大人気の「台湾の朝ごはん」を自宅で再現しよう!鹹豆漿(シェントウジャン)&葱肉酥餅(ツォンロウスービン)のレシピ
まるで台湾に来たみたい!憧れの朝ごはんを自分で作ろう!

大人気の台湾朝食が自分で作れちゃう!
タピオカミルクティーやルーロー飯など、すっかりおなじみになった台湾グルメ。
そんな中、いまもっとも日本でアツイと言われている台湾グルメが……台湾の「朝ごはん」!
外食文化の根強い台湾では、朝食も屋台やお店で食べるのが一般的。そのため、朝食メニューのバリエーションが多く、旅行者の中には「朝食ハシゴ」を楽しみにしている人も多いんだとか。日本にも台湾式朝食の店がオープンし、連日行列ができる人気ぶりだ。
しかし、今はあいにくの「外出自粛」ムード。並びに行くのはちょっと……という人は、自分で作ってみてはいかがだろうか?
ということで今回は、大人気の台湾朝食を手軽に再現できるレシピをご紹介!
台湾の朝ごはんは、どこかやさしくホッとする味わいで一日のはじまりにピッタリだ。
中でも人気の「鹹豆漿(シェントウジャン)」と「葱肉酥餅(ツォンロウスービン)」の作り方を紹介する。おこもり中の朝食に、ぜひお試しあれ!
台湾朝ごはんレシピ①.ふわふわトロトロ!台湾式おぼろ豆腐「鹹豆漿(シェントウジャン)」
台湾の代表的な朝ごはんといえば……「鹹豆漿(シェントウジャン)」!
台北市内では、店頭でしぼり立ての豆乳を販売している店が多く、日本以上に豆乳が親しまれている。
鹹豆漿(シェントウジャン)も豆乳を使ったポピュラーな朝食メニュー。酢と醤油を混ぜたタレに温めた豆乳をそそぎ、おぼろ豆腐のように半固形になったところを食べる、なんとも胃に優しい朝ごはんだ。
あっという間に作れるので、忙しい朝でも大丈夫。食べ過ぎた翌日にもおすすめの一杯だ。

忙しい日でも作れるスピードメニュー!
材料(1杯分)
豆乳=200ml
酢=小さじ2
しょうゆ=小さじ1.5
ごま油=小さじ1
桜えび=大さじ1
ザーサイ(みじん切り)=大さじ1(2~3枚分)
ラー油=好み
パクチー(または小ねぎ)=少々

鹹豆漿の材料はこちら
作り方
①. フライパンにごま油、桜えび、ザーサイを入れ、中火でさっと炒める。

炒めることで桜えびの生臭さが消え、香ばしさが引き立つ
②. 器に①と酢、しょうゆを入れる。

炒めた具材と調味料を器に入れておく
③. 豆乳を火にかけて沸騰直前まであたため、②に注ぐ。

あとは温めた豆乳を注ぐだけ!
沸騰させると分離してしまうので、ぐつぐつと沸きはじめたら火を止めよう
④. 好みでパクチーや小ねぎをのせ、ラー油をたらしてできあがり。

トッピングをのせれば、完成!
ふわとろ食感がひたすらやさしい、最高の朝ごはん!

ふわとろの食感がたまらない!
うま……っ!! なんだこの、ふわとろの極上食感は……!
酢としょうゆを合わせたタレに温めた豆乳を注いだだけなのに、なんとも言えない奥深い味わいが、じ~んと染み入ってくる。
豆乳のまったりとした甘みとコクに、桜えびとザーサイの塩気とうま味が最高の組み合わせ。酢醤油が後味をさっぱりさせ、スルスルと胃の中におさまるのだ。
食べ終わるころには、つい「ほ~っ」とひと息ついてしまいたくなるような、心もお腹もあったかくなれる一杯だ。
現地では、この鹹豆漿に、油条という揚げパンをのせるのが一般的な組み合わせ。
油条はなかなか手に入らないので、家で再現するならスライスしてカリカリに焼いたフランスパンや、ワンタンの皮にごま油を塗ってカリッと焼いたものを砕いてのせてみて。カリッとした食感と、油のパンチが加わってまた違った味わいに。

食感をプラスするとさらにおいしい!
桜えびとザーサイは炒めて3~4日冷蔵保存できるので、作り置きしておけば朝は豆乳を温めるだけで鹹豆漿が食べられる。おいしく、やさしく、すぐに作れる。鹹豆漿はまさに「最高の台湾朝食」!
豆乳ってこんなにおいしかったのか……と思わされること間違いなし。ぜひ作ってみて!
サクッとジューシー!「葱肉酥餅(ツォンロウスービン)」
お次は、鹹豆漿(シェントウジャン)のお供にもオススメの軽食、「葱肉酥餅(ツォンロウスービン)」をご紹介。
酥餅とは、中華式のパイ生地のこと。ラードを練り込んで層にし、サクッと軽い食感だ。
酥餅の生地作りはちょっと手間がかかるので、ここは便利な冷凍パイシートで代用。
ぎゅぎゅっと詰まった肉ダネとサクホロ生地の食感がおいしい、ボリューム満点の朝ごはんだ。

香ばしい生地と肉ダネの相性は抜群!
材料(3個分)
パイシート(冷凍・長方形タイプ)=1枚
豚ひき肉=100g
小ねぎ(小口切り)=3~4本
しょうゆ=小さじ2
砂糖=小さじ1
ごま油=小さじ1
塩=ひとつまみ
こしょう=少々
白ごま=大さじ1

葱肉酥餅の材料はこちら
作り方
①. 麺棒でパイシートを長辺の方向に伸ばし、およそ1.5倍の長さにする。包丁かスケッパーで3等分に切り分ける。

パイシートは長辺を伸ばし、正方形に近いサイズで3等分にする
②. ボウルにひき肉、調味料をすべて入れ、ねばりが出るまで練り混ぜる。ねぎを加えたら、全体に行き渡るまで軽く混ぜる。

ねばりが出るまで混ぜることで、味がしっかりと馴染む

ねぎは混ぜすぎると水分が出てしまうので、最後に加えてさっと混ぜればOK
③. 肉ダネを1/3に分けて丸め、パイシートの中央に置いて包み込む。生地の端はしっかりつまんで接着し、逆側は水で軽く濡らし、ごまの入った器に押し付けるようにしてごまを接着する。

丸めた生地をパイシートで包む

肉汁が出ないよう、生地をしっかりつまんで接着しよう

きれいな面を水で濡らし、ゴマをたっぷりつける
④. 200℃に予熱したオーブン、で18~20分焼く。全体がきつね色になったら取り出し、あら熱がとれたらできあがり。
※トースターでも可。焼色がついたらアルミホイルでおおい、15~20分焼く。

こんがり焼けたらできあがり!
サクサクのパイ生地とジューシーなお肉がベストマッチ!

ジューシー&サクッと香ばしい!
サクッホロッと軽いパイ生地と、ぎゅっと詰まった肉ダネが相性抜群!
ボリュームはあるが生地が軽いので、2個くらいならペロリと食べられそう。
鹹豆漿と一緒に食べたら、満足感のある最高のモーニングになるだろう。
酥餅は日本の「おやき」のように色々な具材が存在する。大根やニラなどの野菜はもちろん、あんこなどのスイーツもよく合う。お好みの具材で試してみて!
おうちで「台湾式モーニング」に挑戦してみよう!
今すぐ台湾に行けなくても、現地に思いをはせながら自分で作る台湾風の朝ごはんも悪くない。
ホカホカ、とろとろの鹹豆漿(シェントウジャン)に、サクッとジューシーな葱肉酥餅(ツォンロウスービン)。
幸せいっぱいになれる台湾朝ごはんを手作りして、おうち時間を満喫しよう!

お家で台湾気分を満喫しよう!
文・写真・レシピ=よしもとこゆき
フードコーディネーター、ライター。世界にもっと、「美味しい」魔法を広めるため、レシピ開発やスタイリング、飲食店プロデュースなど食に携わる仕事を中心に、デザインやイラスト、コラムの執筆などを幅広く手がける。スイーツコンシェルジュとしても活動中。
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