地方で一人暮らし!メリット・デメリットやかかる費用など
地方で一人暮らしは幸せ?それとも大変?

都会の喧騒から離れ、自然豊かな環境でのんびり暮らしたい!と憧れたことがある人は多いのではないだろうか。
本記事では地方で一人暮らしをするメリットやデメリット、かかる費用やおすすめの地方都市まで紹介。Uターン・Iターンを検討している人はぜひ参考にしてほしい。
このページの目次
地方での一人暮らしでは補助が受けられる?

多くの地方都市では、人口減少や高齢化の悩みを抱えている。このため、「Uターン」や「Iターン」を希望する人を受け入れるためのサポートを行っている自治体は多い。
就職先の紹介はもちろん、住居など生活を始めるための支援が用意されているところも少なくない。ぜひそういった制度を活用して、地方での一人暮らしを始めてみてはいかがだろうか?
地方で一人暮らし!移住にオススメの都市
長野県 富士見町

長野県富士見町は八ヶ岳の麓に位置する町。アクセスは、東京都八王子から車で90分、静岡からは120分、名古屋からは150分程度。 八ヶ岳や南アルプス、富士山を眺めながら、四季折々の景色が楽しめる。
富士見町は長野県の中でも特に移住者の誘致に力を入れている地域。移住者がテレワーク(=インターネットなどを活用し、時間や場所の制約を受けずに柔軟に働く形態)ができる環境づくりに努めている。「富士見 森のオフィス」というコワーキングスペースを整備し、移住を検討していて、森のオフィスを日常的に利用する人には月額83,000円の補助金が支給される。
フリーランスで働く人や、テレワークが認められている企業に勤める人の2拠点居住などに向いている地域といえるだろう。
北海道上川郡 東川町

移住者を誘致するための施策を活発に行なっているのが、豊かな自然に恵まれた町・北海道東川町だ。
北海道ならではの雄大な山々を背景に、SNS映えする写真を撮影することができることから「写真の町」ともいわれている。町としても、写真に関するさまざまなイベントを行っており、写真が趣味の人にとってはまさに楽園と言えるだろう。
アクセスは旭川空港から車で10分と良好。移住にあたって補助金等はないが、特定公共賃貸住宅(単身向け)の用意があるほか、民間の賃貸物件が58棟333戸あり、家賃は1LDKで31,000円~※となっているので、部屋探しに困ることもないだろう。
※平成28年8月現在の情報
地方で一人暮らしを始めるメリット

地方で一人暮らしをすると都会の暮らしとはどんな違ったメリットがあるのだろうか。
人間関係が濃い
人口が少ない地方では、人間関係が密である。そのため、家族のように家を行き来したり、おすそ分けを貰ったり、困っている時に親身になって手伝ってくれたりと、都会では薄れてしまった人間関係を築くことができるだろう。
物価が安い
東京近郊をはじめ、現在大都市圏に暮らしているのであれば、地方に移住したほうが物価がはるかに安くなるだろう。もし転職によって収入が下がっても、物価が安いので、結果として収支はそこまで変わらないという場合も多いだろう。
また、都会では家賃が高くて手が出ないような広い物件に住むことができるのもメリットだ。
せかせかしないで過ごせる
豊かな自然に囲まれた環境。地元で採れる新鮮な野菜や果物などを食べていれば、自然と呼吸も深くなり、ゆったりと暮らすことができるようになるだろう。
地方で一人暮らしを始めるデメリット

それでは地方の一人暮らしのデメリットについてもみていこう。
仕事の選択肢が少ない
地方で仕事を探すとなると、どうしても大都市より職種が限られ、選択肢が少なくなってしまう。フリーランスの人や自営業であれば別だが、勤め先を見つけるのに苦労する場合もある。
自治体の就労支援サービスなどを活用すると良いだろう。
コミュニティーが狭い
人口が少なく人間関係が密であるからこそ、ご近所とのトラブル等があった場合のダメ-ジが大きい。
コミュニティーが狭いという点は、メリットでもあり、デメリットにもなりうるのだ。
車の購入費・維持費がかかる
地方都市では公共の交通機関が大都市ほど充実しておらず、車の移動がメインになることも多い。「車社会」ではマイカーは必須なので、車を用意するための費用や維持費は覚悟すべきだ。
車を維持するための費用としては駐車場代やガソリン代、保険代、車検代など。ただ、駐車場代に関しては大都市より相場がかなり低く、物件によっては無料で停められる場合も多いのでそこまで心配する必要はないだろう。
地方で一人暮らしを始めるのにかかる費用

地方で一人暮らしを始めるには、どれくらいの初期費用が必要だろうか。
行き先までの距離やエリアの相場にもよるが、おおむね下記の出費を想定していくとよいだろう。
住宅の契約料
まず、賃貸物件であれば賃貸契約を結ぶ際に支払う初期費用が必要になる。
エリアによって家賃相場やしきたりは異なるが、敷金・礼金・仲介手数料・保険料などで合わせて家賃5ヵ月分程度を見込んでおこう。
引越し料金
都会から地方への引越し代は、想像以上にかなりかかる。距離と荷物の量によって料金が変わってくるので、こちらも複数の引越し業者に見積もりを依頼して決めるようにしよう。
交通費
部屋探しのために現地へ行く交通費も必要だ。また、これまで住んだことのない地方への移住を検討するのであれば、何度か下見を行うべきだろう。
地方で一人暮らしは下調べと準備を念入りに

地方の一人暮らしについて紹介したが、どこに住むかによってその後の暮らしは変わってくるし、住んでみないとわからないことはたくさんあるだろう。
いきなり移住するのはおすすめできないが、下調べをして、あとは自分がそこで暮らすイメージができるところなら思い切って飛び込んでみるといい。田舎暮らしが楽しいかは自分自身がどれだけ楽しめるかにかかっている。
文=池田
一人暮らし歴20年、引越し回数4回、田舎暮らしも経験済みのライター。物件選びは縁が大切と考え、希望条件をいくつかクリアしていればあとはフィーリングで決めるようにしている。