同棲前に決めたい7つのルール!お金の管理や家事分担のコツは?
カップルが同棲するときに決めておきたいルールを確認しよう

将来結婚することを見据え、“同棲”を始めようと検討するカップルも多いのではないだろうか。同棲をすることでお互いにコミュニケーションを取る時間が増えるほか、結婚についてより深く考えられるようになることもある。
しかし、なんとなく同棲を始めてしまうと意思の疎通が図れず、トラブルを招くことも。そこで今回は、同棲を始める前に決めておきたいルールについて詳しく解説していく。きちんとルールを決めて、お互いを思いやりながら幸せな時間を過ごしてほしい。
この記事でわかること
同棲でありがちなのは、「生活費や家事の負担が片寄る」「各々の自由時間がなくなる」などのトラブル
「お金の管理」「家事の分担」「来客のアリなし」など事前にルールを擦り合わせると良い
ルールを設ける際は「細かく決めすぎないこと」を気をつけること
このページの目次

ルールを決めて避けたい!同棲でありがちなトラブル4選
“同棲”と聞くと、「いつも大好きな人と一緒に過ごせるから幸せ」「結婚前のシミュレーション」のような明るいイメージを持つ人も多いのではないだろうか。
たしかに同棲することでお互いをより深く理解し、将来のビジョンを描きやすくなるとも考えられる。しかし、あらかじめ2人の間でルールを決めていないと、以下のようなトラブルが発生する可能性が高くなってしまう。
ルールを決めて避けたい同棲トラブル①:生活費の負担が一方に集中する
同棲で揉める要因としては、生活費のトラブルが多くを占める。「思ったような稼ぎを得られず、相手の収入に頼りたい」という人もいるだろう。
しかし、収入に差があるからといって、生活費を一方に負担させてしまうとトラブルの原因になってしまう。トラブルを回避するためにも、お金の管理についてはしっかりとルールを決めておこう。
ルールを決めて避けたい同棲トラブル➁:家事を片方に任せっぱなしにする
「家事は苦手だからパートナーに任せたい」「料理を作るのが得意ではないからパートナーに作ってもらいたい」という人も多いだろう。カップルが同棲で揉める要因のひとつに、家事分担のトラブルも挙げられる。
お互いに話し合って同意を得ている場合であればいいのだが、話し合いもせずにどちらか一方に家事を任せてしまうと、徐々に不満が溜まりケンカの原因になることも。

ルールを決めて避けたい同棲トラブル③:結婚へのけじめをつけにくくなる
結婚を前提とするのではなく、単に「一緒にいたいから」という理由で同棲を始めると、その状況自体に満足してしまう可能性がある。
「わざわざ結婚しなくても寂しくないし……」「家事もお金も分担できて楽だから今のままでいいかな……」と、結婚へのけじめをつけにくくなるケースも少なくはない。結婚は人生の中でも特に大きなイベントである。2人で話し合って期限などのルールを設けてみることが、円満な同棲生活の鍵になるかもしれない。
ルールを決めて避けたい同棲トラブル④:お互いの自由な時間がなくなる
同棲を始めた当初は、大好きな人と生活できるだけでうれしく感じられるだろう。
しかし、ずっと一緒に過ごしていると、自分の時間がなくなってきて心苦しいという悩みが生まれてしまうことも多い。
プライベートの時間を大切にしている人が同棲する場合は、1人の時間を確保できるようにあらかじめ相談しておこう。1人の時間のルールを決めることができれば、同棲生活の不満も減っていくだろう。
同棲前に決めておきたい7つのルール
同棲のデメリットだけ見てしまうと、「同棲しようと考えていたけど思ったよりも大変なのか……」と当然ながらネガティブな気持ちになる。
しかし、同棲を始める前にきちんと2人で話し合いをしておけば、トラブルを防ぐことは可能だ。ここからは、同棲中のトラブルを防ぐために決めておきたい最低限のルールをご紹介する。
同棲のルール①:お金の管理・支払い方法を決める

必ず決めておきたいのがお金のルールだ。「金の切れ目は縁の切れ目」という言葉もあるように、金銭面で揉めてしまうとお互いの関係に大きなヒビが入ってしまう。
生活費は折半するほか、収入に差があるのなら「家賃は彼、食費は彼女」と項目ごとに分けるなど、同棲を始める前にあらかじめルールを決めておくのがおすすめだ。
お金のルールに関しては、細かく決めておくことに越したことはない。特に生活費の支払いは毎月発生するため、同棲のお金事情については2人できちんと決めておく方が良いだろう。
▽家賃相場や家賃の負担割合についてもっと知りたい人はこちら!
同棲のルール②:家事の分担を決める
お金の管理と同様に、トラブルの原因になりやすいのが家事の分担だ。片方だけに負担がかかるような状況になってしまうと、家事をしている側はやがて大きな不満を抱えてしまうことになる。
「料理は彼女、掃除は彼」とどちらがどんな家事を担当するかを決めたり、家事をする曜日を決めたりとルールを設けることで、後々揉める可能性が少なくなると考えられる。
同棲をしていると自分が得意な家事がわかってくるため、定期的にルールを見直すのも良いだろう。また、分担が変わっても対応できるよう、ルールは多少ゆるく設定するのがおすすめ。
同棲ルール③:同棲期間の期限を設ける

先ほども軽く触れたが、期限を決めずに同棲を始めると2人で暮らしている状況そのものに満足してしまい、結婚へのけじめをつけにくくなる可能性がある。
ルールを決めないと、結婚しないままズルズルと時間だけが経過してしまうことも。同棲を始める前に期限を設けておくと、将来について考えるきっかけを作ることができるだろう。
同棲のルール④:連絡が必要となる時間・内容を決める
同棲をしていても、仕事や用事などでお互い離れる時間もあるだろう。そうしたときに、連絡しておくべき内容や連絡する時間をあらかじめ決めておくことがおすすめだ。
たとえば残業で遅くなるときに一言連絡を入れておくようにすれば、家で待っている相手は余計な心配をしなくて済む。
また、接待で夕食が不要な場合など、帰宅に関わることはこまめに連絡するのが無難だ。「一緒に住んでいるのだから、いちいち連絡しなくていいか」と適当にしていると、相手に思わぬストレスがかかっている場合もあるので注意しよう。
同棲のルール⑤:来客のアリなしを決める
見逃されがちな項目だが、「友人を家に呼んでもいいか」については事前に話し合って決めておこう。大人数でのホームパーティーが家で頻繁に開催されてしまうと、パートナーは気を遣ってしまい、大きな負担となってしまうおそれがある。
特に休日に来客が頻繁にあれば、ゆっくりと休むこともできず、徐々に不満が溜まってしまう。こうした事態を防ぐためにも、家に呼んでいい人の数やいつまでに来客を知らせるかなど、具体的なルールを決めておくのが良策である。
同棲のルール➅:お互いの生活スタイルを確認する
同棲をする際は、2人の生活リズムや生活スタイルをしっかり確認しておくことも重要である。たとえば仕事に関しては、片方がテレワークで片方が出社、土日休みではなく平日休みなどの違いがあるだろう。またプライベートでは、月に数回は飲みに行く、あるいは隔週でジムに通うなど、それぞれのライフスタイルが確立されているはずだ。
こうした生活スタイルをなるべく崩すことなく、お互いが快適に過ごすためには歩み寄りが大切である。家事は空いている時間にできるよう分担したり、お互いのペースで出かけられるようにしたりするなど、話し合いを重ねてどちらもストレスを感じない過ごし方を考えてみよう。
同棲のルール⑦:ケンカをしたときの対処法を決めておく
どんなに仲が良くても、一緒に住み始めるとケンカの回数が増えてしまうものだ。ケンカしたときにお互いに素直になれず、仲直りのタイミングを逃してしまうとつらい時間を過ごさなければならなくなる。
こうした事態を避けるためにも、あらかじめケンカしたときの対処法について決めておくといいだろう。たとえば次の日までには仲直りする、ケンカの原因についてじっくりと話し合うなど、仲直りへの方法・手段を決めておくことでお互いがイライラすることなく過ごせるようになるはずだ。
ここからは、同棲のルールを決める際の注意点について解説する。
ルールを決める際に把握しておきたいポイントを確認しておこう!
同棲のルールを決める際の注意点
好きな人と楽しく暮らすためには、あらかじめルールを決めておいた方がいいのだが、いくつか気をつけなければならない点もある。ここからは、ルールを決める際に把握しておきたいポイントをいくつか紹介する。
同棲ルールを決める際の注意点①:細かく設定しすぎない

たとえば、「生活費を折半する際に1円単位で計算する」といったような細かすぎるルールは避けた方が良いだろう。
また、「どちらかが家事を忘れたら罰金を取る」など、ペナルティが発生するようなルールを作ってしまうと、円満な同棲生活を送ることが難しくなってしまう可能性がある。2人とも家以外では別の生活があり、ルールを守れないときも出てくるため、お互いにとってちょうど良いルールを決めよう。
またお互いを管理しすぎてしまうと、それがストレスの原因になってケンカに発展してしまうおそれがある。残業や体調不良で片方が家事をできなかったらフォローするなど、柔軟に対応することが大切だ。
同棲ルールを決める際の注意点②:束縛しすぎない

パートナーの浮気を心配するあまり、相手のスマートフォンを覗いてしまったり、友達との付き合いまで制限してしまったりするケースも見受けられる。過度な束縛は破局の原因につながる可能性もあるため注意が必要だ。
事前にスケジュールを共有しておく、急に用事が入ったら必ず連絡をするなどのルールを設定し、お互いを尊重しながら信頼関係を深めていこう。
同棲ルールを決める際の注意点➂:お互いの違いを理解し、妥協点を探す
いくら恋人同士といっても生活スタイルや生活リズムはそれぞれ異なるため、その違いを認め合い、妥協点を探すことも必要である。
「長い付き合いだから言わなくてもわかる」ではなく、モヤモヤしていることや思っていることはしっかり言葉にして伝えよう。結婚後のことも考えて、お互いが快適に過ごすための努力もしてみてほしい。
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ルールを決めて、幸せな同棲生活を送ろう
せっかくカップルで暮らすなら、楽しい毎日を送りたいもの。お互いが気分良く過ごすためにも、同棲前はあらかじめルールを決めておくと良いだろう。
ただし、ルールを作る際はお互いを縛り付けないことが大切である。ときには譲り、苦手なことはフォローし、その都度感謝を伝えて信頼関係を築き上げていこう。きちんとコミュニケーションを取りながら、幸せな同棲生活を送ってほしい。
文=宅野美穂(株式会社YOSCA)
2022年1月加筆=CHINTAI情報局編集部