大阪での一人暮らし!家賃相場や生活費の目安は?

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大阪での一人暮らしの家賃相場を知ろう

大阪で一人暮らし
大阪で一人暮らしを始めたい!費用はどれくらいかかる?

東京に次ぐ日本第二の都市、大阪。新たな都会生活、美味しい食べ物と個性豊かな人との出会いなど、初めての大阪一人暮らしへの楽しい想像は膨らむ。

そして、同時に気になるのは、大阪生活を開始するにあたっての費用である。失敗しない大阪一人暮らしをスタートするために相場を知っておこう。

この記事でわかること
家賃相場は約5.3万円!東京都の物件と比べて2万円以上もお得
大阪で住みやすいのは「江坂」「天王寺」「箕面」
一人暮らしの初期費用は、約50万円の出費を考えよう

大阪の1R・1Kの家賃相場や物価は?

大都市・大阪の家賃相場。首都圏と比べて安め!

大都会・大阪の家賃は「高い」というイメージがあるのではないだろうか。まずは、初めて一人暮らしを始める最初の物件として一般的なワンルーム、1Kの間取りで考えてみよう。

例えば、東京都23区内のエリア別家賃は、中央値で約9.2万円、大阪市内のエリア別家賃なら約7.1万円程度。つまり大阪は東京都の物件と比べて2万円以上もお得だ。首都圏から大阪へ進学・転勤などで引越す場合は、家賃の安さに驚くかもしれない。

もちろん、中心部に近い高級物件であれば東京並みに高い物件もある。

大阪市中心部の家賃相場

大阪市24区の位置はこのようになっている
大阪市24区の位置はこのようになっている

大阪市24区のなかでも、商業やビジネスの中心となるのは「都心9区」とよばれる北区、中央区、西区、天王寺区、浪速区、福島区、都島区、淀川区、阿倍野区である。

そのうち、梅田などを含む「キタ」エリアがあるのは「北区」、道頓堀などを擁する「ミナミ」エリアがあるのが中央区と浪速区だ。都心部に近づくにつれ、家賃も高くなる傾向にある。

▽間取り別 大阪市(都心9区)の家賃相場

エリア名1R1K
大阪市中央区5.90万円6.10万円
大阪市福島区7.00万円6.65万円
大阪市浪速区5.80万円6.20万円
大阪市西区7.40万円6.35万円
大阪市北区5.00万円6.45万円
大阪市都島区3.80万円5.90万円
大阪市阿倍野区4.50万円5.90万円
大阪市天王寺区4.95万円6.10万円
大阪市淀川区3.90万円6.30万円

大阪市郊外、北摂エリアの家賃相場

大阪は鉄道網も充実しており「都心9区」外や隣接する市でも大阪中心部に通勤・通学しやすいエリアが多くある。家賃の安いエリアを狙うなら、中心部から離れたエリアを狙うとよいだろう。

▽間取り別 大阪市 その他エリアの家賃相場

エリア名1R1K
大阪市西淀川区4.50万円6.00万円
大阪市此花区4.50万円6.69万円
大阪市旭区3.00万円4.80万円
~  
大阪市住吉区3.50万円5.20万円
大阪市生野区4.20万円5.30万円
大阪市東淀川区3.12万円5.80万円
大阪市平野区4.40万円5.40万円

▽間取り別 大阪 北摂エリアの家賃相場

エリア名1R1K
吹田市4.70万円6.40万円
茨木市4.10万円4.40万円
高槻市4.50万円4.80万円
豊中市4.50万円5.20万円
池田市3.80万円4.90万円
摂津市5.00万円4.90万円
箕面市3.70万円4.10万円

※家賃相場はCHINTAIネット2024年4月30日現在のもの

>大阪府の最新家賃相場はこちら!

大阪は物価も首都圏より比較的安い! 暮らしやすい都市

続いて大阪の物価について見ていこう。全国平均を100とした時の大阪の物価指数は「100.3」となっている。東京と大阪で比べると、東京が104、大阪は100.3と東京より物価も安い。

都会で交通の便は良く、食べるものが美味しい上に物価も家賃も安い大阪は、とても魅力的な都市だと言えるだろう。

出典:総務省統計局「消費者物価地域差指数 平成27年分結果」

大阪で治安の良いエリアは?

▽大阪市 人口1000人あたりの刑法犯認知件数が少ない区

エリア名認知件数
1.大阪市住吉区10.64件
2.大阪市此花区10.78件
3.大阪市西淀川区11.15件
4.大阪市城東区11.39件
5.大阪市旭区11.51件
エリア名認知件数
1.大阪市住吉区10.64件
2.大阪市此花区10.78件
3.大阪市西淀川区11.15件
4.大阪市城東区11.39件
5.大阪市旭区11.51件

※犯罪発生件数について:大阪府警 刑法犯発生市区町村別認知件数(平成29年)を人口1000人あたりに換算したもの
※人口について:大阪府 推計人口(月報)(平成29年12月1日現在)

大阪の刑法犯罪発生数は132,471件。東京都に次いでの全国2位だ。しかし、もちろん大阪全域が犯罪にあふれているわけではない。ここでは大阪の「住みやすいエリア」を調べるため、大阪市内の犯罪発生件数が少ない区を調査した。

人口あたりの犯罪件数が最も少ないのは「大阪市住吉区」


大阪市内で、人口1000人あたりの犯罪発生件数が最も少ないのは「大阪市住吉区」。大阪市全体の犯罪発生件数が1000人あたり17.82件であるのに対し、10.64件と大きく下回る値となった。

年始三が日の参拝客数が大阪で一番多い神社「住吉大社」がある事で有名であるほか、「チン電」の愛称で親しまれる路面電車・阪堺電気鉄道が走るなど懐かしい街並みが広がるエリア。広い公園が多いのも特徴だ。

USJのお膝元「大阪市此花区」が次点


また2位にランクインしたのが「此花区」の10.78件。かつては工業地帯であったが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンができたことで街並みも近代化し様変わりしている。

ファミリーが多く暮らすエリアではあるが、交通の便が良くキタへもミナミへもでやすいことから一人暮らしにもおすすめできるエリアだ。

▽大阪北摂エリア 人口1000人あたりの刑法犯認知件数が少ない市

エリア名認知件数
1.箕面市6.03件
2.高槻市7.39件
3.吹田市7.49件
4.豊中市7.72件
5.池田市7.78件
6.茨城市9.12件
7.摂津市10.04件
エリア名認知件数
1.箕面市6.03件
2.高槻市7.39件
3.吹田市7.49件
4.豊中市7.72件
5.池田市7.78件
6.茨城市9.12件
7.摂津市10.04件

続いて、大阪市の近隣自治体のなかでも、大阪市内中心部にも通いやすい「北摂エリア」を見ていきたい。人口1000人あたりの犯罪発生件数が最も少ない市は箕面市となった。

また、北摂エリア7市の犯罪発生件数は、いずれも大阪市24区で最も件数の少ない住吉区を下回る結果となった。治安の良さを重視するのであれば、こうしたエリアにも注目してみると良いだろう。

CHINTAI編集部おすすめ! 大阪の住みやすいエリアは

今回は大阪で一人暮らしを始めるにあたりオススメの街をCHINTAI編集部が独自に選定!「中心部に通いやすい」「リーズナブルな家賃相場」「比較的治安が良い」の3つの要素を加味した「住みやすいエリア」を紹介する。

転勤族が多く暮らす街「江坂」

<江坂駅の家賃相場>
ワンルーム:6.30万円
1K:6.70万円

新大阪駅より御堂筋線で2駅北側に位置しする「江坂駅」。新幹線の発着駅から乗り換えなしでアクセスできることから、昔から転勤族が多く住むエリアといわれる。初めて大阪に暮らす人でもなじみやすい土地柄といえそうだ。

御堂筋線で梅田や心斎橋、なんばなど市内中心部へ乗り換えなしでアクセスできる一方、吹田市に位置するため大阪市内の中心部よりもリーズナブルな家賃相場となっている。スーパーやドラッグストアのほか、東急ハンズ、ユニクロなどもあり買い物の便も良好。一人暮らしをするうえで穴場なエリアといえるだろう。

昔ながらの商店が残り、あべのハルカスも至近の「天王寺」

<天王寺駅の家賃相場>
ワンルーム:4.45万円
1K:5.90万円

「あべのハルカス」「あべのキューズモール」を始め、大型商業施設が充実している天王寺駅周辺。駅前には都会的な街並みが広がる一方、昔ながらの商店や飲み屋も多く、仕事帰りにフラッと立ち寄る店には事欠かない。なんば駅まで3駅約6分でアクセスできるなど、交通利便性も高いわりには家賃相場も安め。一人暮らしにはもってこいの環境といえるだろう。

治安良好、新駅開業による利便性向上も期待される「箕面」

<箕面駅の家賃相場>
ワンルーム:3.80万円
1K:4.00万円

北摂エリア7市のなかでも、人口あたりの犯罪発生件数が最も少ない結果となった「箕面市」。その南部にある「箕面駅」周辺は、大阪都市圏のベッドタウンとなっており閑静な住宅街が広がっている。

大阪大学箕面キャンパスがあることから、学生向けのリーズナブルな飲食店なども多い。単身向けの物件も多く存在している。梅田から電車で約27分ほどと大阪市内から距離があるものの、スーパーなど生活に必要な店舗はひととおり揃い、秋には紅葉が有名な箕面公園など自然も豊か。大阪市内へもほどよく近く、のんびりした環境で暮らしたい人にはもってこいの街だ。

注目すべきは、2020年に予定されている新駅開業。箕面駅から約1.8km先、現在「みのおキューズモール」がある付近には、北大阪急行電鉄の延伸により「箕面萱野駅」が誕生する予定だ。新大阪駅や地下鉄御堂筋線 梅田駅などへ乗り換えなしでアクセスできるようになる。利便性の向上が期待される。

大阪での一人暮らしの初期費用と生活費

それでは、実際に住み始めるための準備資金はいくら必要なのだろうか。大阪市内のミナミ・浪速区を例に考えてみよう。

便利で単身世帯の割合が高いこのエリアの1Kの平均的家賃である5.7万円を基本とする。以前関西では賃貸契約時に「保証金」と「敷引き」というエリア独自のシステムをとっていたが、現在は関東地方と同様の敷金、礼金システムとなっている。

【初期費用】

敷金57,000円(家賃の1ヵ月分)
礼金57,000円(家賃の1ヵ月分)
仲介手数料28,500円(家賃の半月分)
火災保険:約4,000円約4,000円
引越し代金約26,000円(日本通運 単身パック 東京から大阪)
家具・家電購入約124,700円(無印料品 新生活基本セット①)
敷金57,000円(家賃の1ヵ月分)
礼金57,000円(家賃の1ヵ月分)
仲介手数料28,500円(家賃の半月分)
火災保険:約4,000円約4,000円
引越し代金約25,000円(日本通運 単身者パック 東京から札幌)
家具・家電購入約124,700円(無印料品 新生活基本セット①)



【1ヵ月あたりの生活費】

家賃57,000円
光熱費9,598円
食費30,000円
通信費(インターネット・携帯電話など)15,000円
被服費、医療費、交通費、交際費40,000円
家賃57,000円
光熱費9,598円
食費30,000円
通信費(インターネット・携帯電話など)15,000円
被服費、医療費、交通費、交際費40,000円

※出典:総務省 平成26年全国消費実態調査/ 全国/ 家計収支に関する結果/ 単身世帯

なお、同じ1Kでも、バス・トイレ別、室内にある洗濯機置き場、オートロック、エアコンなどを必須条件にした場合、大阪市内ではエリア別の家賃平均値の一番高いエリアは1,500円程度アップ、一番安い家賃平均値のエリアは4,000円程度のアップとなる。

つまり、条件にこだわる場合にはさらに2,000~3,000円程度の家賃がかかる可能性を覚えておきたい。したがって、賃貸物件の契約時には最初の1ヵ月を含め、少なくとも約50万円の出費の心づもりをしておこう。

大阪府の最新家賃相場はこちら!

大阪でもっと支出を抑えたい人は5つのポイントを意識しよう!

予算が潤沢にあれば、大阪中心部でもセキュリティーのしっかりしたマンションや、北摂の静かなエリアなどの選択も可能だ。しかし、もっと予算を抑えたい場合には、以下のような方法もある。

  • 駅から多少離れた物件を探す
  • 吹田市、箕面市など大阪市外の穴場エリアで物件を探す
  • 自炊で食費を抑える
  • 光熱費を節約する
  • 引越しはプロを使わず友人に頼む

文=明石 白(株式会社YOSCA)

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

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