「残念なイケメン」として人気のもりすけさんが、暮らしとお部屋選びについて語った
「残念なイケメン」こと、もりすけさんのご自宅でインタビュー!

動画共有サービス「vine」への投稿で「残念なイケメン」として話題になった、もりすけさん。Twitterでは約28万にフォローされる人気者で、現在は喜劇俳優としてフリーランスで活動している。そんなもりすけさんに、自身の暮らしについて質問!お部屋探しから将来の夢まで、赤裸々に語ってもらった。
このページの目次
プロフィール
名前:もりすけさん
職業:俳優
年齢:28歳
Twitter:@Morisuke08
ルームデータ
居住地:東京都
居住人数:1人
間取り:1K
築年数:29年
Q.現在の暮らしについて教えてください
実は、これまで動画投稿など芸能活動をしながらLINEやweb制作会社といった会社でサラリーマンとして務めていましたが、2019年8月に会社を辞めてフリーランスになりました!
会社に務めている頃、7時に起きて21時以降に帰宅し、それから動画の編集などをしていたので、けっこう大変で……。芸能活動も有給をとったり、リモートで企画を打ち合わせしたりと、ほとんど自分の時間がなかった。それがフリーランスになって、暮らしがガラリと変わりました。

活動自体は今のところ、大きく変わっていませんですが、お芝居の稽古やワークショップに出るなど、インプットの時間が増えました。それに仕事も自分次第で週7働くことも休むことも決められます。自由に時間を使えるようになり、より芸能活動に集中できるようになりました。
ただ、ケツを叩いてくれる人がいないのが怖いです(笑)。自宅は誘惑が多くて、作業に集中できなかったり。この前なんて休憩がてらに『スラムダンク』のコミックを手に取った瞬間、僕の1日は終わっていました(笑)。
だから気持ちを切り替えるため、動画のネタや台本を考える時は漫画喫茶、撮影や編集をする時は自宅といった具合に、場所によって作業の種類を分けています。自宅の近所に安い漫画喫茶があるので助かりました(笑)。 。

Q.現在の住まいはどのように選びましたか?
お部屋探しにはこだわっていて、今の物件に出会うのに2ヵ月もかかりました。物件の第一条件は「普通」であること。「THE一人暮らし」という感じの平凡な部屋じゃないですか。そこが良かったんです!
コントや脚本を書いて自宅で撮影しているのですが、その部屋が普通じゃなかったら、ネタとして成立しないんです。
例えば、お風呂に入る描写を撮るときに、浴槽が今では珍しいバランス釜だと、それが気になって動画の内容が入ってこないはず。また、壁がカラフルだったりすると「派手好きな奇抜な人」と動画に登場するキャラクターも思われてしまいます。
自分で考えたキャラクターが「部屋の個性」に左右されないよう、一人暮らしの20代にとって普通な部屋を選びました。

クローゼットが大きいことも、決め手の一つでした。動画に撮る際、僕は動画の内容的に意味があるモノ以外は映さないようにしています。部屋の生活感をできるだけ削ぎ落すため、クローゼットに私物を隠しています。だから、収納の大きさは大切なんです。

さらに「防音性」にもこだわりました。周囲の騒音だけでなく、音の反響具合もポイントです。たまに、音が妙に反響しちゃう部屋ってあるじゃないですか。そんな部屋だと、セリフのある動画撮った時に音がめちゃくちゃになってしまうんです。
もちろん、家具などを置くと吸音して反響は和らぎますが限度がある。内見の時はすごくチェックしました。手を叩きながら「あー! ああー!! うわああああああああ!!!!!!」と叫んだので、めっちゃうるさかったと思います(笑)。

Q. お部屋選びで苦労したことは?
東京での部屋探しは、めちゃくちゃ大変でした(笑)。今の部屋は上京して2件目なのですが、 それまでは友人の家の車庫゙に住んでいました……。
というのも、それまで福岡で住んでいた部屋が良すぎて妥協できなかったんです。
福岡では繁華街まで徒歩10分くらいの立地で、オートロック付き35平米の2Kに住んでいました。ロビーにはシャンデリアもあって、歩いてすぐの所に福岡美女がジョギングする大濠公園もあったんです! それが家賃5.5万円!! 「なんて最高な部屋なんだ。一生ここに住もう」って思っていました。

それで東京でも同じような物件を探したら、家賃が3倍以上必要だった。「さっそく東京が僕を殺しにかかってきた」と思いましたね(笑)。
で、気づいたら上京1週間前になっていて。友達に電話して車庫に住ませてもらうことになったんです。ただ、これが鍵もエアコン付いてないし、猫や近所のおっさんも突然入ってくるし、とにかく辛かった! すぐに部屋を探し始めましたね。
ただ、僕はいまだに「福岡の部屋よりも家賃が高いのに、どうして部屋が狭くなるんだ!!」と思っていますよ! ときどき福岡時代の部屋の写真を見返すことがあるのですが、その度に枕を濡らしています。……やばい、話していたら今も涙が…………。
Q.一人暮らしを楽しむコツってありますか?
一人暮らしを楽しむコツは、日常の中に非日常をどれだけ取り込めるかだと思います。
そもそも、部屋に独りでいるのって暇じゃないですか。一人暮らしは、もう暇で仕方ない。でも、生きていくのって「暇との戦い」でもある。何もない空間で何も変化がない生活が続いたら、3日もしたら正気を保てないはず。つまり、人間らしく生きるためには生活にエンターテイメントが必要なんです!
そこで、部屋に一人でいるときはいろんなエンターテイメントを取り入れています。例えば、風呂に女子風呂の暖簾を掛けたり、一人でBBQしたり、ブラホックを知恵の輪にして外す練習したり(笑)。そういう、楽しい気持ちになれる遊びを常に考えています。



あと、ここ1年くらいの習慣ですが、花を飾るようのもオススメですね。部屋の中でずっと一人で作業していると時間の感覚がわからなくなってきて。だから生花を置いて散る様をみて「あぁ、ちゃんと時間が進んでいる」と感じています。それに、花は散るから美しいですし(笑)。

Q.将来はどんな暮らしたいですか?
仕事としてやりたいのは「ビジュアルコメディ」。Mr.ビーンや日本だったらドリフターズみたいな、セリフがなくても笑えるコメディを作りたいんです。
そもそも僕のルーツはMr.ビーン。8歳の頃、鹿児島で一人暮らしをしている12個上の兄に会いにいた時、兄がMr.ビーンのビデオを見せてくれ、お笑いや芸能活動に興味を持つようになりました。
ただ好きなだけでなく、日本ではあまりビジュアルコメディを映像にする人がいないのも理由の一つ。海外では人気ですし、まだまだチャンスがあるジャンルだと思っています。
そして、一人でなくコメディ・ユニットを作って活動したい。福岡から上京したのも仲間を探すためでした。演技のワークショップに参加しているのは、その一環。今は演技の技術を磨きつつ、仲間ができるように努力しています。

住まいに関しては「次も普通の部屋」と言いたいところですが、今の部屋でも割と頑張って暮らしているので、やっぱり広い部屋に住みたいです(笑)。
最終的には、まず撮影場所として今のような普通の部屋を借りる。自宅には贅沢を望みませんが…………シャンデリアのあるロビーがあって、コンシェルジュがいて、サウナが付いていて、バルコニーで綺麗な夜景を眺めて、めっちゃ広い6SLDKが良いですね、できれば(笑)。

文=綱島剛(DOCUMENT)
写真=編集部