賃貸アパート・マンションで焼肉!気をつけるべきポイントや消臭方法

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アパート・マンションで焼肉を楽しむために気をつけるべき5つのポイント

自宅で焼肉をすれば、外で食べるよりもお金をかけず、お腹いっぱい楽しむことができる。しかし、特にアパートなどの集合住宅で焼肉をする際に気になるものといえば「煙」や独特の「臭い」だ。

加えて、隣室などの近隣に別の家庭が住んでいる集合住宅だからこそ、配慮が必要な場面もある。
今回は、アパート、マンションなどの集合住宅に住む人に向けて、自宅で焼肉をする際に気をつけたい5つのポイントを紹介する。

焼肉
集合住宅で焼肉を楽しむ際の注意点は?

アパートで焼肉をする際のポイント①:臭いをつけたくないものを隔離する

アパートで焼肉をする際にまず気になることといえば、肉の脂や煙による特有の「臭い」だろう。肉を焼いている最中は食欲を刺激する「香り」も、食後の室内にいつまでも残ると「臭い」になってしまう。

臭いをつけたくないものは物理的に隔離するのが一番。特に臭いを吸い込みやすい布製品は、クローゼットに収納するかビニール袋などで覆ってしまうと安心だ。2部屋以上ある間取りの場合は、焼肉をする部屋以外に空気が流れないように扉をきちんと閉めておこう。

服の匂いを気にする女性
衣装はすべてクローゼットに収納しよう

アパートで焼肉をする際のポイント②:風の通り道を意識して換気する

アパートで焼肉をする際、換気扇は必ず回しておこう。換気量が調整できる機器なら、スイッチはもちろん「強」だ。

また、効率の良い換気のためには、空気の出口だけではなく入口も大切だ。換気扇から離れた場所の窓を開け、室内に風の通り道を作るように意識しよう。焼肉が終わった後も、しばらく換気扇を回しっぱなしにしておくのがベター。

アパートで焼肉をする際のポイント③:調理機器や肉の種類で臭い対策

アパートで焼肉をする際の調理器具の代表といえばホットプレートだが、より本格的な味わいが楽しめるのが焼肉プレートだ。しかし、肉の脂が熱源に落ちることで煙が発生しやすいというデメリットがある。

そこで自宅で焼肉を楽しみたい人に人気の調理器具が、「家庭用無煙ロースター」。肉の脂が熱源に落ちない・煙を吸い込むといった機能が搭載されており、アパートでの焼肉をより手軽に楽しむことができる。

また、肉の種類によって煙の臭いに差が生じる。脂肪が多い肉よりも、少ない部位のほうが臭いが出にくい。また、タレに漬け込んだ肉を焼く際に臭いが出やすいので、焼けた後に各自で好みのタレをつけるのがオススメだ。

イワタニ スモークレス焼肉グリル やきまる CB-SLG-1
シナジートレーディング スーパー吸煙グリル スモークリーンIII DSK2002


こちらはプレート内部のファンが煙を強力に吸引し、ホットプレート上にエアーカーテンを形成。煙や臭い、油ハネなどを抑制するという優れもの。


シナジートレーディング スーパー吸煙グリル スモークリーンIII DSK2002

イワタニ スモークレス焼肉グリル やきまる CB-SLG-1


プレートの表面温度を210~250℃に一定化させることで、脂の煙化を抑制。また、炎の上に肉の脂を落とさず、スムーズに水皿に落とすことで煙の発生を防止する。リーズナブルな価格も魅力。

アパート・マンションでの焼肉のポイント④:時間帯に気をつけよう!

換気扇から排出された空気は、当然ながら外を漂うことになる。アパートで焼肉をする際は、近隣住人への配慮も忘れないでおきたい。

特に天気の良い日の昼間は、多くの家で庭やベランダに洗濯物を干しているはず。せっかく干した布団や衣料に焼肉の臭いが染みついてしまってはガッカリしてしまう。焼肉を始める時間帯は、周囲の家が洗濯物を取り込んだ後の夕方以降にしたい。

アパートで焼肉をする際のポイント⑤:友達と焼肉パーティーをするなら騒ぎすぎに注意する

気心の知れた友人達とワイワイ楽しむ焼肉パーティーは格別。だがここでも近隣住人への配慮は忘れないでおきたい。
焼きたての肉や野菜でお酒も進みがちだが、大きな声で騒ぎすぎないようにしよう。

特に大人数の場合は静かにしているつもりでも物音が立ちやすい。騒音トラブルにつながらないよう、深夜になる前にお開きとしたい。

一人暮らしの賃貸アパートで念願の焼肉!気をつけるべき6つのこと マンション 耳をふさぐ不機嫌そうな男性
時間帯にはくれぐれも注意しよう

アパート・マンションの室内に焼肉の臭いがついてしまった!4つの消臭方法

焼肉の臭いはとてもしつこく、そのままにしていると数日にわたって臭い続ける可能性がある。その場にずっといるとわからないが、外から帰ってきたときに部屋の臭いに気づいて驚いたという経験をした人も多いだろう。

嫌な臭いがついてしまった室内ではイマイチくつろげない。また、臭いを放置していると部屋だけでなく、ソファやベッドなどの布製品にも移ってしまいやすい。焼肉を食べた後もストレスなく過ごすことができるように、この項目では4つの消臭方法について詳しく解説していく。

焼肉をした後の消臭方法①換気をする

消臭の基本となるのが換気だ。換気扇を使うことはもちろんだが、焼肉の後にはしばらく部屋の窓を開けておくようにしよう。また、焼肉の臭いは扉を乗り越えて隣の部屋にも移ってしまっているので、焼肉をした部屋以外の窓も開けてしっかり換気すると良い。室内に空気清浄機がある場合はスイッチを入れよう。

また、いくつかの窓を同時に開けることで、空気が抜ける道を作ることができる。片方の窓から新鮮な空気を取り入れて、もう片方の窓からよどんだ空気を放出するというイメージだ。数分だけ玄関のドアを開けたりすることで、より効率的に換気することが可能になる。

焼肉をした後の消臭方法②臭いがついてしまった衣類やクッションは洗う

隙間風に靡くカーテン
換気で空気をいれかえよう

焼肉の臭いは部屋の中に染みついてしまうだけでなく、衣類やクッションなどの布製品にもついてしまう。焼肉屋さんから帰ってきて着替えたときに、服に焼肉の臭いが移っていることに気づいたという経験を持つ人も多いのではないだろうか。自宅はお店よりも空気がこもりやすいので、この現象は「お家焼肉」でも当然のように起こる。

衣類やクッションについた臭いを除去するための対策としては洗濯が有効だ。焼肉をしていた時間が短かった場合は、洋服をバサバサと振るだけでもある程度臭いを取ることができる。

気に入っている洋服や、洗濯機では洗えない洋服に臭いをつけたくない場合は、焼肉をはじめる前に着替えておくと良い。友達の家に出かけて焼肉を楽しむときは、ジャケットやコートなどの洗いにくい上着はダイニングに持ち込まず、玄関などの臭いが届きにくい場所にあるハンガーなどにかけておこう。

焼肉をした後の消臭方法③消臭剤をふきかける

ぬいぐるみに消臭剤をかける女性
匂いがついてしまったらスプレーを活用!

部屋にはソファやベッドなど、丸洗いできない布製品も多い。ファブリック用の消臭剤が多数販売されているので、こちらを使って臭いを除去すると良いだろう。カーテンもできれば洗濯するのが一番だが、すぐに洗濯する時間が取れない場合には消臭剤をかけておくと良い。

ただし、消臭剤の成分には注意が必要だ。部屋用の消臭剤の中には、人の身体や洋服に直接つけてはいけない成分が含まれているものがある。知らずに誤った使い方をしてしまうと肌荒れや洋服にシミがつくなどトラブルが発生する恐れがあるので、注意事項の確認を。

焼肉をした後の消臭方法④よく絞った濡れタオルを振り回す

濡れタオルを使った裏技的な消臭方法もある。臭いの元になる成分は主に水溶性で、水に吸収されやすいという性質を持っている。濡れタオルに臭いを吸い込ませるようなイメージで振り回すと濡れタオルに臭いがつき、部屋に充満した嫌な臭いを素早く除去できる。

注意しなければならないのは、濡れタオルは固く絞ってから振り回すこと。絞りきれていないと、水分が部屋中に飛び散ってしまい、大事な家具を濡らしてしまう。特に、パソコンなどの精密機器に水がかかってしまうと故障の原因になってしまうので注意。

また、タオルが大きすぎると振り回したときにインテリアにぶつかって壊してしまう恐れがあるため、振りやすいコンパクトサイズのタオルを使おう。

管理規約違反になる場合も!NGの可能性が高いベランダ焼肉

また、気候の良い時期なら、ベランダやバルコニーで焼肉をしたいと考える人もいるだろう。しかし、ベランダやバルコニーは居住者の専有使用が認められているものの、廊下や外階段と同じように共用部分にあたる。多くの場合、アパートの共有部分であるベランダでは火器の使用が禁じられており、中には具体的にバーベキューや焼肉を禁止しているケースもあるのだ。

ルールとして禁じられていない場合でも、騒音や臭い、煙などで近隣住人とのトラブルが発生する可能性もある。
どうしてもベランダで焼肉をしたいのなら、アパートの管理規約や使用細則を確認したうえで、近隣住民に迷惑をかけないように徹底しよう。

一人暮らしの賃貸アパートで念願の焼肉!気をつけるべき6つのこと マンション 焼肉による煙
ベランダでの焼肉は、臭いや煙、話し声が近隣住民の迷惑になるため禁止されている場合も多い

アパート・マンションで焼肉するなら臭い対策と近所への配慮がポイント

アパートで焼肉を楽しむために気になる大きなポイントは「臭い」。室内に独特の脂や煙の臭いをいつまでも残さないためにも、こまめな換気が必要になる。
また、近隣住人との人間関係を円滑に保つためにも、マナーは守りたいもの。洗濯日和の昼間の時間帯は避けて、騒ぎすぎないように節度を持って行おう。特にベランダでの焼肉は、アパートの管理規約で禁止されていないとしても注意が必要になる。
お店よりもコストを抑えられる自宅での焼肉。集合住宅で行うからこそのポイントに注意して、思う存分焼肉を楽しもう!

文=山口道子(SAGOJO)

2021年7月加筆=CHINTAI情報局編集部

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