【寝室の風水】ベッドの位置や寝具の色のおすすめは?NGポイントも紹介
寝室の開運風水を知りたい!
「北枕はだめ」、「シーツの色も意味がある」……?聞いたことはあるものの、寝室の風水って何をしたらいいの?
今回は多くの媒体で風水の解説記事を執筆されているKOKOri.先生に、健康の要でもある寝室・ベッド周りの開運のヒントをきいた。
そもそも風水ってどんなもの?
風水とは、古代中国から伝わる環境地理学をベースにした『山や海、土地、建物の外や中に存在する氣(気)をコントロールし、空間のエネルギーの巡りをスムーズにしよう』という開運法のこと。
自然の営みのなかで『天から降りてくる風が、地形や空間によって流れを変えて個性を備える。それが目に見えない波となって動きまわり、人の心身に影響を与えている』と考え、約五千年前の中国の人びとがその法則を見出して発展させてきた知恵が古代日本に伝わり、この土地の独自の地形や歴史を反映させた形で根付いてきました。
このページの目次
風水と寝室の関係は?
睡眠の質が健康を左右することはよく知られていますが、その理由は風水でも明らかです。前提として、風水ではこの世界のあらゆる物質は氣の影響を受けるととらえます。寝室を身体が休まる場として整える場合、日中に動いていた氣が動かなくなる環境にする必要があります。
例えば「寝室は暗いほうが良い」とされているのは、陰の氣を強めて身体のエネルギーを沈ませることによって自然に休ませると同時に、副交感神経系を優位にする作用を促すことができるからです。ぐっすり寝ているときは、身体から不要になった氣が放出され寝室に漂いますが、不要になった氣は<邪氣>なので、光と風を通して外に出してしまうことが大切。そのためにも朝、目覚めたらすぐに窓を開けて空気の入れ替えをすることが重要なのです。
風水視点で良い寝室のポイント

風水上での良い寝室の条件は「穏やかな氣が漂う空間」になっていること。安らぎを感じさせる風合いの寝具、視界を刺激しない小物や観葉植物、間接照明などのライトなどを取り入れてみましょう。
また、清潔さも大切なポイント。パジャマはもちろん、枕カバーやシーツなどはこまめに洗い、ベッドパッドなども定期的に取り替えましょう。ホコリが溜まりやすいぬいぐるみや人形は湿気も吸収しやすいため、昼間でも陰の氣を放つことになるので要注意。「一緒にいるとよく眠れる」というお気に入りがあるならその一体だけに絞り、後はリビングなどに移動させ、寝室には飾らないことをおすすめします。また、日中の寝室はカーテンを開けて陽光と風通しの良い状態をキープしましょう。
寝室の開運風水のポイント:ファブリックは天然素材&暖色系がおすすめ
枕カバーやシーツ、布団、パジャマなどのファブリックは天然素材がおすすめですが、色も自然界の風合いを意識したものがベストです。「緑」なら出逢い運が高まり、「茶色」なら家族運が強くなります。金運を高めたいなら素材をシルクにしましょう。ツヤ感と穏やかな光を感じる色が効果的です。カーテンは色彩の範囲が広いので運に与える影響も大きくなります。柄物を選ぶなら、色の組み合わせは暖色系がおすすめです。
寝室の開運風水のポイント:ベッドにはヘッドボードが大事
できるだけヘッドボードがあるベッドを選んでください。ベッドマットに足が付いただけのデザインの場合は、必ず頭のほうの側面を壁に付けて寝ることが重要です。また、金属でできたベッドよりも木製のベッドがおすすめ。それから、収納付きではなく寝ることに特化したデザインがベスト。ソファベッドはOKです。
寝室の開運風水のポイント:間接照明など癒し効果のあるものを
観葉植物や良い香りのする花を飾ったり、穏やかな光を放つ間接照明やライトを置いたりするのがおすすめです。本や絵、写真などは眠りを誘うような癒やし効果の高いものを選びましょう。
寝室の開運風水のポイント:日中換気するのが◎
夜の氣を寝室に入れると陰の氣が強くなりすぎ、身体を休めるエネルギーが不安定になります。寝る時は窓をきちんと閉めることが大切です。そして朝になれば、今度は必ず窓を開けること。夜の間に室内に充満した邪氣を外に出し、朝の新鮮な陽の氣に入れ替えるのです。
日中は、窓もカーテンも閉めっぱなしの状態はNG。陰の氣が過剰になりすぎ、日中の陽の氣との交換、循環がうまくいかないので、エネルギーが滞り運勢が不安定になるとされています。
寝室のNG風水は?

刺激の強い光や色を使った寝室は陽の氣が強い状態なので、心や身体が緊張、興奮しやすく、リラックスできずに健康運を損なう環境と言えます。「どうせ寝るだけの部屋だから」とカーテンを一日中閉めっぱなしなのも注意。日中、暗いままの寝室は陰の氣が過剰になりすぎ、運勢を狂わせる原因になってしまうのです。
寝室のNG風水:原色や寒色、純白と黒は避けて
部屋を構成する色に「赤」や「黄色」などの原色系、「青」などの寒色系を使うことはNGです。原色系は刺激が強く、神経を興奮と高揚に導きやすいので眠りが浅くなります。寒色系の色は冷えに繋がります。どちらも健康運を損なう色なので注意しましょう。そして意外なNGカラーは「純白」。
一見、寝室にピッタリの色に思えますが、氣を反射する性質があるので、就寝の際に必要な深い安らぎではなく刺激を与えてしまいます。ただし、白系の色である「ベージュ」や「オフホワイト」なら大丈夫。また「黒」を使うのも要注意。風水では「黒」は水の氣を指すので、「黒」を多用すると空間が「水浸し」状態になり、運勢が足元から崩れるとされています。
寝室のNG風水:鏡の置き方に注意!
寝ているときの姿を鏡に映すと「生命維持に必要な氣が抜けていき、やがて寿命が縮まる」と風水ではとらえます。鏡は氣とぶつかり合い、また反射しているので、エネルギーが激しく動いている箇所。ベッドや寝ている姿は映らないという場合でも、鏡面を閉じるデザインを選ぶか、使わない時・就寝時には布で覆うのがベストです。
寝室のNG風水:ベッドはシンプルな形のものを
金属製の物は氣の流れを早く変化させ、しかも荒くするとされているので、金属製のパイプなどを使ったベッドは避けてください。また、収納付きベッドは収納された服や物が就寝時の身体から出る邪氣を吸収し、そのままの状態が続きやすいのでおすすめできません。ヘッドボードがないデザインは寝ている時の頭の氣を無防備に晒す状態とされるため、できれば避けたい形です。
寝室のNG風水:家電製品、ポスター、仕事の資料などはしまって
スマホやPC、テレビ・モニター、スピーカーなどの家電製品が多いのもNG。無防備な状態の就寝時の肉体に悪い影響を与えてしまいます。その他、趣味のフィギュアやアーティストのポスターや写真、ゲームや映画・ドラマを観るためのタブレッド、仕事で使う資料など、興奮や緊張を感じやすい物を並べたインテリアはNGです。
明るさが強めのライトも避けてください。スマホや充電器が顔の横にあるのもNG。ナイトテーブルに置くなど、少し離れた場所に置くようにしましょう。
実は、たくさんのぬいぐるみや人形に囲まれている寝室もNG。ホコリを吸収したまま洗わない状態だと、さらに邪氣が溜まってしまいます。
寝室のNG風水:ニオイがこもっている
身体から放出される邪気とともに籠もったニオイが寝室のあらゆるものに吸収されてしまうと、邪氣が邪氣を呼ぶ空間に変化してしまいます。少しでも「臭うな」と感じる物は洗う、あるいはしっかり消臭、もしくは処分するようにしましょう。
また、パジャマや枕カバー、シーツなどのリネン類をずっと洗わないまま使い続けることもNG。寝ているときに一度放出された不浄なエネルギーを吸収した物を、繰り返し取り込んでしまうので、邪氣が抜けない身体と心になってしまいます。
開運風水は寝室から始めよう!
寝室はリラックスできる空間にしよう!とは思うものの、疲れきった夜中や忙しい朝には整える元気は湧きづらいもの。まずは天気の良い休日などを選んで、新しいリネンへの入れ替えやベッド周りの整理整頓を始めてみては?
KOKOri.先生、ありがとうございました!
イラスト:コナガイ香