【2020秋】Amazonプライムビデオのおすすめ映画10選!秋にふさわしい作品は?
この記事では2020年9月中旬現在、Amazonプライムビデオの見放題のラインアップに入っている映画の中から、芸術の秋に観るのにぴったりな10作品を紹介している。
Amazonプライムビデオのおすすめ秋映画1~5作品は前のページへ
このページで紹介しているAmazonプライムビデオのおすすめ映画
Amazonプライムビデオ秋のおすすめ!文学・文字にまつわる映画2選
ここからは、“読書の秋”にふさわしい、文学・文字にまつわる映画を2作品紹介する。どちらも、一途な恋心も絡んでくる物語だ。
Amazonプライムビデオのおすすめ秋映画6:『舟を編む』(2013)
三浦しをんの同名小説を映画化した作品だ。独特の視点で言葉を捉える能力を買われた青年が、新しい辞書の編纂の仕事をすることになる。特筆すべきはキャラクターの魅力で、不器用な男を演じる松田龍平と、どんな時でも愛らしい宮﨑あおいの掛け合いはニヤニヤが止まらないし、いわゆる“チャラ男”に扮したオダギリジョーも「実は良いヤツ」なので憎めない。彼らが一丸となって何年もかかる辞書編纂に挑み、その過程にある様々なトラブルを乗り越えていく様は、それだけで面白く観られるだろう。
言葉にまつわるトリビアや論議も興味深いものとなっている。例えば、辞書編纂の後継者の選定基準として「『右』を説明できるか」ということが挙げられるのだが、これに対しての主人公の答えは「西を向いたときに、北にあたるのが右です」という見事なものだった。その他にも誰もが納得できる語釈(言葉の意味の解釈)が数多く登場し、日本語の美しさや奥深さに改めて気づかされるシーンもある。観た後は間違いなく辞書に触れたくなる、言葉の持つ可能性とその力、そして仕事に打ち込む人たちの魅力に溢れた映画だ。なお、Amazonプライムビデオでは全11話のテレビアニメ版も見放題となっている。
『舟を編む』の情報
監督:石井裕也
出演:松田龍平, 宮崎あおい, オダギリジョー ほか
製作:2013年
時間:2時間13分
Amazonプライムビデオのおすすめ秋映画7:『愛を読むひと』(2009)
ベストセラー小説「朗読者」の映画化作品だ。1958年のドイツで、15歳の少年は21歳年上の女性とベッドを共にし、彼女に頼まれて本を朗読していくようになるが、ある日突然、彼女は姿を消す。そして時は流れ、少年は大学生となり法律を学んでいた。彼らは、思いもしなかった形で再会を果たすことになるのだが……。年上の女性を演じたケイト・ウィンスレットは、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞した。
一見するとエロティックなラブストーリーであり、実際にPG12指定相当の性愛描写もあるのだが、決してそれだけではない、意外な物語の転換こそが重要な作品だ。ホロコーストという歴史的事実、そして「罪の意識」が物語に深くかかわってくる。そして、彼女が「なぜそうしたのか」の行動の理由を深く考察できる、観る人の価値観によって解釈が大きく分かれる内容でもある。邦題通りの愛の物語なのか、それでも尊厳にまつわる寓話であるのか、はたまたエゴイズムに満ちていたのか……ぜひ、劇中のシーンを反芻しながら、考えてみてほしい。
『愛を読むひと』の情報
監督:スティーブン・ダルドリー
出演:ケイト・ウィンスレット, レイフ・ファインズ, ブルーノ・ガンツ ほか
製作:2009年
時間:2時間4分
Amazonプライムビデオ秋のおすすめ!秋の夜長にホラー映画3選
最後に、秋の夜長にぴったりなホラー映画3選を紹介しよう。いずれも怖いこと以上に、作り手のこだわりが随所にある、一筋縄ではいかない魅力を持った作品だ。
Amazonプライムビデオのおすすめ秋映画8:『見えない目撃者』(2019)
2011年の韓国映画『ブラインド』の日本版リメイク。「視覚障害を持つ女性が、猟奇殺人犯を知恵と工夫を駆使し見つけ出し対決する」というスリラーだ。物語は、警察官として将来を有望視されていた女性が、自身の過失による交通事故で、憧れていた警察官としての職業も、視力も、そして大切な弟をも失ってしまうことから始まる。彼女が絶望していることは、その3年後の彼女の言動や生活などの丁寧な描写から、痛いほどに伝わってくるだろう。
ハンディを背負った女性と、無気力な少年がタッグを組み、猟奇殺人犯の元へたどり着く過程はエンターテインメントとして面白く、そしてホラーとしても怖い。視覚障害者の「視線は動かさないで、かつ目に感情を乗せる」という表情の作り方も追求した吉岡里帆、クールだったが彼女のために本気になっていく高校生を熱演した高杉真宙、2人の若手役者も最高の仕事をしている。R15+指定がされており、かなり直接的かつ猟奇的な描写もあるが、それも犯人の異常性を示すために必要なものだ。そして提示されるのは、障害を持つ方の悩みのみならず、全ての「誰かのために何かをしたい人」の気持ちに寄り添う尊いメッセージ。1人でも多くの方に観てほしいと、心から願える傑作だ。
『見えない目撃者』の情報
監督:森淳一
出演:吉岡里帆, 高杉真宙, 大倉孝二 ほか
製作:2019年
時間:2時間8分
Amazonプライムビデオのおすすめ秋映画9:『コンジアム』(2019)
POV(主観視点)方式で作られた、韓国製のホラー映画だ。舞台およびタイトルのコンジアムは「世界7大心霊スポット」にも選出された、実在の廃病院の名前。内容は「調子に乗っていたYouTuber集団がいわくつきの場所で(文字通り)死ぬほど恐い目に遭う」というシンプルなもの。小型アクションカメラのGo Proやドローンなどの最新の機器を使って撮影をしていること、生配信によってリアルタイムで視聴者からの反応を得られているなど、現代的な設定によりフレッシュな魅力を備えている。
大半が「俳優本人が撮影したシーン」で構成されていることも特徴の1つであり、その「生々しくて」「素人くさい」映像も、むしろリアルな映像っぽさを倍増させている。BGMおよび効果音を後から付け加えるという演出を一切しておらず、水の落ちる音や門が閉まる音など、現場での環境音のみを採用した作りも、恐怖感を倍増させる。そして、終盤には(良い意味で)最悪の光景が画面いっぱいに広がる。残酷描写はほとんどなく全年齢指定であるが、本気で怖いのは間違いないので、ある程度の覚悟をしてから観てほしい。
『コンジアム』の情報
監督:チョン・ボムシク
出演:ウィ・ハジュン, パク・ジヒョン, オ・アヨン ほか
製作:2019年
時間:1時間34分
Amazonプライムビデオのおすすめ秋映画10:『サイレントヒル』(2006)
1997年に発売され、以降もシリーズが作られ続けた同名ゲームの実写映画化作品だ。特筆すべきは世界観の作り込みで、 霧に包まれ灰が降る静かでどこかもの悲しい雰囲気の“表世界”と、暗く錆と血に塗れたおぞましい“裏世界”の両方が、ゲームそのままの恐怖感に満ち満ちていた。呪われた迷宮に迷い込んでしまうかのような悪夢的な状況、クリーチャーのグロテスクなデザインも強烈な印象を残すだろう。
物語は、夢遊病になった娘が口にする「サイレントヒル」という言葉の謎を解くために、母がその場所を訪れるというもの。仲間となる女性警官とタッグを組んでの謎を解き明かす過程や、クリーチャーとの攻防戦、不可思議な状況に翻弄される様は最初から最後までハラハラできるだろう。母娘の愛の物語でもあり、終盤ではとある教団の“盲信”もまた新たな恐怖をもたらしている。PG12指定ではやや甘いと思わせる残酷描写、度を超えてショッキングな展開もあるため、ホラー映画を受け付けないという方には決しておすすめはできない。しかし、良い意味での寒々しい雰囲気を堪能できるため、残暑が厳しい秋に観るのには最も最適な作品と言えるだろう。
『サイレントヒル』の情報
監督:クリストフ・ガンズ
出演:ラダ・ミッチェル, ショーン・ビーン, ローリー・ホールデン ほか
製作:2006年
時間:2時間5分
Amazonプライムビデオでそのほかおすすめな秋の映画は?
この他、この秋観たいAmazonプライムビデオで見放題の映画には、身分違いのラブストーリーを綴った『きみに読む物語』(2005)、大飢饉の過酷な世界で生きる少年の姿を追ったアニメ『アシュラ』(2012)、視覚障害者用の映画の音声ガイドの仕事を描くドラマ『光』(2017、河瀬直美監督作)、アルツハイマー病の女性作家の執筆活動を韓国人留学生が手伝う純愛物語『蝶の眠り』(2018)、売れないシンガーソングライターがビートルズの存在していない世界に迷い込む『イエスタデイ』(2019)がある。
この記事ではAmazonプライムビデオで見放題の映画の中から、秋を感じられる映画、偉人を描いた映画、文学・文字にまつわる映画、そしてホラー映画を紹介してきた。秋にふさわしいこれらの映画は娯楽である以上に、その画や演出の美しさにも酔いしれることもできる、一級の芸術作品だ。やはり、芸術の秋にこそ、家でゆっくりと堪能してほしい。
全国の人気駅から賃貸物件を探す
札幌駅 大阪駅 京都駅 渋谷駅 釧路駅 帯広駅 津田沼駅 神戸駅 姫路駅 静岡駅
全国の人気沿線から賃貸物件を探す
ゆりかもめ 京急大師線 仙石線 大阪環状線 東武野田線 阪急今津線 相模線 西武多摩川線 東海道本線 内房線