賃貸アパートでルンバってうるさい? 騒音・苦情を防止して快適に使う方法
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そもそも、ルンバとは?どんなメリットがある?

近年、ボタンひとつで床の掃除を自動で行ってくれるロボット掃除機が普及している。なかでもiRobot社が製造・販売している「ルンバ」は、その代名詞ともいえる存在である。
一人暮らしで忙しい日々を送っていると、掃除にまで手がまわらないことも多いだろう。ルンバのメリットは、毎日セットした時間に自動的に掃除をしてくれるので、手間なく部屋をきれいに保てるようになることだ。
賃貸アパートでルンバを使う際は「音」に注意

掃除の手間を省く便利な機能を備えているルンバだが、アパートで使用する際は、その運転音が近隣住人からのクレームにつながる可能性もある。ルンバの運転音は一般的に普通の掃除機と同等程度もしくは、より静かともいわれている。ではなぜ、アパートでルンバの音が問題になりやすいのだろうか?
ルンバを使用する際に注意したいのは、以下の2種類の音だ。
①稼働音
ルンバを使用している間は、「ヒュイーン」という機械音が常に発生していることになる。仕事などで自分がいない日中などにルンバを自動セットしている場合は、自分でその音を聞き続けるわけではない。そのため、騒音の程度にまで気がまわっていない人は多いのではないだろうか。
賃貸の部屋など集合住宅では、このようなルンバの稼働音が階下の部屋に響く可能性もある。ルンバの稼働音については、各メーカーも開発を進めていて、静音・消音機能を年々進化させているところだ。
②壁にぶつかる音
アパートではルンバが壁に当たる音が響くのは、おもに隣の居室だろう。実際、当初販売されていたルンバの機種では、壁にぶつかる音が隣室へ響きやすいとよくいわれていた。
ただし、最新の機種ではこの問題点は解消されてきているため、安心だ。壁や家具などを感知するセンサーと、自動で速度を落とす「ソフトタッチバンパー機能」が搭載され、壁への衝撃が緩和されている。
賃貸アパートでルンバに対する苦情を防ぐための4つのポイント
ルンバの稼働音と壁にぶつかる音は、使用する際にはどうしても発生してしまうものである。その便利さをおおいに享受するためには、以下の4つのポイントをおさえて使用するようにしたい。あわせて、おすすめのルンバ機種もご紹介していこう。
ポイント①:運転時刻は日中に設定する
アパートでルンバを使用することによる隣人トラブルを避けるために、まず注意したいのが稼働時間。洗濯機などと同様に、ルンバも深夜や早朝の使用は避けよう。
日中も在宅している人は、買い物などの外出時にルンバのスイッチを入れるのがおすすめ。朝早くに出かけて夜遅くに帰宅する人は、スケジュール機能を活用して、日中に稼働するようにタイマーセットしておくと便利だ。現在販売されている商品では、ルンバ600シリーズの「ルンバ641」以外のすべての機種にスケジュール機能が搭載されている。
スケジュール機能付きの「ルンバ」おすすめ機種
アイロボット ロボット掃除機 ルンバ691【国内仕様正規品】 R691060 +Amazon Echo (Newモデル)、チャコール (ファブリック)
スタンダードモデルの600シリーズのなかでも、ルンバ690はスケジュール機能を搭載している
ポイント②:稼働時間が短い機種を選ぶ
値段は張るが、機種による違いもある上位モデルのルンバ900シリーズには、「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」が搭載され、同じ時間でより広範囲を掃除することが可能。カメラとフロアトラッキングセンサーなどにより空間をマッピングし、効率よく漏れなく掃除できる。アパートでの苦情防止のため稼働時間を短くするには、上位機種を買うことも選択肢となる。
ただし、ルンバ900シリーズのなかでも最上位機種の「ルンバ980」に搭載されているカーペットブースト機能を使うときには注意が必要。「オート」に設定していると、カーペットが敷かれている場所では、自動的に吸引力が強くなって、稼働音が大きくなる。カーペット以外の場所でも、カーペットブーストが必要と判断すると機能がオンになるため、音の大きい状態で長時間運転し続けることも起こり得る。アパートでカーペットブースト機能を使うときには設定を確認しておこう。
「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」搭載の「ルンバ」おすすめ機種
【Amazon.co.jp限定】ルンバ961 アイロボット ロボット掃除機 カメラセンサー カーペット 畳 段差乗り越え wifi対応 自動充電・運転再開 吸引力 マッピング【Alexa対応】
上位機種の900シリーズは「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載。ルンバ自体が今どこにいるのか、部屋のどこがまだ清掃されていないのかを高精度に判断する
ポイント③:消音性に優れた機種を選ぶ
出はじめの頃に比べると、最近のロボット掃除機は静音性が格段に上がってきている。それでも集合住宅で使う際は、迷惑になっていないか気をつけたいところだ。人がストレスを感じないのは、50dBほどの音の大きさだといわれている。これは、通常の会話ができる程度の騒音値だ。
そこで、消音性に優れた機種を選ぶことをおすすめする。稼働音が50dB程度以下のルンバであれば、近隣住人からの苦情にもつながりにくいだろう。
ポイント④:家具のレイアウトを工夫しよう
ルンバは家具などをよけて掃除するが、障害物が多いとよけるために使う時間が増えるため、稼働時間が長くなる要因になる。ルンバを使う前に、たとえば、ダイニングセットの椅子をテーブルの上に返して載せておくなどして、稼働時間を短縮することもおすすめだ。
また、もともと家具が少なく、凹凸なくフラットに並べられた部屋の方が掃除しやすい。そのため、ルンバの稼働時間を抑えるには家具配置もポイントとなる。
まず、壁際に置く家具は奥行きを揃えて、部屋の角から並べておこう。また、部屋の広さに合った家具の量に抑えること。家具が多く、床が見えるスペースが少ないような状態では、ルンバが稼働しにくいのだ。たとえば、ダイニングセットの椅子が引きにくい、収納を開けるには椅子をどかさなければならないような状態では、人もルンバも暮らしにくいといえるだろう。

他の住人から苦情を受けたら、まずは大家さんや管理会社に相談しよう

消音性に優れ稼働時間が短めの機種を選び、家具のレイアウトにも気をつけて日中に運転していても、近隣の住人から苦情を受けてしまうこともあるかもしれない。
そんなときは、大家さんもしくは管理会社に相談するのがベストだ。さらなるトラブルにつなげないためにも、相手に自分で直接連絡を取るのではなく、建物を管理する立場の人に第三者的に介入してもらうのが賢明だろう。お互いに冷静になれるので、トラブル解決への近道となる。
アパートでルンバと上手に暮らそう
ルンバの運転音は一般的な掃除機と比べて大きいわけではないが、アパートでルンバによる苦情を受けることもある。そうならないためにも、予防的にルンバの使い方に気をつけよう。今回ご紹介したように、日中に稼働させておけば、帰宅時に部屋がきれいになっていて気持ちいい。
また、すっきりレイアウトされた部屋は広く見えるというメリットもあるので、ルンバを使いやすい部屋は人間にとっても快適な空間といえそうだ。ルンバを上手に活用し、快適なアパート暮らしを実現しよう。
文=yui(SAGOJO)
2021年4月加筆=CHINTAI情報局編集部
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