超人気「モルタル」インテリアをDIY!モダンでおしゃれな「モルタル植木鉢」の作り方
大人気「モルタル」インテリアをDIY!? ハードな素材感がオシャレなモルタル植木鉢を作ってみよう!
DIYに興味がなくても、「モルタル」という言葉は聞いたことがあるだろう。モルタルとは、セメントと砂を水で練った建築材料のこと。
頑丈なだけでなく、その無骨な風合いがスタイリッシュだとインテリア業界で人気沸騰中!

とはいえ、モルタルなんて自力で扱うのは難しいんじゃ……と思いとどまってしまうところ。そんなDIYビギナーの方に朗報が!
実はモルタルには、「インスタントモルタル」という超便利な製品が存在する。使い方は、水と混ぜて型に詰めるだけ! これを使えば、初心者でも手軽にモルタルDIYが楽しめるのだ。
まずはモルタルDIYの初級編、「モルタル植木鉢」を作ってみよう。市販の植木鉢では出せないハードな素材感で、流行の「男前インテリア」とも相性バッチリだ。
このページの目次
混ぜて固めるだの簡単DIY!「モルタル植木鉢」の作り方
「モルタル植木鉢」の道具と準備
モルタルDIYに必要な道具がこちら!
・インスタントモルタル
・大きめのボウル
・ビニール袋(ボウルにかぶせられるくらいのサイズ)
・ビニール手袋
・ビニールシートやレジャーシート、またはゴミ袋
・型(プラコップやカップラーメンの空きカップでOK)

インスタントモルタルは、ホームセンターやAmazonで入手可能。まずは3kgほどの少ない容量から始めてみるのがオススメだ。作る鉢のサイズによるが、1kgのインスタントモルタルでだいたい2鉢ほど作れる。
また、身の回りにある適当な容器を型として使えるのも、モルタルDIYのおもしろいところ。
プラコップやカップラーメンなどの空き容器でもOKなので、インスタントモルタルの費用以外はほとんどお金がかからないのが嬉しい!
外径と内径を作るため、同じような形の大小2つの型を準備しよう。

「モルタル植木鉢」の作り方
手順①.作業の下準備をする
まずは家を汚さないように、下準備からはじめよう。ビニールシートやレジャーシート、またはゴミ袋などで作業スペースの床を覆って固定しておく。最後にくるくるっとまとめればゴミが出ないので、後片付けがラクチンだ。

さらに、モルタルを流すと排水溝が詰まる恐れがあるので、水洗いしなくていいようにボウルにもビニール袋をかぶせておこう。

手順②.インスタントモルタルと水を混ぜる
インスタントモルタルをボウルに入れ、パッケージに記載されている分量に従って水を加える。
モルタルを直接触ると手が荒れてしまうので、ビニール手袋をはめるのを忘れずに。

ビニールの上からもむようにしてモルタルと水を混ぜ合わせる。


手順③.型にモルタルを詰める
モルタルが混ざったら、準備した型にモルタルを詰めていこう。
なお、モルタルをすくう際、プラカップを斜めにカットしたものをスコップ代わりに使えば最後に捨てるだけなので便利だ。


容器の1/3~1/2の高さまでモルタルを詰めたら、中央に小さい容器を置き、しっかり押し込んでモルタルを押し上げる。

容器の縁までモルタルが上がってくればOK。溢れ出たモルタルは取り除き、断面を指でなぞって平らにならすときれいに仕上がる。
また、モルタルの量を少なめにして容器の縁まで上がってこなくても、ランダムな感じがおしゃれになるのでそれもよし。きっちり仕上げてもラフに仕上げてもおしゃれにキマるのがモルタルの魅力なのだ。

<アレンジ>発想次第で、自由な形の鉢ができる!
使う型によって、自由な形のインテリアを作れるのがモルタルの魅力。アイディア次第で、市販品にはない形の鉢を作ることも!
例えば、牛乳パックとプラカップを組み合わせれば、二穴の長方形鉢に。


3kgのモルタルを使って、色々な形の鉢を作ることができた!
あとは乾燥させるだけ。乾燥させているうちに内側の型が浮いてきてしまうようであれば、水を入れたペットボトルなどを重しにして固定しておこう。

手順④.乾燥させ、型から外す
モルタルを詰めた型を、風通しの良い場所に半日~1日ほど置いて乾燥させよう。
モルタルの色が濃いグレーから薄いグレーに変わったら、乾燥してきた目安。触ってみて完全に固まっているようだったら、型から外す。


型から外したモルタル鉢は、しっかり硬化してカチカチに。無骨で頑丈、まさに男前なモルタル鉢のできあがり!

鉢カバーとして使う場合にはこのまま使用してOKだが、直接土を入れて植物を植える場合は、もうひと手間を。モルタルはアルカリ性が強いので植物を直接入れるには不向き。そのため、使う前にアク抜きする必要があるのだ。
手順⑤.アク抜きする
もっとも手軽なアク抜きは、「ミョウバン」を使う方法。ミョウバンを溶かした湯は酸性になるので、アルカリ性の鉢を浸けると鉢が植物に最適な状態に中和される。
鉢が浸かる大きさのバケツなどに、風呂くらいの温度の湯を入れ、粉末のミョウバンを加えて溶かしてミョウバン水を作る。ミョウバンの濃度は、水1リットルに対して小さじ1くらいが目安。
ミョウバン水の入ったバケツの中にモルタル鉢をそっと沈め、一晩以上放置する。最後に水洗いすればアク抜き完了だ。


男前インテリアやブルックリンスタイルに!モルタル植木鉢なら多肉植物とも相性◎

混ぜて、型に詰めて、乾燥させるだけ! 自宅で簡単にモルタル植木鉢を作れた!
コンクリート特有の無機質な質感で、どんなインテリアにもマッチしやすい。特に流行の男前インテリアやブルックリンスタイルとは相性抜群だ。
好きなサイズ、形にできるので、市販品では見かけないようなオリジナリティある鉢が作れる。人気の多肉植物とも相性がいいので、お気に入りの多肉にピッタリサイズのモルタル鉢を作ってみては。

インテリアがグッとオシャレになる「モルタル植木鉢」をDIYしてみよう!
それでは最後に、モルタル植木鉢の作り方をおさらいしよう。
・「インスタントモルタル」を使えば、水と混ぜて固めるだけ!
・型はカップラーメンの空き容器や牛乳パックなどでOK
・直接土を入れて植物を植える場合は、ミョウバンでアク抜きしてから使う
以上3点を抑えておけば、DIYビギナーでも簡単にモルタル植木鉢を作れる!
無骨なモルタルの風合いは、置くだけで部屋の雰囲気を一気に垢抜けさせてくれる。世界にひとつだけの「モルタル植木鉢」にぜひ挑戦してみて!

写真・監修=木村遥(スタイリスト)
文=よしもとこゆき