簡単!冬でも洗濯物が早く乾く干し方を家事・収納アドバイザー本多弘美先生と実践してみた
冬のお悩みといえば「半乾きの洗濯物」
末端冷え性、あかぎれ、肩のコリ……冬のお悩みは尽きない。そんななかでも特にやっかいなのが、「半乾きの洗濯物」だ。
今回はそんなお悩みを解決すべく、家事・収納アドバイザーの本多弘美先生に「洗濯物が早く乾く干し方」をうかがい、CHINTAI編集部・木村が実践してみた。




改めましてこんにちは。編集部の木村です。毎日寒くて寒くて本当に萎えますよね。でも何が一番萎えるかって、そう、
洗濯物が乾かない
こと。
せっかくの休日、いつもは15:00に起きるんだけど、たまには朝活でもしてみるかと早起きした私。押入に着替えがなかったので、洗濯して干しておいた服を取り込もうとベランダに出たらこのザマ。もう着る服ないよ。どうすんだ。この部屋着にジャンパー羽織って出掛けようかなー。そう思ったその時……
ちょっと待ちなさい!



本多先生 あなたの洗濯物の干し方、最悪です!
木村 誰ですか!? そして一体どこから入ってきたんすか……!?
本多先生 家事・収納アドバイザーの本多弘美です。ちょっとベランダに出ますよ!
木村 新手の強盗!? 怖い助けて……!

本多先生 というか、そもそもハンガーにすら掛けてないってどういうこと!? トレーナーonズボンonセーターとかありえないんですけど! こんな干し方しといて乾かないとか嘆く資格ないですよ!
木村 す……すみません
本多先生 そしてその部屋着のダサさは何!? そんな格好で外に出ようとか気持ち悪すぎるわ!
木村 それもすみません……でも勝手に部屋に入ってきた人に気持ち悪いとか正直言われたくないです……

本多先生 冬でも早く乾く洗濯物の干し方、この私があなたに伝授してあげましょう!

木村 え、あ、よくわかんないけど、ちょうど困ってたんでマジで助かります! よろしくお願いします!

そんなわけで、本多先生に「早く乾く洗濯物の干し方」を教わることに。いつまでもベランダにいると寒いので、室内へ移動。
初対面にもかかわらずいきなりガンガンにダメ出しをされたので一体どんな怖い人なんだろうと思ったけど、いい人そうでちょっと安心した。

洗濯物を早く乾かすための干し方のポイント

木村 先生、洗濯物が早く乾く干し方のポイントって何なんでしょうか?
本多先生 まず大前提として、早く乾かしたいなら、たくさん干すことはあきらめてください
本多先生曰く、早く乾かすための干し方のポイントは以下の2つ。
①布の重なりを極力減らす
②洗濯物同士の間隔を空けて干す
乾燥に必要なのは風。衣類に少しでも多くの風を当てるためには、布の重なりを減らし、間隔を空けて干すことが重要。そうすると必然的に一度に干せる枚数は少なくなる。つまり、洗濯物を溜め続け、かつ急いで乾かしたい私が編み出した通称「ミルフィーユ干し」は……

論外だったというわけだ。まさに二兎を追う者は一兎をも得ず。なんて奥が深いんだ。
干す前にバサバサ「振る」べし
本多先生 木村さんは、洗濯物を干す時、どんな手順で作業していますか?
木村 手順……? えーっと、洗濯カゴから洗濯物を取り出して、ハンガーに掛けられるものは掛けて、物干し竿に干してます
本多先生 なるほど。もうその時点で負けてますね
木村 負けてる……!?
本多先生 洗濯物は、干す前に必ずバサバサと振ってください
木村 ほえ~! 知らなんだ!
何で干す前にバサバサすることが大事なのか、先生がイラストで説明してくれた。どうやら衣類の中の水分と空気の動きが関係しているらしい。

本多先生 上の絵は干した衣類の断面図です。衣類に含まれた水分はだんだん表面に上がってきます(青い矢印)。表面に水分が溜まると、衣類のまわりに水蒸気の層ができるんですね。それが風に吹き飛ばされることによって衣類が乾燥状態となります。乾いたら、また水分が表面に上がってきます(オレンジの矢印)。これを繰り返しながら、少しずつ乾いていくんです。干す前にバサバサと振ると、余分な水蒸気が飛びますよね。だから乾燥が早まるんです
木村 なるほど~。てことは、干す前だけじゃなく、結構こまめに振ったほうがいいんですか?
本多先生 そうですね。それができればベストです。でもそんなに一日中洗濯物に張り付いてるわけにもいかないと思うので、せめて干す前に水分を飛ばしておきましょう
木村 わかりました!
次のページでは、衣類別! 早く乾く干し方をご紹介!