ペット可賃貸への引越し費用はいくら?家賃相場や生活費を解説
ペット可の賃貸物件への引越しはお金も時間もかかる
東京都の賃貸物件122,578件のうち、ペット可物件は19,086件となっている。割合でいうと、賃貸物件全体の15.5%程度がペットを飼える物件になるのだが、これはあくまでも東京の話で地方に行くほどペット可物件は少ないという傾向がある。
つまり競争率が高くなるので、初期費用や家賃も高くなる可能性があり、物件探しにも時間がかかるのでしっかり準備をしておく必要があるのだ。
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この記事でわかること
ペット可物件の家賃は、相場より1割から2割ほど高く設定されている
家賃6.6万円の場合、生活費の目安は22.5万円前後!ペットにかかる費用も考えることが大切
ペット可賃貸であっても、大型犬NGな場合や退去時に高い修繕費を請求される場合があるので注意
このページの目次
ペット可物件への引越しでかかる初期費用の目安
ペット可物件は、一般の物件よりも初期費用が割高になる。ペットの輸送費や敷金、礼金の変化には留意しておかないと、予算オーバーになってしまうことも少なくない。
また、敷金などは1ヶ月分多くなったりすることもある。せっかく気に入った物件が見つかっても、予算のせいでまた探し直しとなると大変なので、初期費用の目安などをしっかりチェックしておこう。
初期費用を抑えたい場合はペットは自分で連れて行くのがおすすめ
初期費用を抑えたいのであれば、ペットは自分で連れて行くのがおすすめだ。その理由は、ペット輸送の専門業者の料金にある。
料金は業者によって異なる。たとえば東京・大阪間で5kg以下のペットを輸送する場合は安くても32,000円~、猫や中型犬の場合は38,000円~59,000円、そして大型犬になると45,000円以上もかかる。
自家用車の種類にもよるが、小さいペットでも30,000円以上はかかるため、自分で連れて行くだけでも初期費用をかなり節約できるのだ。
ペット可物件の家賃は相場より1~2割ほど高い
ペット可物件の家賃は、相場よりも1割から2割ほど高く設定されているのが一般的だ。
ペットを室内で飼えば汚れや傷が多くなり、さらに動物独特のにおいもついてしまう。原状回復費用が割高になるため、その分家賃も高くなるのだ。
東京都の家賃相場を約65,000円とした場合、ペット可物件は71,500円から78,000円が相場となっている。ただし、ペット可物件であっても築年数が古くて借り手がつかないことで条件緩和をしているペット可物件と、ペットと暮らすために設計されたペット共生型物件など若干前後することが多い。
ペット共生型物件にはペットの足洗い場やドッグラン、リードフックなどペットを飼いやすい環境が整備されているため、家賃の相場は1.5~2倍となる。逆に、空き部屋対策としてペット可にした物件は、交渉次第で通常の家賃で借りられることもあるので、不動産会社に相談してみるのもおすすめだ。
ペットと暮らす場合の生活費の目安
引越しは初期費用も重要だが、当然毎月かかる生活費も算出しておかなくてはいけない。
ここでは、総務省統計局が出している生活費の家計調査をもとに、ペットに関する費用を追加した表で目安を紹介していこう。
犬の場合の生活費
家賃 | 66,000円 |
食費 | 40,000円 |
光熱費 | 10,000円 |
水道代 | 2,000円 |
通信費 | 10,000円 |
交際費や娯楽費 | 30,000円 |
日用品や雑貨 | 15,000円 |
貯金など | 27,000円 |
犬の病気やケガの治療費 | 3,739円 |
フード・おやつ | 4,374円 |
サプリメント | 728円 |
しつけ・トレーニング料 | 606円 |
トリミング料 | 3,526円 |
ペット保険料 | 4,179円 |
ワクチン・健康診断などの予防費 | 2,304円 |
ペットホテル・ペットシッター | 694円 |
日用品 | 1,716円 |
洋服 | 1,096円 |
飼育に伴う交通費 | 454円 |
飼育に伴う光熱費 | 1,259円 |
ドッグランなど施設利用料 | 346円 |
合計 | 225,021円 |
※猫にかかる費用:年間統計を12ヶ月で割って1ヶ月分を算出
※生活費:総務省統計局 家計調査を参考に算出
猫の場合の生活費
家賃 | 66,000円 |
食費 | 40,000円 |
光熱費 | 10,000円 |
水道代 | 2,000円 |
通信費 | 10,000円 |
交際費や娯楽費 | 30,000円 |
日用品や雑貨 | 15,000円 |
貯金など | 27,000円 |
猫の病気やケガの治療費 | 1,993円 |
フード・おやつ | 4,142円 |
サプリメント | 231円 |
しつけ・トレーニング料 | -円 |
トリミング料 | 218円 |
ペット保険料 | 2,512円 |
ワクチン・健康診断などの予防費 | 1,067円 |
ペットホテル・ペットシッター | 289円 |
日用品 | 1,009円 |
洋服 | 62円 |
飼育に伴う交通費 | 113円 |
飼育に伴う光熱費 | 1,265円 |
合計 | 212,901円 |
※猫にかかる費用:年間統計を12ヶ月で割って1ヶ月分を算出
※生活費:総務省統計局 家計調査を参考に算出
ペット可賃貸へ引越すときの注意点
ペット可賃貸というのはそもそも物件数が少ないため、家賃相場が高くなっていることが多い。理想の物件に出会える可能性も低いため、希望に沿った物件が見つかった場合は早めに契約した方がよいといえる。
しかし、慌てて契約をしてしまうと後悔することにつながってしまう。ここでは、ペット可賃貸に引越すときに確認しておくべき注意点を紹介するので、参考にしてほしい。
飼育可能なペットの条件
ペット可となっている物件であっても、飼える動物の種類や数は物件によって異なる。
たとえば、犬は飼育可能となっていても大型犬はNGだったり、抱きかかえて移動できる動物に限られていたりするなど、飼育可能なペットの条件はさまざまだ。
飼育条件に適合していないペットであれば契約破棄となってしまうこともあるので、必ず確認をしておこう。
退去時の原状回復に関する特約
ペット可物件のトラブルで多いのが、退去時の原状回復に関するものだ。想定した金額よりも多い修繕費を請求されるというケースも多発しているため、原状回復に関する特約もしっかりチェックしよう。なお、原状回復に関するルールは国土交通省によって提唱されている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によって定められている。
ペットによって傷つけられた物件の修繕費の負担は、原則として借主の負担となる。たとえば、床やクロスへの傷やペット臭の付着などは、借りる前の状態にもどさなくてはいけない。
しかし、壁紙の経年劣化や退色、摩耗などの回復義務はないため、原状回復に関して不要な項目がないか確認しておくことも重要になるのだ。
ペット関係のトラブル
いくらペット可物件であっても、ペット関係のトラブルがゼロとは限らない。
ペット関係のトラブルは、鳴き声や足音などの騒音トラブル、共有スペースの使い方や汚れ、マナー違反などが挙げられる。ペット可物件でもすべての住人がペットを飼っているわけではないため、近隣住民の中にはペットに対して厳しい目を向ける人もいるかもしれない。
物件に関しても、ペット共生型物件でなければ共有スペースの使い方には注意が必要になり、防音設備が整っていなければ音にも注意が必要となる。
トラブルが多い物件では、肩身の狭い思いをするだけでなく、ペットにもストレスを与えてしまうリスクがある。あらかじめ不動産会社に連絡を入れる、内見時に飼育環境を把握するといった確認も忘れないでほしい。
登録事項変更届などのペットに関する手続き
ペットと一緒に引越しをする場合、種類によってはいくつかの手続きをする必要が出てくる。
たとえば犬の場合は、狂犬病予防などの観点から住所変更をしなくてはいけないので、登録事項変更届や狂犬病予防注射済票、旧住所の鑑札などが必要となる。
また、ワニやマムシなど特定動物の場合は都道府県知事の許可がなければ飼うことができない。引越しをするのであれば、新たに申請をして許可をもらわなくてはいけないので、しっかりと手続きをしておこう。
ペットにかかる費用も考えておくことが大切
自粛やリモートワークで在宅時間が増えているため、ペットを飼う人は増加傾向にある。それに伴い、ペット可物件への引越しを検討している人も徐々に増えている。
しかし、ペットはただ餌を与えればよいというものではなく、あらゆる部分で費用がかかってしまう。その中で、引越しの初期費用が割高になるということもしっかり頭に入れておこう。
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