二人暮らしの水道代の平均は?目安の金額と折半方法、節約ポイントなどを解説
二人暮らしの水道代、みんなどうしてる?
「二人暮らしの場合、実際水道代ってどのくらいかかるの?」と、疑問に思ったことがある人も多いのではないだろうか?二人暮らしの水道代の平均額や、季節による使用量の変化、折半方法など詳しく解説していくのでヒントにしよう。
気になる水道代の節約ポイントも合わせて確認し、水道代を上手に節約して家計にゆとりを持たせよう。
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二人暮らしの水道代は、約4,300円
まずは二人暮らしの水道代の平均額をみてみよう。総務省の2021年度家計調査のデータによると、二人暮らしの上下水道代の月平均額は4,344円だった。
※参考 総務省「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表」
ここで「上下水道代」とあるのは、下水道が整備されている地域において「上水道代」と合わせて「下水道代」を一緒に請求されているためである。自治体によっては上水道代だけの場合もある。
令和元年度の東京都水道局による調査によると、1人あたり1日に平均214リットル程の水を使用していることがわかっている。これは2リットルのペットボトルで107本分に相当する量である。後ほど簡単に水道代を節約できる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
※参考 東京都水道局「もっと知りたい「水道」のこと」
水道代が高くなりがちな季節
水道代の月平均額が分かったところで、どの季節が高くなっているのか比較してみよう。
総務省統計局の2021年度の家計調査/家計収支編で、二人以上世帯の詳細結果を参考に上下水道代の変化を季節ごとに以下の表にまとめた。4つの季節テーブルごとに平均値を算出すると以下の数値になった。こうしてみると、1月~3月の上下水道代が200円前後の差であるが、高くなっているのが分かる。
1月~3月 | 4月~6月 | 7月~9月 | 10月~12月 | |
上下水道代月平均額 | 5,555円 | 5,370円 | 5,399円 | 5,322円 |
水道代の若干の変動理由は、冬は他の季節に比べてお湯を使う頻度が高いが、給湯器で温められたお湯が出るまでに時間がかかるため、最初の冷たい水を流している時間が長くなるからではないかと推測できる。
普段シャワーで済ましている家庭も、寒い冬は浴槽に浸かることが多いので、その分使用量が増えているのではだろうか。
二人暮らしで水道代を折半する際に気をつけたいこと
二人暮らしの水道代の平均額や、使用量が多くなる季節が分かったところで、水道代を折半するときに気をつけたいポイントについてお伝えしよう。どのような割合で負担し、どのように清算すればよいのか、具体的に解説しているので、参考にしてみてほしい。
水道代だけでなく、水道光熱費全体で折半方法を検討しよう
折半方法を検討する際は、水道代単体で考えるのでなく、電気代など光熱費をふくめ検討しよう。
なお光熱費とは、一般的には電気代・ガス代・灯油代・熱供給代といった生活するうえで必要なエネルギー費用の総称。毎月かかる費用なので、家計管理の中では「固定費」として扱われる。
二人暮らしの費用の分け方は割り勘だけではなくさまざまなやり方がある。こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方は一度チェックしてほしい。
多く使っていると思う分は自分から負担する
水道代を折半する場合、もちろん二人で半分ずつでもよいが、二人の生活スタイルや状況に応じて負担割合を柔軟に考えることがおすすめだ。
テレワークなど自宅で過ごす時間の長さや、収入の額に応じて負担割合を決めたりする方法もある。もちろんどちらかがすべて負担する方法もある。何が正解ということはないので、二人できちんと話し合い、お互いが納得できる割合で負担することをおすすめする。
二人暮らしで水道代を節約するポイント

水道代は一工夫するだけでこまめに節約できる。せっかく二人暮らしをするのだから、二人で協力できることは二人でしよう。
例えば洗濯ものをまとめて洗ったり、料理や皿洗いも一緒に済ませる。大した量でなくても、1ヶ月単位で考えると大きな差が出てくるので、ぜひ実践してほしい。
ここからは具体的な節約ポイントを紹介していく。
二人暮らし水道代節約ポイント ①キッチン
キッチンで一番水道代がかかっているのは、食器洗いのときに使う水だ。5分間水を流しっぱなしにするだけで、約60Lもの水を使うことになるといわれている。もちろん食器を洗い流すときには必ず水を使うことになるが、少し工夫するだけで水を流す時間を短縮することができる。
キッチンの節約ポイント
- 食器やフライパンの油汚れは、なるべくヘラなどでこそげ落としたり、新聞紙やボロ布などで拭きとったりしてから洗う
- お皿の裏側の汚れを防ぐため、シンクへ運ぶときはお皿は重ねない
- 洗剤で洗った食器は、水を溜めた洗い桶に入れておき、最後に一度にすすぐようにする
- 節水機能のある食洗器を活用する
二人暮らし水道代節約ポイント ②お風呂
お風呂は家庭で使う水の40%を占めるともいわれており、お風呂で使う水を節約できれば、大きな節約につながる。ここからは、お風呂で水道代を節約するための代表的な方法を紹介する。
お風呂の節約ポイント
- 残り湯を洗濯や植物への水やりに使う
(残り湯を半分利用すると、浴槽の容量を200Lと考えると約90L程度節約できる) - なるべく浴槽のお湯で体を流す
その場合、使った分お湯を注ぎ足してくれる「自動モード」をオフにする - シャワーヘッドを節水タイプに変更する
- シャワーは流すときにだけ使用し、流しっぱなしにしない
(3分で約36L節約できる)
二人暮らし水道代節約ポイント④トイレ
実は家庭で使う水の20%はトイレともいわれている。トイレで水を流すときに、いつも大レバーを使っていないだろうか?必要に応じて小レバーで流すだけで、約8L節水できるともいわれている。そのときに合ったレバーで流すように心がけよう。
二人暮らし水道代節約ポイント⑤洗面所(洗濯機置場)
洗濯機で使う水の方が多いように感じるが、洗面所で使う水も、使い方で節水できるので、参考にしよう。
洗面所の節約ポイント
- 顔を洗うときに洗面器に水を溜めて洗う
(1分流しっぱなしで約12L使用) - 歯をみがくときは、コップを利用して口をゆすぐ
(30秒流しっぱなしで約6L使用) - 洗濯機の水に残り湯を使う
(残り湯を半分利用すると約90L節約できる) - 節水型の洗濯機を使う
(ドラム式洗濯機の方が節水できる) - 洗濯をするときはまとめ洗いをして、回数を減らす
水道代を上手に節約して、家計にゆとりを持たせよう!
何気なく使っていた水も、意識するだけで簡単に節水することができる。電気代に比べると季節による変化が少ない分、2ヶ月に一度の請求書の金額を見たときに、達成感を味わえるかもしれない。
住んでいる自治体にもよるが、クレジットカード払いできる場合はポイントも貯まる。光熱費の支払いと一緒に、クレジット払いへの切り替えも検討するといいだろう。
水道代を節約して家計にゆとりを持たせ、その分楽しいことにお金を使って、ぜひ二人暮らしを楽しいものにしてほしい。