一人暮らしの部屋でコンセントが足りない!キッチンなどで足りないときの対処法

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一人暮らしの部屋で起こるお悩みあるある。それはコンセント不足

意外と少ない賃貸物件のコンセント。足りない場合の対処法
意外と少ない賃貸物件のコンセント。足りない場合の処法

一人暮らしの物件では、住み始めてから「コンセントが足りない!」と感じる人も多いだろう。

家電製品だけでなく、毎日のように使うスマートフォンやタブレットなどの充電などで、コンパクトな一人暮らし向け物件のコンセントはすぐにいっぱいになってしまうもの。

今回は、多くの一人暮らしが困っている「コンセント不足」を解消する対応策、お部屋探しの時点で気を付けるべきポイントを紹介する。現在一人暮らしの人はもちろん、これから一人暮らしを始める人や引越しを控えた人にもぜひ参考にしてほしい。

この記事でわかること
内見に行く時は、コンセントの位置、数を確認しておくこと
コンセントを増やすなら電源タップを!落雷ガード付き・発火防止・おしゃれさ重視と種類もさまざま
キッチン周りでコンセントが足りなくなったときの対処法と注意点

一人暮らしの部屋でコンセントが足りなくなる要因

賃貸アパートなどの集合住宅では、物件全体で電気の総容量が決まっている。また、集合住宅における標準的なコンセントの数という基準が存在し、築年数が経過した物件では、現在よりも電子機器が少なかった時代の基準に沿って決められている場合もある。

しかし時代は変わり、携帯電話やゲーム機など、個人が所有する電子機器は増えている。今までのコンセントの数では、対応しきれないことが多いだろう。

リビングにはテレビやBD・HDDレコーダー、オーディオ機器、またパソコンまわりにwi-fiルーターやプリンターなどを置いている場合も多いだろう。特にスマートフォンは必須のアイテムで、充電するための電源は一つ確保しておく必要がある。ゲーム機器を合わせたら、一般的なコンセントの数では到底間に合う状況ではなくなっているのだ。

リビング周辺だけではない。キッチンまわりでは、電子レンジにトースター、炊飯器にコーヒーメーカーなど、一人暮らしであっても所有する家電製品は、家族世帯とさほどかわらないのが実情である。

これから一人暮らしを始める人へ。部屋探しの時点で気を付けるべきこと

内見時に見落としがちなコンセント周り。しっかり確認しておこう
内見時に見落としがちなコンセントまわり。しっかり確認しておこう

これから一人暮らしを始める人、引越しを予定している人は、部屋探しの時点でコンセントの位置、数を内見に行く時に確認しておくことをおすすめする。

具体的なコンセントの数としては、一人暮らし向けのワンルームや1Kなどの間取りであれば、テレビを設置する接続端子付近に2つ、ベットサイドに2つ、キッチン周辺に4つあれば基本的には問題ないだろう。これに加えて、常時差しっぱなしとなるエアコンや冷蔵庫用のコンセントが必要だ。

このほかにも、手持ちの家電やデジタル機器の数に合ったコンセントの数が設置したい場所に確保できるのであれば理想的。内見の時点でコンセントが足りないとわかれば、引越し前に対策もできるだろう。

一人暮らしの悩みを解決! コンセントが足りない時の対応法

コンセント不足によるタコ足配線
コンセントが足りないとやってしまいがちな「タコ足配線」には危険も伴う

コンセントが足りないと、どうしても「タコ足配線」に頼りたくなるが、タコ足配線は危険といわれているため、避けておきたい。

タコ足配線とは、1つのコンセント差し込み口に、コンセント直付型のタップやテーブルタップを取り付けてたくさんのプラグを差し込み、コンセント周辺がタコの足にように複雑に絡み合っているような状態のことを指す言葉だ。タコ足配線によりコンセントの定格以上の電流を流してしまうと、発熱・発火の可能性がある。火災の原因にもなる非常に危険な状態だ。

コンセント不足を解消! 個別スイッチ付きの電源タップを利用しよう

コンセントもスマートに
コンセントまわりをスマートに

では、どうすればいいのか。コンセント不足を解消するものとして有効なのが、個別スイッチ付きの電源タップである。

コードの先に3個、5個、6個など複数のコンセントの差し込み口が付いていて、それぞれの差し込み口に、電源オン・オフのスイッチが付いている。コンセントを抜かなくてもスイッチで電源を切ることができるため、待機電力の削減が期待できる。電源が入っている時はランプが付くため、視覚的にもわかりやすいのが特徴である。

コンセントに直付けするタップと違い、コンセント差し込み口の周辺がすっきりと整理できるのもメリットの1つと言えるだろう。

コンセントの数を増やすだけじゃない!電源タップの種類いろいろ

電源タップには他にも、節電効果が期待できるものや、落雷ガード付きのタップなど、いろいろなバリエーションが存在する。

落雷ガード付き電源タップ

雷による急激な電圧を防止して、電子機器を守ってくれるのが、落雷ガード付きの電源タップである。

落雷が原因でタブレット端末やノートパソコンなどの電子機器を破損してしまった経験がある人も多いだろう。もしも大事なデータが入ったパソコンが壊れたら、そのショックは大きすぎる。雷はいつ起こるかわからないため、落雷ガード付きの商品であらかじめ予防策を講じておくことも大事だ。

発火防止の電源タップ

部屋の隅やテーブルの下などに電源タップを置くと、ほこりが溜まりやすくなるもの。蓄積したほこりが原因で発火につながったという事例も報告されている。

そんなリスクを軽減する電源タップもある。コンセントの差し込み口の中に蓋が付いていて、ほこりの侵入を防いで発火を防止してくれる。ただし、発火防止機能も万能ではないため、定期的なほこりの除去はお忘れなく。

おしゃれな電源タップいろいろ

どうせなら、コンセントをおしゃれにしてしまう方法もある。特にパソコンまわりでは、コンセントの差し込み口は煩雑になりやすい。ごちゃごちゃしていると憂鬱になるが、おしゃれなタップを使えば、インテリアとしても映えて満足度が高いだろう。タワー型やUSBポート付きなど、バリエーションは豊富にある。

次ページでは、電源タップを使う際の注意点を解説!

電源タップを使う時の注意点

電源タップでも使いすぎは注意
電源タップでも使いすぎは注意

電源タップは、コンセント不足を補ってくれる便利なものだ。しかし、誤った使い方をすると、危険なタコ足配線となんら変わらなくなるため、注意が必要である。

電源タップには、何ワットまでなら同時に使うことができるかの上限が決められている。一般的に、賃貸ではコンセント1か所で15A、1500Wまで使えることが多い。また、他のコンセントと同時に使用する時は上限が1500Wを下回ることもある。

製品の容量と、使用する電子機器のワット数をしっかり把握しておくようにしよう。

使用制限を超すと発火してしまうかもしれない

種類が豊富で安全なイメージが強い電源タップだが、決められた数値を超えると発熱や発火の恐れがあるので注意しなければならない。一人暮らしでも意外と家電は使うものなので、定格電力内で使うように気を付けよう。

ブレーカーが落ちやすくなる可能性もある

電源タップを使っている安心感から、全てのスイッチをONにしたまま使用すると、ブレーカーが落ちる原因になる。電源タップを差し込み口が増えたとしても、コンセントの定格電流は変わらないことを頭に入れておこう。

埃が溜まらないように注意する

電源タップに埃が溜まらないよう、定期的に手入れを行おう。コンセントやプラグは、漏電を防ぐために電気が流れにくい素材が使われている。そのため、電気が流れ出ないような仕組みになっているが、埃が溜まると電気が漏れ出してしまうことがあるのだ。

埃から漏れ出た電気によって、漏電火災が起こる恐れが高まる。危険な事故を防ぐために、電源タップは清潔に保とう。

ケガをしやすくなる

電源タップを設置することで、配線に足を引っ掛けて転んだり、どこかにぶつけたり、ケガにつながることがある。邪魔にならない配置を考える、動線を避けて設置するなど対策を考えよう。

キッチンにコンセントが足りない場合がある

一人暮らしのキッチンにコンセントが足りない場合は、電源タップを設置するのがおすすめだ。家電を使うたびにコンセントを抜き替えるのが面倒であれば、それぞれの差し込み口に電源が付いたタイプを活用しよう。

あらかじめ家電のコードを電源タップの差し込み口につないでおき、使う時だけスイッチを入れるようにすれば安全に使用できる。コンセントにコードが届かない、高さが足りない場合でも、延長コード型の電源タップであれば問題ない。

キッチンで電源タップを設置する場合の注意点

キッチンで電源タップを設置する場合は、安全に使用できる種類と設置場所を選ぼう。差し込み口に水が入らないような防水性能付きのタイプを使ったり、なるべく遠い場所に設置したりするなどの工夫が必要だ。

また、電源タップで使用できる家電と、コンセントに直接差し込んだ方がいい家電を分けておこう。消費電力の高い電子レンジやオーブンなどの家電は、一般的に電源タップの使用は避けるべきだと言われている。電源タップの家電も合わせた全ての消費電力の合計が、コンセントの定格電流を超えないように慎重に取り扱おう。

一人暮らしのコンセント不足には電源タップで対応! ただし容量上限にはご注意を

今回は一人暮らしのよくある悩み・コンセント不足の解消法や使用の注意点について解説した。電源タップを使うとしても、容量の上限があるため、無尽蔵に差し込みができるわけではない。

冷蔵庫やレコーダーなど、常に電源を入れておかなければならないものを除き、たまにしか使わない家電製品は、使用する時だけコンセントに差すようにすると良いだろう。事故や火災を防止するためにも、コンセントまわりはできるだけ整理できるように工夫してみよう。

文=miyako
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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