『BEASTARS(ビースターズ)』作者・板垣巴留さんに聞く!一人暮らしのこだわりやレゴシたちの部屋
10月からTVアニメがスタート!大ヒット漫画『BEASTARS』作者・板垣巴留さんに聞いてみた

擬人化された肉食動物と草食動物が共存する世界を描いた、大ヒット漫画『BEASTARS(ビースターズ)』。
作り込まれた世界観と骨太のストーリーで、数々のマンガ賞を受賞した作品だ。TVアニメも10月8日(火)からNETFLIXで、9日(水)からフジテレビで放送される。

『BEASTARS』を描いているのは、板垣巴留(いたがきぱる)さん。1993年生まれの若き漫画家だ。
そんな板垣さんの部屋ってどんな感じ? 今回は、自宅兼仕事場となる部屋のこだわりや、『BEASTARS』登場キャラクターの住まいについて教えてもらった。
PROFILE
名前:板垣巴留さん
年齢:26歳
職業:漫画家
2016年デビュー。週刊少年チャンピオンで読み切り連作「BEAST COMPLEX」を掲載後、『BEASTARS』連載開始。
Twitter:@itaparu99

©板垣巴留(秋田書店)2017
この記事でわかること
漫画家デビュー後は中央線沿いで一人暮らし!初めて雑誌に載った原稿料で引越し
自宅兼仕事場だからこそ、部屋を分けてリラックスするスペースでは仕事をしない
レゴシが住む『コーポ伏獣』のモデルは、板垣さんが暮らす中央線沿線のマンション!
このページの目次
初めて雑誌に載った原稿料で引越し、漫画家生活をスタート
── 一人暮らしを始めたきっかけを教えていただけますでしょうか
大学生の時の一人暮らしは親から仕送りをもらっていた“なんちゃって自立”だったので、ここでは 漫画家デビューしてからの一人暮らしについてお答えします。
初めて自分の漫画が誌面に載った、短期集 中連載の4話分の原稿料で中央線沿いに引越しました。アシスタントを呼びやすい路線だと聞いたので。
── 一人暮らしをしてみて楽しかったことや辛かったこと、印象的なエピソードなどを教えてください
楽しいのは、夕飯をアイスや煎餅だけで済ませても誰にも咎められないこと。
辛いのは、くだらなくて面白いことを思いついても人と共有できずツイートをする時間。
怖かったのは、寝言を録音するアプリを試してみたら足音が録音されていたこと。
── 『BEASTARS』のヒットによって生活リズムや部屋の環境は変わりましたか?
資料用の本棚や、大きな机、スクリーントーンの収納棚など、おおよそ女の子の自宅という感じではなく、年を追うごとにいかつい事務所のオーラを纏った部屋になっていきました。

©板垣巴留(秋田書店)2017

仕事場でもあるからこそ、リラックスできる空間をつくる
── お部屋を探すときの条件や、こだわりがあれば教えてください
私は夜寝て朝起きる、比較的規則正しい生活を送る漫画家なので日当たりは重視します。あと、ずっと部屋に籠って仕事をする仕事なのでせめて窓からの眺めは開放的なのが理想です。
── 自宅兼仕事場としてのお部屋づくりは、どういう部分を気にしていますか?
自宅兼仕事場なので、寝る部屋は絶対仕事部屋と別! あと、ソファでリラックスしながらテレビを見る時間が好きなので、そのスペースも大切です。ソファに座ってる時間は絶対仕事しません。

── 作品のアイデアは部屋のどこで生まれることが多いですか?
圧倒的にお風呂です。
その実感があるので、一人暮らしだけど毎日お湯を溜めて入浴しています。
── 部屋のお気に入りの場所やインテリアがあれば教えてください
自宅はどこもかしこもお気に入りです。ずっと居る場所なので、自分が一番住み心地がいいように作っています。小綺麗にはしているけれど、生活感は丸出しにしている今のインテリアが好きです。

── 部屋にこれがないと生きていけない!というようなものはありますか?
ラジオ。作業中もリラックス中も、ずっと家族の雑談をBGMにしているような感覚で流しているのでこれがないと相当寂しいです。
次のページでは、レゴシたち『BEASTARS』のキャラクターたちの住まいについてご紹介。レゴシが一人暮らしをする部屋を描く時のこだわりや、キャラクターたちが日本で住んでいそうな街のイメージなどを語ってもらった。