浴室乾燥機なしの物件でも大丈夫。洗濯物の部屋干しテクニックを解説
洗濯物が乾かない?そんな心配は不要! 浴室乾燥機なし物件の生活術

お部屋にあると便利な浴室乾燥機。洗濯物の外干しや部屋干しの代わりとして、最近人気の設備である。その一方で、浴室乾燥機付きの賃貸物件は多くはなく、なかなか見つけられない場合も多いだろう。
浴室乾燥機なしでも、少しの工夫をすれば、洗濯物は乾くし、不便なく生活できる。そこで今回は、浴室乾燥機なしの物件でも困らない生活術を紹介する。
浴室乾燥機がない物件の4つのおすすめポイント
浴室乾燥機がない物件のおすすめポイント①:家賃が安く、物件数は多い!
東京都人気駅上位(※1)の中目黒駅にて、一人暮らしのお部屋の条件に浴室乾燥機をつけた場合と、希望条件から浴室乾燥機を外した場合の最低家賃と物件数を比較してみた。
物件条件 最寄り駅:中目黒 間取り:1K/1R/1DK、浴室乾燥機つき
最低家賃:7.5万円
物件数:247件
上記条件から、浴室乾燥機のみを外した場合
最低家賃:4.7万円
物件数:534件
なんと、お部屋の希望条件から浴室乾燥機を外すと、最低家賃は3万円近くも安くなる! また、物件数は280件以上も増加。(※2)お部屋に浴室乾燥機が必要かどうか迷っている場合は、浴室乾燥機なしのお部屋も探してみる価値がありそうだ!
実は、浴室乾燥機はマンションの各部屋に導入するだけで費用がかかるもの。そのため、浴室乾燥機付きの物件は家賃も上がる傾向にあるのだ!
※1 ※2…2021年7月8日時点(CHINTAI調べ)
浴室乾燥機がない物件のおすすめポイント②:電気代やガス代が節約できる

浴室乾燥機には電気式とガス式があり、浴室乾燥機がある場合は、どちらかの料金が追加でかかる。ガス代や電気代を節約したい方にとっても、費用ができるだけ抑えられる浴室乾燥機なしの物件はおすすめである。
浴室乾燥機がない物件のおすすめポイント③:洗濯物を気にせずお風呂に入れる

浴室で洗濯物を乾かすと数時間はかかるため、乾くまではお風呂にゆっくり入れないこともあるだろう。また、浴室に洗濯物を干しながらお風呂に入ると、湿気で乾かなくなってしまう。
お風呂に入るタイミングと、洗濯物を干すタイミングが同じになりそうな方は、浴室乾燥機なしの物件も検討した方が良さそうだ。
浴室乾燥機がない物件のおすすめポイント④:浴室の掃除が楽
浴室乾燥機は、湿気によって基盤が傷む場合もあるので、定期的にフィルターの掃除をする必要がある。一方で、浴室乾燥機なしの場合は、その大変な掃除もしなくてOK。掃除をストレスに感じる場合は、浴室乾燥機がない物件をおすすめする。
浴室乾燥機がない物件の4つのデメリット
浴室乾燥機がない物件のデメリット①:お風呂の換気がしにくい

実は、お風呂は付属の換気扇で十分に換気ができるようになっている。換気扇は一日中つけても、つけなかった場合と月の電気代に大きな差はないのだ。
換気扇にプラスして、どうしても乾燥機能をつけたいなら、浴室に窓のついた物件がおすすめ。浴室乾燥機を使うと、追加で電気代がかかってしまうが、窓がついているなら追加の電気代も必要ないだろう。
▽お風呂の換気扇についてもっと知りたい人はこちら!
お風呂の換気扇は、24時間回すもの?換気扇の正しい使用方法を紹介!
浴室乾燥機がない物件のデメリット②:花粉や黄砂の時期に洗濯物を外干しできない

洗濯物を部屋干しする場合は、空気清浄機能付きの除湿機を使うのがおすすめ。空気清浄機能がついているので、お部屋の花粉も少なくしてくれるというメリットも!
浴室乾燥機がない物件のデメリット③:寒い時期の浴室暖房が使えない
浴室乾燥機には、浴室の暖房機能も併設されていることが多い。しかしその機能がなくても、お風呂に入る前に浴室に熱いシャワーをかけるだけで浴室内の温度は全く違うのだ!また、洗面所や浴室近くにヒーターを置くのもおすすめ。お風呂に入っているときもあがったときも、暖かいままでいられるはずだ。
浴室乾燥機がない物件のデメリット④:洗濯物についた部屋干しのニオイが気になる
洗濯物を外で干そうと思っても、ベランダが狭かったり日当たりが悪かったりと、外で干しても乾きにくい物件も少なくない。浴室乾燥機がない物件では部屋干しが基本だが、雑菌の繁殖により部屋干し臭が発生しがち。
そんなときは部屋干しのニオイを防止する洗剤を使うことで、部屋干し臭を抑えることが可能だ。
浴室乾燥機がない物件で使える3つの部屋干しテクニック
家賃を抑えるために、浴室乾燥機のない部屋に決めたものの、どのように洗濯物を干せばいいのか困ってしまうこともあるだろう。ここでは、効果的な部屋干しテクニックを3つ紹介する。知恵と家具をフルに使い、効率良く洗濯物を干していこう。
浴室乾燥機がない物件で使える部屋干しテクニック①:洗濯物の干し方を工夫する
洗濯物を密集させて干すとなかなか乾かないので、洗濯物ごとの距離を離して干そう。洗濯物は風通しの良い場所に干すのが基本でもあるので、干す場所もしっかり確保したいところだ。
細かいことではあるが、「ポケットを裏返して干す」ことも重要なポイントだ。これで洗濯物の乾くスピードが上がるうえに、ポケットの中身も確認できるようになる。イヤホンなどがポケットに入っていると故障してしまうことにつながるので、大事な持ち物を守るためにもぜひ試してみてほしい。
浴室乾燥機がない物件で使える部屋干しテクニック②:扇風機を活用!
浴室につっぱり棒をつけて、扇風機で風を送るのもおすすめだ。扇風機を使って洗濯物を効率良く乾かすには、1メートル離して設置すること、首振り機能を使って洗濯物に風がまんべんなく当たるようにすることがポイント。風を送って、全体的に水分を飛ばすことが重要なのだ。
浴室乾燥機がない物件で使える部屋干しテクニック③:置き型の乾燥機を使う
置き型の乾燥機や衣類用の除湿機はお店で多数販売されている。利用の際は、部屋干しした洗濯物の真下ではなく、40cmほど離れた横側に設置しよう。扇風機と同じように、洗濯物全体に幅広く風を当てると短時間で乾かすことができる。
また、置き型の乾燥機であれば好きな場所に移動させることができる。掃除も楽にできるので、予算に合ったものを購入してみてはいかがだろうか。
浴室乾燥機なし物件でも工夫次第で快適に過ごせる!
浴室や洗濯物が乾きやすいため、あれば便利な浴室乾燥機。しかし、仮になかった場合でも、簡単な工夫で洗濯物を乾かせ、浴室を清潔に保てる方法もある。少しの工夫が苦ではない場合、家賃や駅徒歩などを重視したお部屋探しをしてみるのも良いだろう。
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部