:②何だか寂しい……

実家が2階建てだったというSさん。階段を見るたび家族の誰かがいるような気がして、ふと「あ、今は一人暮らしなんだった……」と気付かされては何とも寂しい気持ちになっていたそう。

遊びに来ていた友達が帰った後や、仕事で落ち込んだ時、ふと「この部屋は自分には広すぎる……」と感じることが多くなっていったSさん。人恋しくなり、それが恋人との同棲を決意するきっかけになったのだとか。

メゾネットでの一人暮らしは、広い空間を贅沢に使える。ただし寂しがり屋は要注意

メゾネットには2年ほど住んでいたというSさん。印象に残っていることを聞いてみると、「寝ている時に周囲がうるさいと感じなかった」とのこと。集合住宅にありがちな騒音問題も、生活スペースと寝室スペースを分ける人が多いメゾネット物件だったからか、起こりにくかったのかもしれない。

二人以上で入居可の条件となっていることも多いメゾネット物件だが、一人で住んでみると、メリット・デメリットともにその広さに起因するものが多いよう。そして、やはり2フロアを自由に使い分けられるのは便利だろう。一風変わった物件に住んでみたい人は候補に入れてみてはどうだろう。

文=Spoo! inc.

▼メゾネットの賃貸物件はこちら!
https://www.chintai.net/feature/maisonette/

CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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