海外生活経験者に聞いてみた! その国は暮らしやすい?

公開日:2013年10月28日

「国際的な仕事に就いて活躍したい」「日本の将来が不安なので海外に飛び出してみたい」など、海外での暮らしに憧れたことはないだろうか。とはいえ、文化も言葉も違う異国で生活することは、未知の世界だけに不安も多い。

外務省の「海外在留邦人調査統計」(2011年10月時点)によれば、海外移住を選択する日本人は増加傾向に。特に、アジアで暮らす人が増えている

外務省の「海外在留邦人調査統計」(2011年10月時点)によれば、海外移住を選択する日本人は増加傾向に。特に、アジアで暮らす人が増えている

そこで、実際に海外で暮らしている、もしくは暮らしていた友人に、その国の住み心地をアンケート!リアルな声を集めてみた。

シンガポール(27歳・男・編集ライター・居住中)

治安が良く、親日家が多いので安心して暮らせる。食事も口に合うし、さまざまな国のレストランがそろっているので困らない。大きなスーパーであれば日本の調味料も扱っているので、食材はシンガポールのものでも日本の味を出すことができる。ただ、外食は日本よりも高いことが多く、特にアルコールは度数が高いものほど値が張る。

フランス(33歳・女・ジャーナリスト・居住中)

みんな違って当たり前というように、人それぞれの価値観を尊重する国なので、日本よりも精神的に楽なことが多い。ただ、書類手続きなどが適当なので、そういうのはストレスになる。街を歩くときは常にスリにあわないように、気を引き締めなければいけないのが辛い。食事は全く口に合わないものの、果物や野菜は日本より豊富で味がおいしく、価格も安いので自炊を楽しめればOK。

ブラジル(30歳・女・メーカー・居住中)

治安の悪さを除けば、明るくおおらかな国民性なので過ごしやすい。食事はお肉(シュハスコ)が安く、野菜メニューも豊富。大衆レストランは量り売り形式のお店が多いので、小食な日本人にはお得。フェイジョアーダという、肉と豆のシチューがとてもおいしい。物価は日本より低いが、最近は急激なインフレで物価上昇が激しい。でも、給料も上がるので、節約する必要性は今のところなし。

イギリス(25歳・女・ライター・居住経験)

交通網が発達していて、終電後も24時間バスが走っているのが便利。自転車専用レーンも整備されている。食事は基本的に肉とポテト、添え物程度の野菜といった組み合わせが大半。たまに食べる分にはおいしいけれど、地味な味付けであとは塩コショウやお酢まかせ。野菜の食べ方のバリエーションも少ないので、毎日のように食べていると飽きる。

フィリピン(27歳・女・サービス・居住経験)

フィリピン語を話せなくても、英語を話せれば通じる(公用語のため)。年中暖かく、乾季のうだるような暑さでも、湿度が日本より低いので過ごしやすい。1万円(約5,000ペソ)あれば、1カ月は暮らせる。日本人=金持ちとして見られるので、人付き合いがややこしくなることも。食堂でごはんを食べるとたまにあたることがあるけど、味付けは基本的に日本人の口になじむ。

共通していた意見が、大変なこともあるけど、住んでみれば満足度は高いということ。「いつかは海外で暮らしたい」と思っている人は、まずは何度か現地を訪れて、肌感覚を掴むことから始めてみる?

(南澤悠佳/ノオト)

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