女性が初めて一人暮らしをするなら?物件選び・日常で気を付けたいポイント
女性の初めての一人暮らしには、気を付けるべきポイントがたくさん!
一人暮らしは自由気ままな生活ではありつつ、トラブルに一人で遭遇することも増えてしまう。特に一人暮らしの女性は犯罪に巻き込まれるリスクが高いため、防犯面についてしっかりと考えておく必要がある。
そこで今回は、物件選び・引越し・日々の暮らしのそれぞれにおいて、初めて一人暮らしをする女性が気を付けるべきポイントを紹介する。

この記事でわかること
物件選びでは「物件の周囲に死角がないか」「最寄り駅から近いか」「防犯設備はあるか」確認しよう
快適に暮らすためは「近くにスーパーやドラックストアがあるか」「キッチンのコンロ数」などが大切
日常では「洗濯物は外から見えないように干す」「防犯グッズを持ち歩く」などで安全を確保
このページの目次
不安を感じた場合は警察へ相談しよう
まず前提として、犯罪に巻き込まれるのは被害者のせいではない。できる範囲で防犯対策をしていても、危険な目に遭ったり、不安を感じたりすることがあるかもしれない。その場合はためらわずに警察に相談しよう。
事件や事故に遭ったわけではないけれど、相談したいことがあるときは「警察相談専用電話」と呼ばれる相談窓口を頼ろう。「#9110」のダイヤルで全国どこからでもつながり、専門の相談員が対応してくれる。
怖い思いをした時や不安を感じた時には、「この程度なら大丈夫だろう」と自分で判断せずに、警視庁や内閣府が設置している相談窓口にもアクセスして、悩みを話してみるのもいいだろう。
参考:政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/3.html
初めて一人暮らしをする女性に知ってほしい!安全な物件の選び方
ここからは、女性なら知っておきたい物件選びのチェックポイントを見ていこう。
安全な一人暮らし物件の選び方:物件の周囲に死角がないか確認する
物件の周囲に死角が多いと、不審者の存在に気が付かない場合があるため注意が必要だ。物件を決める前には駅からのルートを実際に歩き、人通りの少ない場所や死角がないか確認しておくと良いだろう。
また、物件の内見は昼間に行う場合が多いが、夜になると雰囲気が変わるエリアもあるため、夜の街並みもチェックしておきたい。
安全な一人暮らし物件の選び方:最寄り駅からは近いか確認する
家賃を抑えるために駅から離れた物件を選ぶ人もいるかもしれないが、一人で夜道を歩く距離と時間は短くしておきたい。初めての一人暮らしでは最寄り駅から比較的近い物件がおすすめだが、駅から遠い物件を選ぶ場合は遠回りをしてでも明るい人通りのある道を通るなど、身を守るための工夫をしよう。
逆に、駅から近いからといって繫華街のど真ん中などは避けたほうが無難だ。
安全な一人暮らし物件の選び方:物件に防犯設備はあるか確認する

特に女性が初めて一人暮らしをする場合、家賃が多少高くなってもセキュリティ設備がある物件を選んだ方が良いだろう。オートロックやモニター付きのインターホンがあれば、見知らぬ人との接触を防ぐことができる。
ただし、たとえオートロック付き物件でも住人に紛れて侵入してくることもあるため油断は禁物だ。
女性の初めての一人暮らしを快適に!物件の安全面以外にチェックすべき5つのこと
ここからは、快適な一人暮らしを送るために、物件の安全面以外でチェックしたい項目について解説していく。引越しが終わって実際に暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、きちんと確認しておこう。
快適な一人暮らし物件の選び方①:物件の周りにスーパーやドラッグストアがあるか
まずは生活する上で欠かせない、スーパーやドラッグストアが物件の周辺にあるかを調べておこう。食品や日用品が買えるお店が近くにないと、買い物のたびに遠出することになり大変な思いをする。
貴重な時間やお金を無駄にしないために、最寄りのスーパーへは何分で行けるのか、品揃えや価格は普段使いに適しているかは事前にチェックしておきたい。もし通勤や通学途中に寄れる場所にお店があれば、さらに快適に暮らせるだろう。
また、自炊派や外食派など、生活スタイルによって必要なお店はそれぞれ異なる。ファミレスやカフェなど、自分が使う頻度が高いお店の場所も事前に調べておこう。
快適な一人暮らし物件の選び方②:通勤・通学しやすいエリアか
リモートワークやオンライン授業であればさほど気にする必要はないが、通勤や通学が必須の場合、物件のエリアは重要だ。会社や学校からの距離や所要時間などを確認した上で住むエリアを決めよう。
また、候補の物件から会社や学校までの道のりや、利用する鉄道路線などを実際に確かめておくことも大切だ。普段の街の様子を知っておけばより安心できる。
快適な一人暮らし物件の選び方③:キッチンの広さやコンロの数
自炊をする場合は、キッチンの広さやコンロの数も重要だ。ファミリー向け物件と違い、一人暮らし用のアパートではコンパクトなキッチンが多い。
収納スペースが足りなかったり、コンロの数が少ないために調理に手間取ったりと不便を感じるかもしれない。自炊をしている姿を思い浮かべながら、キッチンに必要な広さや設備を具体的に考えてみよう。
快適な一人暮らし物件の選び方④:日当たりや風通しの良さ
快適な生活には、日当たりや風通しの良さといった室内環境も欠かせない。日当たりや風通しが悪いと室内の湿度が高まり、ダニやカビの発生にも繋がる。
換気ができるか、窓から日光が入ってくるかなどは、不動産サイトの情報だけではわからない場合が多い。内見の際にしっかり見ておこう。もし気になることがあれば不動産会社に確認しておくようにしよう。
快適な一人暮らし物件の選び方⑤:収納の数・容量
住んでから後悔する場合が多いのが、収納スペースの数や容量だ。広い収納スペースがあればかさばる荷物も整理できるが、収納場所が少ないと荷物が足元に散らかりストレスに感じるかもしれない。
収納場所が足りないときは、ハンガーラックやベッド下収納などでスペースを確保しよう。一人暮らしを始めると自然と荷物が増えていくので、今の荷物が入る分だけでなく、今後増える分のスペースも考慮して物件を選ぶのがおすすめだ。また、不要なものは定期的に処分することも重要といえる。
初めて一人暮らしをする女性が注意すべき日々の生活ポイント
物件が決まったら引越しの準備に取りかかろう。ここからは引越し時のチェックポイントを紹介する。
一人暮らしの女性の引越し:荷物の中身が見えないよう梱包する
引越し時には、複数の作業員が自宅に出入りする。ほとんどの引越し業者はコンプライアンスを遵守しているものの、油断は禁物なので、人に見られたくないものはしっかりと梱包しておこう。下着類は内袋に入れ、外から見えないよう注意するのがポイント。
なかには女性の作業員を手配してくれる引越し業者もあるため、初めての引越しで不安な場合には利用してみるのもひとつの手だ。また、貴重品や触ってほしくない荷物はダンボールに入れず、引越し当日に自分で運ぶようにしよう。
一人暮らしの女性の引越し:業者が来るときには知人に立ち会いを頼む
新生活の始まりには、インターネットの配線やガスの開栓、家具の配達など、引越し業者以外にも多くの人が自宅に出入りする。初めての一人暮らしを始めたばかりの女性にとって、見知らぬ人を自宅に入れるのは不安なもの。
そこで、業者の訪問予定日はできるだけまとめ、当日は家族や恋人、友達などに立ち会いをお願いしておくと安心だ。

一人暮らしの女性の引越し:引越しの挨拶は行わなくていい
ドラマのシーンなどでよく見かける引越しの挨拶だが、実は単身の引越しで近隣住民に挨拶する人は多くない。特に女性の場合、挨拶に行くことは「一人暮らしの女性がいる」と周囲に知らせるようなものだ。
将来的に家族が増えたりペットを飼ったりする可能性があれば、騒音トラブルなどを避けるためにも事前に挨拶しておくと安心ともいえるが、女性の一人暮らしであることを知られるのが不安な人は、無理に引越しの挨拶を行う必要はないだろう。
初めて一人暮らしをする女性が注意すべき日々の生活ポイント
最後に、女性が一人暮らしをする上で気を付けておきたいチェックポイントを紹介していく。
女性の一人暮らしのポイント:普段から鍵の掛け忘れに注意する
「少しコンビニに行くだけだから大丈夫」「オートロックだから平気」と、鍵をしないで外出するのは絶対にやめよう。空き巣や不審者に侵入されないようにするためにも、少しの外出でも必ず戸締りをしてから出掛けるようにしてほしい。
また、疲れて夜遅くに帰ってきたとき、あるいはお酒に酔って帰ってきたときなどは鍵を掛け忘れてしまいがちなので要注意。初めての一人暮らしでは「家を出たら鍵を掛ける」「家に入ったら鍵を掛ける」ことを心掛けよう。
女性の一人暮らしのポイント:洗濯物は外から見えないように干す
ベランダに洗濯物を干したとき、外から洗濯物が見えていないだろうか?不審者の多くは干してある衣類を見て住人の性別や年齢などを把握しているといわれている。一人暮らしの女性は、浴室乾燥やサーキュレーターなどをうまく活用し、衣類や下着はできるだけ室内で干した方が良いだろう。
やむを得ず外に干す場合は、タオルで隠すように干すなどの工夫をしよう。また、男性用の衣類を一緒に干しておくと防犯効果が高まるためおすすめだ。

女性の一人暮らしのポイント:心当たりのない来客には居留守を使う判断も必要
突然インターホンが鳴るとつい慌てて出てしまいそうになるが、このようなときに冷静になって対処する必要がある。頼んだ覚えがない荷物の配達やセールスのように、事前に約束していない来客には注意が必要だ。
心当たりがなければ、居留守を使ってやり過ごした方が安全な場合もある。なかには郵便局員や警察官を装っている場合もあるので、相手の服装などもしっかりと確認し、むやみに玄関を開けないようにしてほしい。
女性の一人暮らしのポイント:夜道では常に周りに注意を払う
歩きながらイヤホンで音楽を聴いたりスマートフォンを操作したりしていると注意力が下がり、犯罪者に狙われやすい。特に夜道ではスマートフォンの明かりが目立ち、犯罪者に自分の存在を知らせてしまうことになる。
暗い道では小まめに後ろを振り返ったり、早足で歩いたりして警戒していることをアピールしよう。疲れているとついだらだらと歩いてしまいがちだが、自宅に入るまでは気を抜かないことが大切だ。

女性の一人暮らしのポイント:防犯グッズを使用する
細心の注意を払っていたとしても、自宅が空き巣や不審者に狙われてしまうこともある。一人暮らしをスタートする際には防犯グッズを設置して、自宅の安全性を高めておくのがおすすめだ。あらかじめ防犯グッズを用意しておけば防犯意識もより高まるため、仮に2階以上の部屋だった場合でも油断せず、できる範囲で防犯対策に努めよう。
玄関に設置できる防犯グッズとして、ドアスコープカバーやガードプレートなどが挙げられる。また、窓からの侵入を防ぐなら、防犯フィルムや補助錠、防犯センサーなどを活用しよう。これらの防犯グッズは手軽に取り付けられるので、部屋に合わせて必要な防犯グッズを購入すると良いだろう。
ただし跡が残りそうなものを取り付ける場合、事前に大家さんや管理会社に相談する必要がある。場合によっては取付不可といわれることもあるので、事前に許可を得よう。
一人暮らしが初めての女性は、「心配しすぎ」くらいでちょうど良い
初めて一人暮らしをする女性は、常に狙われる可能性があると自覚することが重要だといえる。防犯のために気を配るのは息苦しく感じるかもしれないが、自由な暮らしを楽しむためには身の安全が何よりも大切だ。自分に合った防犯グッズを活用して、危険な不審者から自分の身を守るようにしよう。
文=もな(株式会社YOSCA)
2022年3月加筆=CHINTAI情報局編集部