【台風対策まとめ】大雨・水害・暴風などの災害に備えて防災しよう!

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大雨による水害や暴風など…台風対策、備えは万全?

強風で傘を引き飛ばされそうになっている女性
住んでいる地域に台風が接近中!安全対策は万全?

夏から秋に発生する、台風。自分が住んでいる地域に接近する予報が出た時のための備えは十分だろうか?

台風の大きさや強さによっては、水害や暴風などの影響を受けてしまう可能性もある。この記事では、万が一の事態に備えて知っておきたい台風対策をご紹介するので、参考にしてみてほしい。

台風対策①:まずは水害などの災害時に取るべき行動を知っておこう

あふれた河川
水害が起こってしまった際は、安全を守る行動を!

事前の情報収集

台風が来る前に自分の住居が防災上どのような場所にあるかを調べることは大切だ。区や市のハザードマップ防災マップを入手し、土砂災害危険箇所を把握しよう。水害時の避難場所を把握し、避難経路と避難所(多くは小学校か中学校が避難所)を現地で確認しておくことも重要だ。

また、大雨や・台風情報等の気象情報をしっかり確認しよう。注意報」「警報」「特別警報」といった、気象庁から発表される警報などの情報について把握し、適切な行動を選択しよう。

水害時のNG行動

水害に遭った際は、ニュースなどの気象情報を踏まえ、段階的に判断することが重要だ。気象情報、各種警報、避難情報、出水時の水位情報に応じ適切に在宅避難か避難所への避難を選択しよう。

水害時に絶対にやってはいけないNG行動は次の3つ。

  1. 近傍の河川の水位を見に行ってはならない
  2. 河川沿いや崖下、地下道に近づいてはならない
  3. 長靴で避難してはならない

よく知られている台風時の注意喚起である「河川や、地下道などの低地に近づかないこと」の他、意外に思われるかもしれないが長靴での避難もNG。理由は、浸水が起こるほどの水害では長靴の中にも水が入ってしまい、行動が制限されて避難しにくくなるためだ。水害で非難する際は、履きなれて底が厚いくつがおすすめだ。

水害時に取るべき行動を知りたいなら……

水害が起こった時に取るべき行動についてはこちらの記事をチェック! 災害対策に必要な情報収集の方法や自宅に備えておきたい物資の準備など、万が一水害に遭ってしまった場合の基本をご紹介している。

水害リスクについて知ることができる?ハザードマップとは

自分が住んでいる場所の水害リスクが気になる人は、被害が予想される範囲を地図化した「ハザードマップ」を活用するのがおすすめだ。こちらの記事ではハザードマップについてご紹介しているので、チェックしておこう。

事前に住んでいる地域の災害リスクを把握しよう

台風対策②:身近なもので作れる「水嚢」でゲリラ豪雨などの大雨による浸水に備えよう

土嚢がなくても水嚢なら簡単に用意できる

浸水対策として一般的なのは「土嚢(どのう)」だが、事前に用意して自宅で保管したり、自治体に取りに行くのは大変。そこで、4Lのゴミ袋と水だけで簡単にできる「水嚢(すいのう)」の作り方や活用法をご紹介しよう。

簡易水嚢の作り方

簡易水嚢の作り方はたったのこれだけ!

  1. 40L程度のゴミ袋を2枚重ねて、持ち運べる程度の水(10〜20L)を入れる
  2. 袋の中の空気を抜きながら、袋の口をねじりながら2枚一緒に縛る
完成した簡易水嚢
バスルームでシャワーなどを使うと楽ちんだ

ゲリラ豪雨や台風などで大雨の危険性が高まったら、この水嚢を「風呂の排水口」「洗濯機の排水口」の上に乗せたり、「トイレの便器の中」に入れよう。
特に低地に自宅がある場合は、気象情報で「強い雨」の予報が発表された時点で早めに設置することが大切だ。

水嚢の使い方や避難前の浸水対策を詳しく知りたいなら……

水嚢を使った台風対策についてはこちらの記事をチェック! 災害対策のエキスパートである、防災システム研究所の山村武彦所長に水嚢の作り方や浸水対策を詳しくお聞きしているので、ぜひ参考にしてほしい。

浸水してしまった時の賃貸物件の補償は? 床上浸水・床下浸水で変わる?

浸水被害を受けてしまった場合、建物の修理や家財の補償などの浸水被害による保険の請求は、床下浸水か床上浸水などの被害状況によって変わる。万が一に備えてこちらの記事で知識を得ておこう。

床上浸水2
万が一に備えて、浸水してしまった場合の家賃についても確認しておこう

台風対策③:強風・暴風に備えて窓ガラスを補強しよう

台風はさまざまな被害をもたらすが、水害と共に気をつけたいのが強風で窓が割れることだ。

窓ガラスは風の力で割れるのではなく、飛来物が原因で割れてしまうことがほとんどである。シャッターや雨戸があれば防ぐこともできるが、賃貸物件ではシャッターがない場合も多い。台風に備え、窓ガラスの安全対策を知っておこう。

窓ガラスにテープを貼って補強する方法

代表的な対策といえば、窓にテープを貼る方法だ。窓に対しテープを「米」の字に貼り、さらに「米」を囲むように窓枠に沿って貼る。

用意が可能であれば、ガムテープよりも「養生テープ」がおすすめだ。紙製のガムテープは剥がした跡が残ってしまうが、養生テープは剥がしやすいうえに粘着の跡も残りにくい。

覚えておきたいのは、ガムテープの役割は、窓ガラスが割れた際の飛散を抑え、飛び散ったガラスの破片で怪我をしないようにするためのものだということ。ガムテープを貼ったからといって、窓ガラス自体の強度が高まるわけではないし、ガラスが割れないようになるものでもないので注意しよう。

台風 窓 対策1
窓ガラスに補強するならテープは「米」の字に貼ろう

台風に備えて窓ガラスの対策をしたいなら……

こちらの記事では、台風が接近する前に知っておきたい窓ガラスの対策をご紹介。先に紹介した以外の窓の補強方法だけではなく、窓ガラス対策におすすめのアイテムについても掲載しているので是非チェックしておこう。

台風対策④:役立つ防災アイテムを用意しよう

ひとつの非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋などの防災アイテムを用意しよう

いざというときに慌てないよう、備えておきたい防災アイテム。台風の接近が予報されてからでは品薄で購入できない場合もあるので、自宅に用意しておこう。

自宅に用意しておきたい「非常用持ち出し袋」の中身

まずは非常用持ち出し袋に入れておくべきアイテムを知っておこう。
日本赤十字社や多くの自治体がホームページなどで「非常持ち出し品チェックリスト」を掲出している。今回は、神奈川県横浜市が推奨している1次持ち出し品(避難1日目をしのぐために必要な物品)を参考にしてみた。

【防災グッズ】100均だけで「非常用持ち出し袋」の中身をどこまで揃えられる? 非常持ち出し品チェックリスト
必要最低限の30項目。ただし、このリストには貴重品や女性用品など個々の環境で必要な物は含まれていないので注意しよう

災害が発生する前に、非常用持ち出し袋をしっかりと準備しておけば、いざというときにとても役に立つ。品数が多いが、100均でさまざまなものが揃うため、非常用持ち出し袋を準備するのにそれほど大きな出費とはならないだろう。

「非常用持ち出し袋」は100均で揃えられる?

こちらの記事では、非常用持ち出し袋の中身を100均で揃えられるか検証している。中身のアイテムがどんな場面で役立つかも解説しているので、是非チェックしてみよう。

防災セットは無印良品でも購入可能!

無印良品の「いつものもしも備えるセット」を使ってみた
無印良品の防災アイテムはこんなにおしゃれ!

実は無印良品では防災セットも買うことができるのだ! こちらの記事では、無印マニアであり防災共育管理士の資格を持つムジッコりえ(松永りえ)さんが無印良品の防災セットを徹底レビュー。非常用持ち出し袋に入れるべきアイテムについても紹介しているので、防災グッズを揃える際の参考にしよう。

大雨や台風のときに役立つグッズをチェック!

いざという時のために、大雨や台風の時に使える防災グッズがあると安心だ。こちらの記事で紹介する、おすすめのお役立ちグッズをチェックしておこう。

停電でトイレが使えない時に備えよう

台風などの災害で停電が起こると、トイレが使えなくなってしまう場合がある。そんな時のために災害用トイレグッズがあると安心だ。こちらの記事ではおすすめのトイレグッズを紹介しているので、見ておこう。

台風対策⑤:ケガをしてしまった時の応急処置を知っておこう

災害時には思いもよらない事態が起こってしまうもの。まずは命を守ることが最優先だが、被災時の怪我や被災後の体調変化にも注意が必要だ。

応急処置用の道具は非常用持ち出し袋にも入っているので、使い方を知っておくと必ず役立つ。チェックしておくのがおすすめだ。

ケガの基本的な応急処置

応急処置の手当の基本に「PRICE」というものがある。
以下の頭文字をとったものであり、覚えておくと良いだろう。

  • Protection(保護)
  • Rest(安静)
  • Ice(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)
【一人暮らしビギナー向け医療コラム】地震や台風などの災害対策や備え 怪我の応急処置
怪我の応急処置はP(保護)・R(安静)・I(冷却)・C(圧迫)・E(挙上)と覚えておこう

災害時の応急処置を確認しよう

こちらの記事では、災害時にケガをした際の応急処置のほか、日ごろから備えておきたい災害対策についてもご紹介。是非チェックしておこう!

もしもの災害に備えて、台風対策を万全に!

台風は天気予報などである程度予測できるため、比較的対策しやすい災害といえる。いざという時のためにしっかり準備をしておいたほうが安心だ。

台風対策も備えあれば憂いなし!この記事を参考に、しっかり対策しておこう。

文=編集部

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