追い焚き機能なし物件、保温はどうする?同棲で生活リズムが合わない場合の解決策

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同棲カップルで追い焚き機能なし物件、どうする?

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家に帰れば大切な人がいる。そんな心強い同棲生活。一方で、水道代やガス代などの光熱費が高くなりそうだと心配なこともありますよね。お部屋探しの際には、なにかとお得そうな “追い焚き機能”を重視している方もいるのではないでしょうか?ボタンを押すだけで簡単に湯船を温められる便利な点も生活リズムの違うカップルにはうれしいですよね。

今回は「追い焚き機能ってお得?同棲生活には必須?」という視点から、追い焚き機能のよさをお伝します。さらに、追い焚き機能がなくても快適に過ごす方法や、よいお部屋探しのポイントをご紹介します。

この記事でわかること
部屋探しの条件から「追い焚き機能あり」を外すと、1万円以上安い物件に出会える
追い焚き機能なしなら「風呂湯保温器」や「保温アルミシート」を使うと良い
同棲者と生活リズムが合わない場合は「簡易追い焚き機を使う」「お湯を少なめに溜めておく」で解決

追い焚き機能のここがいい!

お風呂でゆったりくつろぐ彼女


追い焚き機能付きお風呂が備わっている物件は人気が高く、優先的に選ぶカップルが多いことも否めません。追い焚き機能があることで、生活の質がどのように向上するのでしょうか。

ここでは、追い焚き機能があることで期待できる2つのメリットをご紹介します。

いつでも温かいお湯に入れる

追い焚き機能があるお風呂だと、自分の都合がいいときにいつでも温かいお風呂に浸かれます。とくに温かいお湯に浸かりたくなる冬場はお湯が冷めるのも早いため、追い焚き機能があると非常に便利です。

また、出勤や帰宅のタイミングが大きく異なるカップルだと、お風呂に入るタイミングも違ってくるでしょう。追い焚き機能がないと、それぞれがお風呂に入るときに一からお湯を溜めなおさなければいけません。追い焚き機能があれば、各自の好きなタイミングにボタンひとつでお湯を温めてお風呂に浸かれますね。

お湯張りが楽になる

追い焚き機能があるお風呂の多くは、自動お湯張り機能もあわせて利用できます。自動お湯張り機能がないと、お湯が溜まったタイミングを見計らって自分でお湯を止めないといけません。

しかし、自動お湯張り機能があればそのような煩わしさがなくなり、お湯張りと同時にほかの家事も行えます。また、お湯張りする水位を自由に調整できるものもあるため、半身浴がしたいときにもボタンひとつでちょうどいい水位に調整できます。

同棲カップルに人気の追い焚き機能

同棲経験のあるカップルに「同棲生活にあってよかった設備」についてアンケートを実施。追い焚き機能は約1/4の方が選んで、なんと2位にランクイン! スイッチを押すだけで温まるため、生活リズムの違うカップルには便利な点も人気の理由でしょうか。

【同棲生活にあってうれしかった設備は?】

※同棲生活経験のある20代~30代の男女148名に調査。(2016年8月11日CHINTAI調べ)

追い焚き機能はやはり人気のようですね
追い焚き機能はやはり人気のようですね

実は築11年以上の物件には少ない?追い焚き機能付きのお部屋

同棲生活に人気の追い焚き機能ですが、比較的新しい設備なので築10年以内の物件の方がついている傾向があります。裏をかえせば、築年数が経っている物件は、追い焚きはついていないけれど賃料の相場が下がる傾向にあります。そのため、追い焚き機能なしのお部屋の方が賃料がお得なケースも多いんです!

追い焚き機能なしの物件はどの位お得?

追い焚き機能付きの物件は人気が高い分、賃料も少し高くなる傾向にあります。さらに、追い焚きにかかる水道料金やガス料金も加わりますので、追い焚き機能なしの物件よりも固定費は高くなるでしょう。毎月の支払いを極力減らしたいという方は、追い焚き機能なしの物件の方がお得に住めるかと思います。

ここでは、追い焚き機能なしの物件がどのくらいお得なのか、賃料や水道料金、ガス料金などをふまえて解説します。

家賃と物件数 

人気の街・池袋で同棲カップルに人気の設備(独立洗面台・追い焚き機能・システムキッチン・オートロック)が全て備わっている物件の最低家賃は、7,9万円。物件数は105件です。

また、上記4つの人気設備から追い焚き機能のみを外した場合の最低家賃は、6,4万円。物件数は315件です(都内で住みたい街ランキング上位の池袋を参照)。

人気設備から追い焚き機能のみを外すと、賃料は約1万円以上お得になり、物件数は200件以上も多くなります! コストが下がるだけでなく、お部屋の選択肢が広がるのはうれしいですね。

※家賃・物件数情報は2016年11月11日時点(CHINTAI調べ)

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水道料金とガス料金

追い焚き機能がないとお湯を入れなおしたり、お風呂を2回沸かしたりと、余分にコストがかかりそうですよね。仮に、1日に2回浴槽にお湯を張った場合、水道代とガス代はどの位差が出るのかをみてみましょう。

<追い焚き機能を使用する場合と使わない場合の料金の差/1ヶ月>

※基本料金を除く。
追い焚き機能を使う場合は、1ヶ月に30回お湯を張る。使わない場合は、1ヶ月に60回お湯を張ると仮定。30回分のお風呂を入れた料金が両者の差になります。

水道料金

約200L(1つの浴槽を溜めるのに必要な水量)×30日(1ヶ月)×約0.128 円(1Lあたりの水道料金)=約768円 ※1

ガス料金

約200L(1つの浴槽を溜めるのに必要な水量)×約25度(約20度の水道水を約45度に温めると仮定)×約0.9 /11000(都市ガスの発熱量kcal/㎥)×123円(1㎥あたりのガス単価※変動あり)=51円 

51円×30日(1ヶ月)=約1,530円※1
(地域やガス会社などにより異なります。)

賃料も含めると追い焚き機能なしの方がお得な傾向に

池袋駅周辺で人気設備が全て備わっている物件の最低家賃と、人気設備から追い焚き機能のみを外した場合の賃料の差額は約1万円。追い焚き機能を使わずに、1日に2回浴槽にお湯を張った際にかかるコストは1ヶ月約2,300円(水道料金+ガス料金)です。

なんと、追い焚き機能なしのお部屋に住む方が、1ヶ月約7,500円もお得に……!
※地域によって賃料や水道料金なども異なります。

改めて水道代やガス代を計算した上で、追い焚き機能の有無を検討してもよいですね!

追い焚き機能なしなら風呂釜の掃除も必要なし!

追い焚き機能がないお風呂なら浴槽を掃除するだけですので、風呂釜を掃除する必要はありません。追い焚き機能があるお風呂は、風呂釜で温めたお湯を浴槽へと流し込んでいます。そのため、浴槽と風呂釜がつながっており、風呂釜に皮脂や水垢といった汚れが溜まりやすくなります。

汚れをキレイにするためには少なくとも月に一度のペースで掃除する必要がありますが、追い焚き機能がないお風呂だとそのような手間はかかりません。家事のなかでもお風呂掃除は労力が大きいかと思いますので、少しでもお風呂掃除の手間を減らしたい人には、追い焚き機能なしのお風呂がおすすめです。

追い焚き機能なしでも快適に過ごす方法

追い焚き機能なしでも快適に過ごす方法

ここでは、コスト以外に気になるであろう「お風呂に入った後、またお湯を入れなおすのが面倒……」と思っている同棲カップルに、追い焚き機能なしでも快適に過ごす方法をご紹介します。

生活リズムが比較的近いカップルなら

風呂湯保温器を使う

生活リズムが比較的近いカップルなら、しっかりと温めなおす追い焚き機能は必要ないでしょう。その代わり、それぞれが入るときまで溜めたお湯を保温しておくことが大切かと思います。そんなときに便利なアイテムが風呂湯保温器です。

風呂湯保温器は電子レンジで温めて使用するグッズで、温めた保温器をお湯のなかに直接入れることで保温します。お湯を溜めたタイミングで風呂湯保温器を入れておけば、1,2時間程度は保温し続けられるでしょう。また、1万円前後の価格で手に入るため、電気代も安く済み、省エネを重視したい人にもおすすめです。

保温アルミシートを使う

溜めたお湯を保温する方法として、保温アルミシートを利用するのもおすすめです。保温アルミシートは溜めたお湯に浮かべることで保温でき、お湯を冷めにくくする効果が期待できます。お風呂のお湯は空気と触れている水面から熱が奪われていきますので、水面を覆うだけでも保温効果があります。

また、保温アルミシートなら電気代がかからず価格もリーズナブルです。費用を抑えて保温したい人には非常におすすめでしょう。ただし、風呂湯保温機と比べると保温力はそこまで高くありません。他の保温グッズを補助する役割で併用するといいでしょう。

休日にお風呂施設に行く

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休日にお風呂デートを楽しんでみては?二人で一緒に行けば楽しいし、広い浴槽でゆっくりするのも気持ちよさそう! サウナや岩盤浴、マッサージなどがある施設なら、リフレッシュになってよいかも。

思い切って、一緒に入る!

もしかしたら一番の節約になるかも知れないこの方法。たまには、一緒に入ってみるのも新鮮で仲が深まりそうですね!同棲生活をしているからこその楽しみかもしれませんね。

生活リズムが合わないカップルなら

簡易追い焚き機を使う

生活リズムが合わずにお風呂に入るタイミングがバラバラなカップルなら、簡易追い焚き機を利用するのがおすすめです。簡易追い焚き機は浴槽のなかに入れるだけでお湯を温めてくれる製品で、各自の好きなタイミングでお湯を温められます。

また、ろ過機能付きの商品だと、お湯をキレイに保つ効果にも期待できます。相場はおよそ2〜4万円で、比較的お求めになりやすい価格で手に入ることも魅力ですね。ただし、簡易追い焚き機は基本的に電気を使用しますので、湯船に浸かりながら利用できないことに注意しましょう。

加熱のできる追い焚きグッズを買う

浴槽のお湯を保温するだけでなく、加熱可能なグッズ。約3万円前後で購入できます。どちらかが遅く帰ってきて、お風呂に入るタイミングがズレても、温かいお風呂に入れますよ!

お湯を少なめに溜めておく

最初にお風呂に入ったら、すべてお湯を抜かないで少し残して置くのもおすすめ。
その後、お風呂に入る際にお湯を足せば、お湯を溜める時間も少なくて済みますね。

スポーツジムのスパを利用する

スポーツジムに通っているカップルなら、ジムのスパ施設でお風呂を済ませてしまうのもいいでしょう。また、近辺に銭湯や入浴施設があるようなら、そちらを利用するのもひとつの方法です。家のお風呂ではシャワーだけにして、お湯に浸かりたいときは外部施設を利用する人もいます。

外部の施設を利用すれば、大きなお風呂でゆっくりとお湯に浸かれるだけでなく、お風呂掃除などの手間も省けますね。追い焚き機能がなくても近くに入浴施設があるようなら、カップルでそちらを積極的に利用してみるものよいかもしれません。

まとめ

ソファに仲良く座るカップル


同棲生活に人気の“追い焚き機能”ですが、付いていなくても意外に快適に過ごせそう。コスト面でもお得で、選べるお部屋の数も増えるのはラッキー! 最近は追い焚きグッズや保温グッズが豊富ですので、うまく活用すればカップルの同棲にも選べる物件といえるかもしれません。お部屋探しの条件に、「追い焚き」を必須で入れていた方も、一度外してみるとよいお部屋が見つかるかも。

※1.参考
https://enechange.jp/articles/bath-gas-cost
http://e-com.tokyo-gas.co.jp/ryokin/Default.aspx?tik=1
http://home.tokyo-gas.co.jp/gas/ryokin/ippan/index.html

https://www.chintai.net/news/55144/
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