【音楽部屋探訪】機材とレア盤であふれる人気ビートメイカーの自宅を訪問!

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クラブ界のミステリアスアイコン宅に潜入

世田谷を拠点に活動する不特定多数ユニット〝世田谷スクリーム〟。東京クラブシーンを牽引する、謎のヒップホップ集団だ。 今回、CHINTAI編集部は社外活動を通じて、世田谷スクリーム主宰・O氏との接触に成功。普段、クルー以外を招くことのない自宅へ踏み入らせてもらった。 ヒップホップ好きは言うまでもなく、音楽ファンなら垂涎必至であろう、ビートメイカーのクリエイティブ基地への潜入ルポ。震えて読め!
レコードや音楽機材がたくさんある世田谷スクリーム主宰・O氏の部屋

機材とヴァイナルが出迎える〝ドープ〟な音楽部屋

プロフィール

名前:Oさん 職業:何でも屋(ビートメイカー、ミュージシャン) https://spincoaster.com/setagaya-scream-feat-kukai-yandy-how-i-feel

ルームデータ

所在地:東京都世田谷区 家賃:13万円(管理費込み) 間取り:1LDK 築年数:3年
世田谷スクリーム主宰・O氏の賃貸物件の間取り

間取りはこちら!

TRFを聴いていた少年がビートメイカーになるまで

O氏は8歳から18歳までの10年間をカリフォルニアで過ごした帰国子女。音楽に深くのめり込んだきっかけは中学時代に遡る。 「学校でTRFを聴いてたんです。あのTRFです、日本の。テツヤ・レイヴ・ファクトリー。そうしたらアメリカ人の怖いクラスメイトに『そんなの聴いてんじゃねぇ!』ってKornのCDを渡されて。見事にハマっちゃって、スケボーと音楽の日々が始まりました」(O氏) KornやCoal Chamberなど、ヒップホップやエレクトロなどの要素を持ち合わせたニュー・メタルで音楽の洗礼を受けたO氏が、ヒップホップやクラブミュージックへ傾倒するのに時間はかからなかった。 そして、大学進学で日本に帰国。ヒップホップサークルに入り、DJプレイを始めることとなる。 「アメリカでは20歳にならないとクラブに入店できないので、日本に帰ってくるまでは完全にオーディエンス。帰国後、いろいろなクラブやパーティーにプレイヤーとして出入りするようになって、音楽の幅もテクノ、ハウス、ジャズと広がっていきました」(O氏)
ボバ・フェットの鉄仮面を被るOさん

ボバ・フェットの鉄仮面をかぶるのはどこにも属さないとの意思表示なのか?

一人暮らしを始めた24歳から世田谷オンリー

東京近郊に実家のあるO氏は24歳で一人暮らしを始めた。その時から世田谷に住み続けている。職場へのアクセスも良く、音楽仲間の多くが世田谷にいるため、それ以外のエリアに住もうと思ったことは一度もないとか。 「近い人種が多いので心地良いんですよね」(O氏) 現在の部屋に入居したのは3年前。世田谷エリアで3件ほど内見したが、新築かつ楽器可というスペックが決め手になった。 「前に住んでいた部屋は音を出すと怒られたので、次は音を出せるところが良いな、と」(O氏) 窓は全て二重サッシ、玄関も二重ドアで遮音性が高められている。さらにO氏が入居した当初はマンション名にも音楽物件らしいワードが付いていたそうだ。しかし……。 「入居して一週間で、玄関ドアに〝階下からドラムの音がうるさいとクレームが来ています〟って貼り紙が(笑)」(O氏) しかし、O氏の部屋にドラムはない。恐らくビートの重低音が響いたのだろう。 「ミュージシャンが多く住んでいるエリアなので、オーナーは音楽関係者向けマンションとして建てたみたいなんです。でも、実際の入居者ニーズは一般の方ばかりだったようで。今はマンション名から音楽的ワードも外されてます」(O氏) 早々に出鼻をくじかれたようだが、契約書には〝21:00まで音出しOK〟と記載されているので、そのルールを守りながら創作しているとのこと。
二重サッシの窓

全ての窓が防音効果の高い二重サッシになっている

基本ストイックな音楽部屋ときどきパリピ部屋

約40㎡のリビングダイニングにあるのは機材とレコードだけ。生活感を醸すものはベッドルームのクローゼットに収まる量しか持っていないようだ。平日は朝6時から活動を始める。朝食は食べないらしい。確かにテーブルらしきものは見当たらない。テレビもない。 「音楽以外はミニマルですね。テレビは一人暮らしを始めた時から持ってません」(O氏)
たくさんのヴィンテージ機材

広々としたリビングダイニングにヴィンテージ機材がずらり!

世田谷スクリーム主宰・O氏の寝室

ベッドルームはスライド式パーティションで開放できる

夜7時半には帰宅し、平日はラッパー仲間とともに録音作業や作曲をして過ごしている。そして、夕食は自炊派だ。 「得意料理は〝肉じゃが〟と〝炊き込みご飯〟です」(O氏) 帰国子女らしからぬ〝超ジャパン〟なラインナップに萌えるが、何度でも言おう、テーブルはない。食事をする時は名機MPC3000も一緒だ。
サンプラーの名機「AKAI MPC3000」(ウッドカスタム済み)

サンプラーの名機「AKAI MPC3000」(ウッドカスタム済み)。その脇のわずかな隙間がO氏の食卓

週末はクラブでDJプレイ。そして、この部屋にクルーを招いてパーティーを開くそうだ。 「3ヶ月に1回はパリピしてます。パリピ=パーティーピザ、ですけど」(O氏)
今回のインタビューをセットしてくれた友人タモングチヤマさん

今回のインタビューをセットしてくれたタモングチヤマ氏もパリピメン
http://nerd-dude.com/manga_yamaguchi/

音楽マニア垂涎の名機がずらり

家具らしき物は何一つない、生活感ゼロの部屋。デフォルト仕様の赤いアクセントクロスも非日常感を助長している。 「とにかく音楽に集中できる空間が欲しかったんです」(O氏)
o氏の音源

O氏の音源。マスタリングはPHONONの熊野功雄氏
https://optioptic.bandcamp.com

1000枚を超えるレコード

1000枚を超えるレコードがO氏のサウンドを支えている

ミュージシャンの頭脳部屋に立ち入れる機会は滅多にない。O氏のジェントルなもてなしに甘え、機材の一部を紹介していただいた。

Roland JUNO-106/Prophet Rev2

「『Roland JUNO-106』は1984年発売のヴィンテージシンセで、国内外に愛用しているミュージシャンも多いです。唯一無二とも言える、独特なサウンドが特徴ですね。『Prophet Rev2』は数々の名機を世に送り出しているシンセサイザーの巨匠、デイヴ・スミスが開発したアナログシンセです」(O氏)
アナログシンセサイザーの「Roland JUNO-106」と「Prophet Rev2」

アナログシンセサイザーの「Roland JUNO-106」と「Prophet Rev2」

Moog Minimoog

「シンセサイザーの父と称されるロバート・モーグ博士が1970年に開発したアナログシンセです」(O氏)
昔の電子楽器

昔の電子楽器って、家具っぽくてかわいい……

Stanton T.120

「ターンテーブルは『Stanton T.120C』。老舗DJ機材メーカーStanton社の物です」(O氏)
ターンテーブル

ターンテーブル横のミキサー、素人はツマミの数で目眩……

仲間と音楽と世田谷を愛する男は潔かった

仲間と音楽がある限り、これからも世田谷で暮らしたいと話すO氏。最後に、O氏にとって音楽とは? 「呼吸のように当たり前であり、毎日の習慣であり、コミュニケーションツールです。音楽でへこむこともあるけれど、救ってくれるのも音楽。だから音楽はやめられません」(O氏) 没頭できることがある人は潔い。O氏の部屋もミニマリストさながらに潔かった。そして、潔い男はかっこいい。読者諸君、モテたいなら〝潔く〟いこう! 写真=編集部 文=野中かおり 不動産広告で見る「楽器可・楽器相談可」の特徴や物件の探し方、内見時のチェックポイントの紹介した記事はこちら
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