【東京穴場スポット】オルタナティブに暮らす「方南町」編
人気エリアに注目しがちな東京の住まい探し。ときには視点を変えて、ちょっとマニアックな“穴場スポット”に注目してみてはいかがだろうか？
方南町駅南側、環七通りに架かる陸橋より代田橋方面を望む。
本企画では、都内700以上の駅 の中から、「住みたい街ランキング」などにはランクインしてこないが、魅力的な街をご紹介していく。第3回目は杉並区「方南町（ほうなんちょう）」だ。
方南町ってどんな街？
東京メトロ丸の内線の「方南町」は、「中野坂上」を起点とする支線の終着駅。新宿から直通12分というアクセスの良さだが、「高円寺」や「阿佐ヶ谷」といった人気エリアの陰に隠れて、どこか控えめな印象もある街だ。駅前には東京の大動脈の一つ、環七通りが走っている。
方南町の物件事情は？
同エリアの物件事情に詳しいエイブル高円寺店の渡辺靖貴さんに話を聞いた。
「近隣の人気エリアに比べて家賃も安く、都内の穴場スポットと言えるでしょう。駅の北側は中央線や丸ノ内線の本線で物件を検討している方が、家賃の安さなどから方南町に流れてくるケースが少なくありません。反対に駅の南側は京王線の笹塚や代田橋、明大前へのアクセスが良いため、そちらのエリアも生活圏に考えている方が物件を成約されることが多いです」（渡辺さん、以下同）
家賃相場としては、中央線、京王線エリアの駅から徒歩10分圏内の物件に比べて、五千円から一万円ほど安くなるとのこと。新宿、渋谷へのバス便も多いので、電車以外の交通手段も考えられる。
環七から一歩路地を入れば、閑静な住宅街が広がっている方南町。交通量の多さが気にならないというのであれば、環七沿いでさらに家賃がお得な物件を探すという手もありそうだ。
方南町のおすすめスポットは？
「おすすめスポットの一つ目は、駅前の方南通りを弥生町方面に2～3分ほど歩いたところにあるホームセンター『島忠ホームズ』。暮らしに役立つ生活用品がそろいます。二つ目は、駅から20分ほど歩きますが、豊かな緑が広がる和田掘公園。桜の名所として有名で、春はお花見も楽しめます。最後は、環七沿いのラーメン店。有名なお店が多いので、ラーメン好きにはたまらないでしょう」（同）
筆者は「方南町」へ至る支線の途中駅に当たる「中野新橋」に住んでいたことがあり、沿線の渋さは身に染みて感じるところ。メインストリームにはないオルタナティブな魅力に出会いたいとお考えの方は、このエリアをさらに掘り下げてみてはいかがだろうか？
（根岸達朗＋ノオト）
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