知っておきたい一人暮らしの防災対策。備えるべきは防災グッズだけではない!
一人暮らしの防災対策について知っておこう!
見知らぬ土地ではじめての一人暮らし。当然不安も多いはず。もしも、家に一人でいるときに大きな災害が発生したら……。
いざというときに適切な判断をして、自分の身を守るためにも、日頃から正しい防災知識を身につけておきたいもの。そして、日頃からできる防災対策をしっかりとしておこう。
引越しのタイミングは防災対策を見直すチャンスでもある。新居に家具をレイアウトした際に、室内の防災対策もしっかりと行っておきたい。また、引越し直後は近所を散策してスーパーなどの場所をチェックする人も多いはず。その際、近隣の地形を調べるとともに、公園や主要幹線道路なども併せて確認しておこう。
東京都が提供する「東京都防災アプリ」では、災害が起きたときにどのような行動を取ればいいか、日頃からどのような対策をすればいいかなどが、分かりやすく紹介されている。スマートフォンにダウンロードしておけば、きっと役に立つはずだ。
一人暮らしだと後回しにしがちな「室内の備え」で防災対策をしよう
災害時のケガのリスクを下げるために、引越し時に室内の防災対策をチェックしよう。

室内の防災対策1、通路にはなるべくモノを置かない
避難経路をふさがないように、ドアのそばや通路にはなるべくモノを置かないようにしよう。大きな家具を置かないのはもちろん、ケガの危険につながりそうなモノはできるだけ収納しておくと安心だ。
室内の防災対策2、家具の転倒・移動・落下防止対策をしておく
テーブルや椅子の脚に滑り止めの粘着マットを付けたり、家具と天井の間に突っ張り棒タイプの転倒防止器具を設置したりして、家具の転倒・落下防止対策を万全に。キャスター付き家具はロックをかけておこう。
一人暮らしなら特に重要な「モノの備え」で防災対策をしよう
災害時はライフラインが停止する場合も。自力で当面の生活ができるよう準備をしておこう。

「モノの備え」の防災対策1、食べ物や水を多めに購入する「日常備蓄」を実践しよう
「日常備蓄」とは、買い物をするときにいつも買っている食品や水、日用品などを少し多めに購入して、ストックしておくこと。日常の中で消費し、減った分を補充することで、無理なく災害への備えができる。
「モノの備え」の防災対策2、非常用持ち出し袋を用意しておく
避難時に最低限必要なモノを入れた、非常用持ち出し袋を用意しておこう。懐中電灯、ラジオ、軍手、電池、ライター、非常食、衣類、現金、通帳の控え、印鑑、救急セットなどを入れておくといい。
一人暮らしだからこそ、周辺の情報をあらかじめ知っておこう
安全かつ速やかに避難するために、事前に必要な情報を集めておこう。

情報収集での防災対策1、近隣の地形、避難所を確認しておく
近所を歩いて地形を調べ、川や崖など災害時に危険性が高まる場所を確認しておこう。また、最寄りの避難所を確認するとともに、安全に辿り着ける避難ルートを頭に入れておくことも大切だ。
情報収集での防災対策2、家族との安否確認方法を決めておく
家族と相談して非常時の連絡先や安否確認方法を決めておこう。携帯電話各社が提供する災害用伝言板の使い方の確認やネットラジオや防災情報アプリなどをスマホにダウンロードするなど準備を忘れずに。
※参考文献:東京都発行「東京防災」(2.今やろう防災アクション)