二人暮らしのキッチン収納術!「シンク下が使いにくい」「在庫がわからない」を解決!

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シンク下の収納スペース、有効活用してる?

キッチン収納の悩みで多いのがシンク下。

食品や調味料を手前から置いて、上に重ねて……。だんだん、どこに何があるのかわからない状態になってしまいがち。奥の食材を取るときは手前にあるモノを動かさなければいけないし、食材の存在を忘れて賞味期限切れになってしまうことも。

とくに二人暮らしの場合、「どの食材が何個あるのか」をお互いがきちんと把握できていないと無駄買いにつながり、家計を圧迫する原因になる。

収納が汚いシンク下
残念すぎるシンク下収納。これじゃあ使いにくいよね

というわけで、今回はそんな悩みの多いシンク下を使いやすくするための収納術を紹介。

実際にシンク下の収納に悩んでいる二人暮らしカップルのお宅にお邪魔し、整理収納を実施。ごちゃっとしたシンク下がどう改善したのか、ぜひご覧あれ!

シンク下収納STEP1.在庫整理をして、「いる」「いらない」を分類

いきなり収納を始めるのではなく、まずはシンク下に入っているモノを全て出してみよう。

「この食品、いつ買ったんだろう?」
「賞味期限が半年も過ぎてる!」
「中身がほとんど空っぽ。ほぼゴミ……」
「同じボトルが3つもある!」
など、全て出して並べてみると、これまで気が付かなかった発見があるはずだ。

全部出したら、「いるもの」「いらないもの」を分類しよう。

キッチン下収納にあった食材を分類した様子
左側はいるもの。右側はいらないもの(ほぼゴミ)

賞味期限が切れた食材や明らかに傷みがある食材は処分。食べられる食材、日常的に使う食材や調味料のみを残そう。レアな調味料はもったない気持ちになるが、今後出番がなさそうなら諦めて処分を。

シンク下収納STEP2.突っ張り棒2本で、棚を設置する

在庫整理が終わったら、いよいよ収納方法を考えるステップに。

シンク下が収納しにくい最大の原因は、高さがあるため縦空間が有効活用できないから。そこで、シンク下の空間を余すところなく活用するために、簡単な棚を設置しよう。

使うのは突っ張り棒2本。棚を作りたい高さを決め、突っ張り棒を2本平行に設置すれば即席の棚が完成する。排水管があると収納ラックを置きにくいが、突っ張り棒なら配水管を避けて設置できるので便利だ。棚を2段設置したければ、さらにもう2本突っ張り棒を使おう。

突っ張り棒は100円ショップのもので通常は十分。今回のお宅ではシンク下に仕切りがなく、横幅が約250cmあったため、クローゼット用の長い突っ張り棒を使用した(ちょっと太いけれど、まあ良しとしよう……)。

突っ張り棒で作った棚の下には、他の部屋で余っていたラックを入れた。

シンク下収納に突っ張り棒を設置した様子
手間と奥、同じ高さで突っ張り棒を設置。幅は上に置きたいモノの大きさを考慮しよう

このように空間を縦に分割することで、シンク下の収納力がアップする。

手持ちの収納ラックがある場合でも、シンク下の上部の空間まではなかなか有効活用しにくいもの。突っ張り棒との合わせ技で空間のすみずみまで無駄なく使おう。

シンク下収納STEP3.棚に収納ケースをのせて「引き出し」のように使う

シンク下収納に設置したラックに収納ケースを置いた様子
アイテムごとに収納ケースに分類し、置き場所を定めよう

スペースの分割ができたら、各棚の上に収納ケースを設置。入れるモノのサイズに合わせて、適切な収納ケースを選ぼう。

突っ張り棒の上にも収納ケースを設置。これで細かいモノでもきちんと収納できる。

収納するときは、「レトルト食品」「調味料の控え」「乾物」など種類ごとに分類し、置き場所をしっかりと決めてから収納することを忘れずに。こうすることで在庫の管理がしやすくなり、買い物が必要なタイミングもわかりやすい。

シンク下収納に設置したケースに食材を入れた様子。何があるかわかりやすく、取り出しやすい!
1つの棚に1つのケースを入れることで、ワンアクションで取り出せる

また、取り出しやすくするためには、「収納ケースは積み重ねない」ことがポイントだ。蓋付きのケースは積み重ねることができるが、下段のケースからモノを取り出すときに上のケースを動かさなければならず、手間がかかる。

使いたい時にさっと取り出せるようにしておくために、「1つの段に1つのケース」の鉄則を意識しよう。

シンク下収納の小ワザ:大きなケース内は、ブックエンドで仕切る

大きな収納ケースを使う場合、何でもかんでも収納ケースに入れてしまうのはNG。中身が把握できなくなるし、取り出しにくくなるためだ。とはいえ、収納ケースのマトリョーシカのようになってしまっても使いにくいもの。

そこで、便利なのがブックエンドだ。100円ショップで手に入るブックエンドを収納ケース内に入れて、中身の仕切りに使おう。

ブックエンドで調味料を分けた様子
ブックエンドを使って、よく使う調味料とあまり使わない調味料を分けた

ブックエンドを仕切りにすることの良い点は、仕切りの位置を自由に動かせること。また、高さがあって倒れやすいアイテムを立てて収納する際にも活躍する。

収納ケース内にアイテムを入れたら、「頻繁に使うものを一番取り出しやすい場所に置く」ことを意識して、棚に戻そう。

シンク下の縦空間をフル活用すれば、収納力は2倍3倍に!

シンク下を3段に分割して、必要なアイテムを全て収納した結果がこちら。

シンク下収納が片付いた様子
シンク下がすっきり片付いた。まだまだ入りそう!

最初のごちゃっとした状態と比べると、空間にゆとり生まれて収納力がアップ。これなら多少食品の在庫が増えても対応できるはずだ。

また、アイテムの置き場所が定まって見やすさ&取り出しやすさがアップしたため、料理がスムーズに進みそうだ。

では、改めてシンク下を使いやすくするポイントをご紹介!

シンク下収納のポイント4つ

・突っ張り棒で棚を作り、縦空間を有効活用する。
・1つの段に1つのケースを入れて、引き出しのように使う。
・収納ケースは積み重ねない。
・頻繁に使うものを一番取り出しやすい場所に置く。

自宅キッチンのシンク下収納に悩んでいる方は、ぜひ上記の方法を試してみては。

文=村上佳代
撮影=編集部

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