ゴキブリを即ノックアウト!害虫駆除のプロに聞く、スプレーを使った対処法
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部屋にゴキブリ出現!一人暮らしの場合、どう対処すればよい?
一人暮らしで不安なことのひとつ、ゴキブリ問題。実家では家族に任せきりだったという人も、自分一人で対処しなければならない状況になってしまうかもしれない…。



慣れないと手強く感じるゴキブリ対策、やっぱりプロに聞くのが一番!
そこで、今回は害虫駆除のプロである、株式会社アルバトロス代表の佐藤久さんに、ゴキブリに遭遇してしまった時に便利なスプレーの正しい使い方と、目的や状況に応じた選び方を聞いた。
苦手な人でも大丈夫!ゴキブリ用スプレーを使った駆除
部屋でゴキブリに遭遇してしまっても、落ち着いて対処すれば大丈夫。次の手順で冷静に駆除しよう。ここでは、即効性が高い殺虫成分入りのスプレーを使った、ゴキブリが苦手な方向けの駆除方法を紹介する。
スプレーを使ったゴキブリの駆除①:背後にそっと回り込む

佐藤さんによれば、ゴキブリが苦手な人は背後から駆除するのがおすすめとのことだ。
「ゴキブリは後退できないので、正面に向かって動きます。慣れている人なら正面から対処すれば取り逃がしにくいですが、ゴキブリが向かってきたことでパニックになるくらいだったら背後から仕留めた方がよいでしょう」(佐藤さん)
ただし、後ろから近づくときは注意が必要だ。
「ゴキブリはお尻に空気の流れを感知する器官があるため、真後ろから近づくと逃げられてしまいます。うまく背後に回り込んで、そっと近づくようにしましょう」(佐藤さん)

また、ゴキブリが壁にいるときはスプレーをかけない方が無難だそうだ。
「壁にいるゴキブリにスプレーをかけたり、叩いたりすると飛びます。どこに飛ぶか予測できませんし、人がいる方向に向かってくることも多々あります。床に降りてくるまで、見失わないように待ってから対処する方が確実です」(佐藤さん)
スプレーを使ったゴキブリの駆除②:2~3秒噴射して動きを止める

ゴキブリまで30~50cm程の距離まで近づいたら、スプレーを2~3秒間噴射しよう。そうするとゴキブリは仰向けにひっくり返り、足をジタバタさせてもがく。これは殺虫剤に反応して痙攣しているだけで、死んだわけではないので、一度スプレーをかけたからといってこのまま放置しないようにしよう。

また、スプレーは大量にかけても効果は変わらず、噴射したガスをたくさん吸い込むと頭痛や吐き気の原因になる。30秒以上の長時間噴射し続けるのは避けよう。
スプレーを使ったゴキブリの駆除③:真上からおなかを狙ってもう一度噴射する

ゴキブリが仰向けにひっくり返ったら、真上からもう1回スプレーを噴射。ゴキブリの呼吸器官は足の付け根についているので、おなかを狙って確実に息の根を止めよう。ゴキブリが完全に動かなくなったら、駆除完了だ!
次は、ゴキブリの死がいの回収方法と、目的別・ゴキブリ用スプレーの種類と選び方をご紹介!
ゴキブリの死がい回収もアイテムひとつでハードルが下がる!


駆除完了後、気が重いのがゴキブリの死がい回収。死んでいるとわかっていても、感触や質感は味わいたくないもの。そんな人のために、佐藤さんがおすすめのアイテムを教えてくれた。
ゴキブリ回収アイテム①:虫用マジックハンド

嫌な虫は離れてキャッチ「虫ポイマジックハンド」CICTCARS【捕虫器挟んで捨てるLED付】
¥1,980/サンコーレアモノショップ
柄の長いマジックハンドなら、近づくことなくゴキブリを回収可能。また、ゴキブリの感触を味わわずに済むため、不快感なく後片付けできるのも嬉しい。
ゴキブリだけではなく、ムカデやクモなどにも使うことができる。回収した死がいはビニール袋に入れ、口を固く結んでゴミ箱に捨てよう。
ゴキブリ回収アイテム②:棒+ガムテープでハンドメイド

マジックハンドを買わなくても、比較的手に入りやすい材料で回収アイテムを手作りすることもできる。簡単な作り方を佐藤さんに教わった。
使うのは、キッチンペーパーなどの長めの芯or細長い木材と、ガムテープの2つだけ。棒の先端に、粘着面を外側にして輪っか状に折ったガムテープを貼り付けたら完成だ。
ゴキブリの死がいを先端のガムテープ部分にくっつけたあと、ビニール袋の内側にガムテープ部分を付けよう。テープがビニール袋に貼り付くので、その袋の口を結んでゴミ箱に捨てればOK!
目的別・ゴキブリ用スプレーの種類と選び方

ゴキブリと出くわした時、頼りになるゴキブリ用スプレー。おおまかに「殺虫成分入りタイプ」「殺虫成分なしタイプ」「寄せ付けないタイプ」の3種類に分けられる。これらの特徴と使用シーンを紹介しよう。
なお、スプレーはいずれもガスが含まれている。火災防止のため、コンロや給湯器、コンセントの側での使用は絶対にやめよう。
ゴキブリ用スプレー①:即効性ばつぐんの殺虫成分入りタイプ
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ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー [450mL]
¥635/アース製薬
すばやく確実にゴキブリを仕留めたいなら、殺虫成分入りのスプレーがおすすめ。ゴキブリ駆除のスプレーと言えば多くの人がこのタイプを思い浮かべるのではないだろうか。
先述した駆除方法の使い方なら、よっぽど大量発生しない限り1本で1年間使うことができるはずだ。
ゴキブリ用スプレー②:ペットがいる部屋もOK!殺虫成分なしタイプ
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凍らすジェット冷凍殺虫 殺虫スプレー [300mL]
¥900/アースジェット
ペットがいるので殺虫剤を使うことができない…そんなときは、冷凍タイプなどの殺虫成分なしのタイプが適している。殺虫成分なしで人気なのは冷凍タイプ。ゴキブリは変温動物なので、凍らせて動きを止めることができるのだ。
基本的な使い方は殺虫成分入りと同じだが、離れた位置から噴射すると冷却ガスの温度が上がり、効き目が薄れるので近い位置から噴射するとよいだろう。
また、殺虫成分入りスプレーよりもやや長い時間噴射する必要がある。冷凍タイプにも殺虫成分が含まれている製品もあるので、ペットがいる環境で使う場合は「殺虫成分ゼロ」「殺虫剤不使用」と表示されているものにしよう。
ゴキブリ用スプレー③:侵入をシャットアウト!寄せ付けないタイプ
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KINCHO ゴキブリがいなくなるスプレー ゴキブリ駆除剤 200mL [防除用医薬部外品]
¥837/いなくなるスプレー
こちらはゴキブリに遭遇した時というよりは、寄り付かなくするために使用するスプレーだ。ゴキブリが嫌う臭いを発して、部屋への侵入を防ぐ効果がある。
このタイプのスプレーは、玄関、窓、キッチンのシンク下などのゴキブリの侵入経路になりそうな場所や、ゴキブリが好む場所に吹きかけて使う。1~2週間程度効果が続くものが多いので、定期的に散布しなおそう。
基本は予防が大事!それでも出会ってしまったらスプレーでゴキブリを撃退!

ゴキブリと出会わないためには、ゴキブリが好む食べカスやゴミを放置せず、部屋を清潔に保つことが大切。それに加え、ゴキブリの侵入経路をふさいだり、くん煙剤や置き型殺虫剤と併用することがポイントだ。
それでもゴキブリと出会ってしまったら、頼りになるのはやっぱりスプレー。出くわした場合に備えて取り出しやすい場所に準備しておけば、いざという時に冷静に対処できるはずだ。
文・マンガ=編集部
※この記事内の情報は2019年7月24日時点のものです