簡単!冬でも洗濯物が早く乾く干し方を家事・収納アドバイザー本多弘美先生と実践してみた
先生に教わったとおり、実際に干してみた
ここまでいろんなことを教わってきたが、実際にやってみないと覚えられないよね! というわけで、実際にベランダで干してみることに。
3分経過……

木村 先生―っ! 先生―っ! 緊急事態発生です!
本多先生 騒々しいですね、どうしたの?

木村 見てくださいこれ! 先生に習った通りに干したら、ズボンとかタオルの裾引きずっちゃいました! うちの物干しの位置が低いってことをすっかり忘れてたー!
本多先生 あら、それは私もごめんなさい! でも慌てる必要はありません。 “どうすれば布の重なりを減らせるか”に加えて、“どうすれば丈を短くできるか”を考えて自分なりに工夫すればいいんです。ボトムハンガー4本を使いましょう




木村 なるほど! 臨機応変にやればいいんですね!
本多先生 では、タオルの方は木村さんなりに工夫して干し直してみてください
木村 タオルの丈を短くしたいから……こうか?


木村 できたっ! 長ったらしいタオルを半分にして吊るして、その間に短い靴下とかを干してみました。これなら物干し竿の位置が低いベランダでも問題なしですね!

本多先生 いい感じに干せたじゃない! “重なりを極力減らす”、“間隔を空けて空気の通り道をつくる”という基本の考え方さえ守れば、干し方はその場に応じて好きにアレンジすればいいんです。自分で考えて工夫すれば、洗濯物を干すのも少しは楽しくなってくるでしょう?
木村 はい! なんか深いっすね!
部屋干しの時は“空気がよく通る場所”に干すべし
ここまで、外に干す場合を軸に教わってきた。でも、天候の悪い日が多いこの季節、部屋干しをせざるを得ない日も。ここからは、部屋干しの時に気を付けるべきポイントを教えてもらった。本多先生によると、
①部屋の中に通気口を1ヵ所以上作る
②風が通り抜ける場所に干す
ことが重要らしいのだが、もうちょっと噛み砕いて解説してもらった。
本多先生 部屋の中は外と違って風が吹いていないので、意図的に空気の流れを作ってやる必要があります。具体的には、窓を少し開けましょう。1つ開けるだけだと空気が停滞するので、流れを作るために、もう1ヵ所どこかを開けましょう
木村 この寒い時期にめっちゃ厳しい要求ですね!
本多先生 いえ、薄~く開けておくだけでもちゃんと空気は動くので大丈夫です。そして肝心の干す場所としては、下のイラストのように空気が通り抜ける場所が好ましいですね

木村 部屋のなかでも空気の流れを作る方法はわかりました。でも先生、気が付いてしまったんですけど、エアコンのあったかい風があたる場所に干すほうが効果的なのでは……?
本多先生 確かにエアコンの方が、風に熱が加わるので乾きは早いです。木村さんの部屋で干すとすれば下の写真のような感じですね。ただその場合でも少し窓を開けることは忘れずに。空気を停滞させないことが重要です

レクチャーを終えて
木村 先生、今日は本当にありがとうございました! あの……これささやかなもので大変恐縮ですが、今日の御礼です。私の気持ち、受け取ってください!!


本多先生 いや、開封済みのゆかりとかいらないです
木村 え、でもめっちゃおいしいですよ!
本多先生 ホントにいらないです

本多先生 木村さん、これはなんですか?
木村 あー、それはトイレをゴシゴシするやつです。トイレに置くスペースがなかったんで、とりあえずそこに置いてます!
本多先生 これ以上近づかないで……

まとめ
打ち解けられたと思ったのも束の間、本多先生には結局嫌われてしまったようだが、洗濯物を早く乾かす干し方のテクニックは無事身についた。ここで、ポイントをもう一回おさらいしておこう。

いや~、それにしても、「早く乾かしたかったら、たくさん干すのをあきらめなさい」っていうのは衝撃だったなぁ。なんか自己啓発本とかのタイトルにありそう(ない)。どれもすぐにできる小ワザばっかりなので、みんなもさっそく試してみてほしい!
文=編集部
イラスト=今井久恵
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