【子育てと賃貸】職住近接で家族円満! 意外と便利な都心での子育てを取材してみた
子育てとは縁遠いイメージの東京・日本橋。子育てには不向きと思われがちな都心も実はメリットがたくさん!
会社と自宅の近さが家族との時間を長く豊かに
職場まで自転車で15分、都会の真ん中、日本橋。そこで妻と息子の3人で暮らしているのは松井ユキイデさん。この街に住むようになったきっかけは何なのだろう。
「僕は大阪出身で大阪の会社に就職したんですが、すぐに東京に転勤になって日本橋で一人暮らしを始めました。交通の便がいいし、飲みに行く所もたくさんあって、すごく住みやすいと思って」
今の部屋に引越したのは結婚が決まってから。2人で暮らす部屋も、なじみのあるこの街に決めた。当時は特に子どものことを考えていたわけではなかったが、子育てのメリットもあったようだ。
「通勤時間が短いので、おかげで家族との時間は格段に増えました。日々子どもが成長していく姿を見ることができるのは何よりの幸せです」と松井さん。
職場のある街に住まうことの大きなメリットは、働き盛りの男性が家族との時間をつくれるところにあるといえる。

ママが大好きな長男
自分が何を大切にするかで街を選ぶ視点が変わる
しかし都会での子育てには不便なこともあったという。
「まず直面したのは、産婦人科が近くになかったこと。隣の千代田区にある病院で出産することにし大変でした。子どもが今より小さい頃は、ベビーカーを持って地下鉄に乗るのも一苦労でしたね」
そうして松井さんは、この街が子どもにとって住みやすいかどうかを考えるように。無機質なオフィス街に見える日本橋だが、子育てという視点で改めて見てみると、気付くことがたくさんあった。
「歩いて数分の所にある小学校では休日に校庭を開放していたり、児童館で友達ができたり。のびのびと子どもを遊ばせることのできる場所は結構あります」
移動は基本的に電車だが、必要に応じてカーシェアを使用。近隣の施設やサービスを柔軟に利用すれば必要なものは全てそろう。実際に日本橋エリアでは、ここ数年でファミリーが急増。松井さんも、日本橋での子育てを経験したらもう他には行けないと話す。

子どもと出かける日は必ずミラーレス一眼を持参
「日本橋パパの会」でパパ同士の交流をはかる
松井さんが最近力を入れていることの一つに「日本橋パパの会」がある。
これは、日本橋に住むパパ、日本橋で働くパパ、さらには日本橋が好きなパパが集まり、情報交換をするコミュニティ。

2011年に結成されたパパのためのコミュニティ
「パパという共通点だけで本当にいろいろな人と知り合うことができました」と松井さん。温かなコミュニケーションがこの街には確かにあるようだ。
そんな松井さんだが、そろそろ住み替えを考えているという。
「子どもが大きくなってきたので、もう少し広い家に住み替えようかと考えています。次も日本橋界隈で見つけられればいいな」
仕事終わり、今日も松井さんは、日本橋の街を自転車で駆け抜ける。愛する家族の待つ家へ。
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文=明道聡子(リブラ編集室)
写真=矢信雄
※「CHINTAI2017年4月20日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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