ラグとカーペットの違いとは 一人暮らしにおすすめなのはラグである理由
ラグとカーペットの違いは大きさ
初めての一人暮らしで家具・家電をそろえた後、「床に何かを敷きたい」といったように、ラグやカーペットの購入を検討している人も多いのではないだろうか。ラグやカーペットは、床に座ることが多い人にとっておすすめのものである。
また、部屋の中心となるため、印象を変えるインテリアとしても使える。しかし今すぐ取り入れようと思ったところで、ラグとカーペットの違いについて気になったことはないだろうか。
ラグとカーペットの違いは、大きさだ。ラグは足元など床の一部に敷く小さいサイズのものを指す。対してカーペットは床全体に敷く大きいサイズのものを指し、一般的に3畳以上のサイズをカーペットとしている。
それでは一人暮らしには、ラグとカーペットのどちらがおすすめなのだろうか。そこで今回はラグやカーペットの購入を検討している一人暮らしの人に向けて、賃貸物件でラグやカーペットを敷くメリットとデメリットについてお伝えする。メリットとデメリットを理解して、購入を検討しよう。
賃貸物件でラグ、カーペットを敷くメリット3つ
一般的な賃貸物件の床はフローリングであることが多い。床の色によっては部屋の雰囲気が暗くなってしまうため、ラグやカーペットを敷くことで明るい印象に変えることができる。
また。賃貸物件にラグやカーペットを敷くことは、インテリアとしての役割以外にも日常生活を送るうえで3つのメリットを得られる。そのメリットは以下の3つだ。
- 床の傷防止
- 防寒対策
- 防音対策
それぞれ1つずつ見ていこう。
床の傷防止になり、退去費用を抑えられる
賃貸物件でラグやカーペットを床に敷くメリットの1つ目は、床の傷防止になることだ。
家具を長年置いたことでへこんでしまった床の傷は、退去時に大家さんの負担となる。しかし、引越しなどで家具を搬入・移動させた際にできた床の引っかき傷やへこみは、入居者の負担になる場合があるのだ。
床にラグやカーペットを敷いておけば、家具を移動する際にも床を傷つけるリスクが減り、退去費用を抑えることができる。特に模様替えを頻繁に行う人にとって、ラグやカーペットを敷くことは大きなメリットの1つだ。
防寒対策になる
2つ目のメリットは、防寒対策になる点だ。
冬が近づくにつれて感じる床の冷たさの主な原因は、冷たい空気とフローリングの材質によるものだ。冬の冷たい空気は下に流れるため、足元が冷える。加えて、マンションで使用される複合フローリングは熱伝導率が悪いため、さらに床が冷たくなってしまうのだ。
エアコンをつけても暖かい空気は上へ流れ、部屋全体が温まっても足元は冷たいままである。しかし、賃貸物件のフローリングの床を変えることはできない。
ラグやカーペットを敷くことで、フローリングの冷たさを直接感じることがなくなり寒さを軽減してくれる。さらに保湿性が高い素材のラグやカーペットを選べば、より暖かさを感じられるだろう。
また、ラグやカーペットの上に寝転がることもできるので、とりわけ床に座って生活をするスタイルの人にとってはおすすめだ。
防音対策になる
そして最後は、防音対策につながることだ。
アパートやマンションなどの賃貸物件で気になる生活音だが、自分が騒音問題を起こさないことも大切だ。足音などに気を配り、迷惑をかけまいと階下の人に配慮しながら暮らしている人も多い。しかし、逆にストレスを溜めてしまっては本末転倒だ。
そこで生活音を抑えるためにも、ラグやカーペットを敷くことはおすすめである。足音や物音など、音を吸収してくれるため階下に音が響きにくい。防音に特化したラグやカーペットも販売されているので、生活音を気にする人にとって気軽に取り入れやすい防音対策の1つだ。
ラグやカーペットを敷くデメリット
ラグやカーペットは防寒・防音対策となり、生活をするうえでメリットが多い。一方でデメリットも存在する。ラグやカーペットを敷くことで起きるデメリットは以下の2つだ。
- 掃除や手入れに手間がかかる
- 素材によっては夏は暑く感じる
1つずつ説明をしていこう。
掃除や手入れが手間
まずは、ラグやカーペットは掃除などの手間がかかることだ。
飲み物をこぼした際、フローリングであればすぐに拭き取ることができるが、ラグやカーペットの上にこぼしてしまうと、 きちんと拭き取れなければシミになってしまう。
さらにラグやカーペットには埃を舞いにくくするという特徴がある。その反面、こまめに掃除をしなければ埃が溜まってしまうため、常に清潔さを保つことは意外に難しい。
またテーブルや棚など、長期間置いた家具の跡がつきやすい点もデメリットの1つ。カーペットの素材によっては、何度か掃除機をかけることで元通りになる場合もあるが、そのままの状態になってしまうこともあるため注意が必要だ。
簡単に掃除ができないだけでなく、ラグやカーペット自体も手洗いをしたり、洗濯をしたりと手入れが必要になる。フローリングの床に比べると掃除や手入れに手間がかかるのは、ラグやカーペットを敷く際の大きなデメリットだ。
ラグやカーペットの素材によっては夏は暑く感じる
そして、素材によって夏は暑く感じてしまう点もデメリットである。
ラグやカーペットには保湿性があるため冬場は重宝するが、素材によって夏場は暑く感じてしまうこともある。冬の暖かさを重視するあまり、保湿性に優れた素材や毛足の長いものを選んでしまうと、夏場は実際に暑いだけでなく見た目にも暑苦しさを感じる。
1年中使うことを考えるなら、冬は暖かく夏は涼しいウール素材のものを選ぶとよいだろう。
初めての一人暮らしなら手入れや掃除も簡単なラグがおすすめ
ラグは小さいサイズの敷物であり、カーペットは床全体を覆う3畳以上の敷物を指す。どちらも防寒・防音対策にもなり、床も傷つけにくいので、すぐにでも取り入れたいものだ。
それでは一人暮らしに向いているのはラグとカーペット、どちらなのだろうか。初めての一人暮らしに取り入れるなら、ラグをおすすめする。
ラグはカーペットと比べるとサイズが小さめであるため、掃除や手入れも簡単だ。対してカーペットはラグよりも大きく、床一面を覆うものもある。
カーペットの掃除をこまめに行う必要があり、カーペット下のフローリングを掃除する際には家具を移動させなければならない。サイズも大きく重さもあるため、一人では気軽に手入れがしにくいのだ。
また、ラグだと夏の間は丸めて片付けておくことができる。夏はフローリングで過ごし、冬は保湿性の高いラグで過ごすなど、季節によって使い分けも可能だ。
ラグを敷き、掃除などに慣れてからカーペットにすれば失敗しにくい
初めての一人暮らしに取り入れるなら、一人でも手入れがしやすく収納もしやすいラグがおすすめだ。ラグを敷くことで底冷えを感じにくくなり、足元も暖かい。寒い冬も快適に過ごすことができる。
それでもどちらか悩んでいる場合、最初は手入れのしやすいラグを取り入れてみるのも1つの方法だ。掃除や手入れに慣れたところでカーペットにすると、失敗しにくい。
ラグやカーペットは掃除をこまめに行えば、日常生活で感じる生活音や寒さといったストレスを解消してくれる。価格も手頃なものが多く気軽に取り入れやすいので、この機会に導入を検討してみよう。