室内にいても日焼けするってホント?部屋での紫外線対策の方法を紹介!
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室内にいても日焼けはする!

だんだんと日差しが強くなり、日焼けが気になる季節がやってきた。太陽の光は地球上へ多くの恩恵をもたらすが、同時に人の健康へ特定の悪影響ももたらす。その正体は太陽の光に含まれる「紫外線」である。
紫外線を過度に浴びると、皮膚がんや白内障といった健康障害が出る可能性がある。「部屋にいれば安心」と思っている人も多いかもしれないが、実は室内でも油断は禁物。日焼けのもととなる紫外線は室内にも降り注いでいるということを認識しておこう。
今回は、紫外線による室内での日焼けについて、原因や対策方法を解説していく。
日焼け対策で大切なのは「UV-A」と「UV-B」
紫外線は、波長の長いものから順にUV-A・UV-B・UV-Cの3種類に分けられる。このうちUV-Cは波長が短く、地表にはほとんど届かない。よって、「UV-A」と「UV-B」の2つをカットすることがポイントになる。
中波長の「UV-B」は肌の表面に直接作用し、シミや日焼けなどの原因となる。また、最も波長の長い「UV-A」はガラスを通り抜け肌の奥にまで届き、じわじわとダメージを与えていく。つまり室内では「UV-A」に、屋外では「UV-B」に気を付けなければならないということになる。
夏だけじゃない!紫外線は常に降り注いでいる

紫外線が降り注ぐ量が多いのは、1年のうちでどの時期になるのだろうか。国立環境研究所による2020年のつくば局観測データを参考にして見てみよう。
2020年 | UV-A(kJ/m2) | UV-B(kJ/m2) |
---|---|---|
1月 | 396.0 | 5.671 |
2月 | 586.0 | 10.01 |
3月 | 698.9 | 13.81 |
4月 | 906.8 | 20.16 |
5月 | 953.6 | 25.60 |
6月 | 963.4 | 27.36 |
7月 | 713.2 | 21.43 |
8月 | 1,215.0 | 37.02 |
9月 | 725.3 | 20.62 |
10月 | 517.3 | 12.60 |
11月 | 468.3 | 8.628 |
12月 | 387.1 | 5.776 |
出典:国立環境研究所 有害紫外線モニタリングネットワーク事務局 2020年 つくば局観測データ
上記の表から、紫外線は年間を通して降り注いでいることがわかる。「UV-A」、「UV-B」ともに、7月から8月の間は特に注意が必要だ。また、室内の日焼けにかかわる「UV-A」については4月~9月まで用心したい。
部屋でも紫外線対策を!室内での日焼け対策をご紹介

ここからは、室内での日焼けを防ぐ簡単UV対策を紹介していく。
屋外で直射日光が当たる場所の紫外線量を100とすると、室内の日の当たる窓辺は約80。日の当たらない場所でも空気中で反射や散乱をして約10の紫外線が入り込む。紫外線は、窓ガラスやカーテンをすり抜けてしまうのだ。
そこで今回は、室内での日焼けを防ぐ簡単UV対策を紹介したいと思う。
室内の紫外線対策①.UVカットシートで紫外線の侵入を防ぐ!
もっとも重要なのは、紫外線が多く入り込む窓のUV対策。UVカット加工が施されたUVカットシートやUVカットフィルムを窓に貼れば、室内の明るさを損なうことなく紫外線の侵入を防ぐことができる。
室内の紫外線対策②.カーテンやサンシェードをUV仕様にする
カーテンを閉めれば紫外線対策はバッチリだと思いがちだが、それは間違い。一般的なカーテンでは紫外線は侵入してしまう。
遮光カーテンであれば紫外線の侵入を防げるが、部屋全体が暗くなってしまうのが難点。部屋の明るさを保ちたいという人は、UVカット効果のあるカーテンやサンシェードを取り入れるのがオススメだ。
室内の紫外線対策③.弱めの日焼け止めを細目に塗ろう
一番手っ取り早いのは屋外同様、日焼け止めをこまめに塗ること。ただし、屋外ほど強力な日焼け止めは必要ないので、石鹸で簡単に洗い流せるベビー用の日焼け止めなどでOK。これならクレンジングの必要もなく、肌への負担も少なく済む。日差しの強い季節は、外出しない日でも日焼け止めを塗っておくと安心だ。
室内の紫外線対策④.黒や紺など色の濃い衣服を身に付けよう
夏はついつい涼しげな白や淡い色の衣服を選びがちだが、これらの色はほとんどの紫外線を通してしまう。黒や紺などできるだけ色の濃い部屋着を選べば、紫外線を防ぐことができる。特に紺色なら黒ほど暑苦しいイメージもなく、紫外線から肌を守ってくれるのでおすすめだ。
マスク焼けにも注意
花粉やPM2.5、また各ウィルス対策としてマスクをする際には、マスク焼けに注意が必要である。マスクをしていても紫外線はある程度透過しまうので、マスクを付けた場合でもUVケアは必要なのだ。
近所のコンビニやスーパーなどに行く場合でも、なるべく「すっぴん+マスク」というのは避けるようにしたい。特に夏場は紫外線の量も多くなるので、油断しないように紫外線対策を意識することが重要だ。マスクをする機会が多いこのご時世だからこそ、UVケアを怠らずにマスク焼けを予防しよう!
紫外線対策をしっかり行って、室内日焼けを防ごう!

日焼けは肌が黒くなるだけでなく、シミやシワなど肌トラブルの原因にもなる。外でUV対策をしていたのに室内で油断して日焼けしてしまった……なんてことになったらもったいない。室内でもしっかりUV対策を心がけよう!
文=田村里佳+ノオト
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部
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