実家から出て一人暮らしを始める時にやることは?必要な手続きを引越し前・後に分けて解説
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実家から出て一人暮らしする時の引越し費用の相場

ここで気になるのが、「実家から引越したときの費用」ではないだろうか。特に実家からたくさんの荷物を引越し先に持っていくのであれば、それなりに金額は変わってくる。
ここからは、引越し業者に依頼するときのおおよその料金を紹介していく。引越しをする前にある程度の費用を計算しておくと、引越し業者に依頼したときにどのくらいの費用を払えばいいのかが明確になるだろう。
物件の初期費用の相場
内訳は以下のとおりである。
項目 | 相場 |
---|---|
敷金 | 家賃1ヵ月分 |
礼金 | 家賃1ヵ月分 |
前家賃 | 家賃1ヵ月分が目安(入居月の家賃を前払いで支払う) |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1ヵ月分+消費税 |
火災保険料 | シングルで1.5万円、カップル・ファミリーで2万円程度 |
保証料 | 家賃1ヵ月の30%~100% |
引越し費用 | 40,000~80,000円程度 |
賃貸物件によっては、鍵の交換料、害虫駆除代、消臭費用などが発生するケースなどもある。さらに、初めての一人暮らしであれば、家具や家電も購入する必要があるためさらに金額が大きくなる。
引越し業者への依頼費用の相場
引越し業者に依頼したときの費用は、繁忙期(2〜4月)なのか通常期(5〜1月)なのかで大きく異なる。
【一人暮らしの引越し費用相場】
- 繁忙期(1〜4月)約52,000〜75,000円程度
- 通常期(5〜12月)約44,00〜57,000円程度
上記からもわかるとおり、繁忙期と通常期では1万円ほどの差が出てくると考えてもいいだろう。特に繁忙期での引越しは、表よりも金額が高くなる可能性は十分あるので注意していただきたい。
1〜4月は学生の引越しと社会人の異動による引越しなどが重なっているため、どこの引越し業者でも金額が高くなることがある。
はじめての一人暮らしであれば、洗濯機や冷蔵庫などの大型家電・家具は新たに購入するという場合がほとんどだろう。できる限り引越し費用を安く抑えたいのであれば、友人に引越しを手伝ってもらうなど、業者を利用しない工夫をすると比較的安く引越しを行うことができる。
また、荷物自体が少ない、あるいは小さなものばかりであれば、ダンボールに梱包して郵送を利用するのもおすすめだ。郵送を利用する場合、自分で荷物を梱包する必要はあるが、引越し業者に依頼するよりも格安で引越しをすることができる。ぜひ引越し業者以外の選択肢も検討していただきたい。
家具・家電の購入費用の相場
実家から一人暮らしをする場合、基本的には家具や家電は新しく購入することになるだろう。そのため、引越し費用として家具・家電を購入する費用も計算に入れる必要がある。一人暮らしに必要となる家具と家電の料金相場は以下のとおりだ。
一人暮らしに必要な「家具」 | 相場 |
---|---|
ベッド | 2〜5万円 |
椅子(ソファ) | 1〜2万円 |
テーブル | 5,000〜1万円 |
食器類 | 2,000〜3,000円 |
一人暮らしに必要な「家電」 | 相場 |
---|---|
冷蔵庫 | 2〜4万円 |
炊飯器 | 1〜2万円 |
電子レンジ | 1〜2万円 |
テレビ | 2〜5万円 |
ドライヤー | 2,000〜8,000円 |
照明類 | 5,000〜1万円 |
最低限の家具や家電を揃えたとしても、それなりの費用になることがわかるだろう。たとえば、上記のリストで合計金額を出すと家具のみで6万円〜8万円くらいになる。また、家電の合計金額は10万円〜15万円ほどになると見込まれる。
さらに物件によっては、エアコンなどの空調設備にも費用がかかるため、工事費も含めて20万円〜30万円ほどの予算が必要になる可能性もある。
実家から出て一人暮らしする際に、最低限用意すべきもの
一人暮らしの引越しに必要な料金のイメージができたところで、最低限用意すべきものを整理しておこう。以下に揃えるべき家具・家電をまとめたので、ぜひ参考にしてもらいたい。
- 寝具
- ベッドまたは布団の使いやすい方を購入する。一緒に敷き布団や掛け布団、枕など寝る際に必要なものはすべて揃えておこう。
- 炊事用品
- 一人暮らしを機会に、自炊する方も多いだろう。そのため、調理用のフライパンや包丁、まな板、菜箸など必要最低限のものを購入しておこう。また、ケトル類も購入しておくと、カップ麺やスープ類を食べることもできるのでおすすめ。
- 食器類
- コップや茶碗、平皿、丼など大きさや形の異なる食器を揃えておこう。また、箸やスプーン、フォークなども忘れずに購入しよう。
- カーテン
- カーテンはレース生地のものと布生地のものをセットで購入しておくといいだろう。2種類のカーテンがあると、室内の明るさや温度調節など遮蔽以外でも幅広く使える。
- ハンガー・洗濯バサミ
- 一人暮らしをすると毎日のように洗濯するものが出てくるだろう。スムーズに洗濯物を干すためにも、必要最低限のハンガーと洗濯バサミは購入しておこう。
- タオル類
- バスタオルやフェイスタオル、ハンドタオルなどタオル類は使う場面が多いため、多めに用意をしておいた方がいいだろう。
- 洗濯機
- 一人暮らし用で洗濯機を購入する場合は、だいたい5kg前後の大きさのものを購入するといいだろう。
- 冷蔵庫
- 一人暮らし用の冷蔵庫は、おおよそ200L未満で用意しておく。自炊をする予定なのであれば、もう少し大きめの冷蔵庫を購入してもいいだろう。
- 炊飯器
- 自炊をする際には必須ともいえる家電だ。今では米を炊く以外にもさまざまな調理で利用できるため、ぜひ購入しておこう。
- ドライヤー
- お風呂上がりや毎日の身だしなみを整えるために購入しておこう。
実家から出て一人暮らしする際には多くの手続きが必要!漏れないように注意しよう

今回は、一人暮らしをするための引越しに必要な手続きから必要な費用について解説した。特に注意していただきたいのが、事前準備をしっかりすることである。引越しはただ業者に依頼するだけではなく、市役所での手続きや郵便局への手続きなど実際に引越しをする前から動き出す必要がある。
引越しすることが確定したら、できるだけ時間に余裕を持って準備を進めるように意識しよう。
文=kiyomiy(株式会社YOSCA)
2022年3月加筆=CHINTAI情報局編集部