自宅でできる犬の簡単お手入れ・ケアのコツを犬のスペシャリストに教えてもらった!
ケアは愛犬とのコミュニケーションや体調チェックのための大切なひととき

ブラッシングや爪切り、耳そうじなどのグルーミングは、犬の健康維持のためだけでなく、コミュニケーションとしても大切な行為だ。体の隅々をメンテナンスするつもりで観察すると、普段はなかなか気付けない体調の異常に気付くこともできる。
難しいことはプロに任せる必要もあるが、基本的なケアを覚えて飼い主の手で毎日のグルーミングをしてあげよう。
そこで今回は、自宅で簡単にできるお手入れ・ケアの方法を犬のスペシャリストである、愛犬との絆を深める複合施設「愛犬ヴィレッジ東新宿」のスタッフの方に教えてもらった。
このページの目次
心も体もリラックス!マッサージ

人と同じように、犬もマッサージが大好き。しかもそれが信頼する飼い主の手となれば、癒やし効果も絶大だ。
毎日5分ほど、忙しい日は1~2分でもいいのでマッサージをしてあげるとよい。いきなりマッサージを始めると犬が驚くかもしれないので、まずはいつものように撫でながら徐々にマッサージを開始して。
マッサージと言っても人間の力で揉むと犬には強すぎるので、さするくらいの力でOK。人間と同様に犬も首や肩が凝る。また耳をよく動かすので、耳周りも疲れる部位だ。耳の付け根をやさしくつかんで、クルクルと回すようにすると筋肉がほぐれる。
マッサージ中は、痛がっていないか、不快そうではないか犬の表情をよく観察しよう。目をうっとりと細めたり、お腹を出して仰向けになるようだったらリラックスしている証。愛犬が喜ぶ触り方を見極めて、お互いにとってのリラックスタイムを過ごそう。
毛玉対策・皮膚トラブルの防止に!ブラッシング

ブラッシングは犬の毛並みを保つためだけでなく、皮膚トラブルを防ぐためにも欠かせない。長毛種であるほど毛はからみやすく、汚れもつきやすい。放っておくと皮膚疾患などの原因にも。ブラッシングは血行促進にも役立つので、マッサージと併せて毎日してあげたい。
慣れないうちは、先端が丸くなっている肌当たりの優しいブラシを使うのがおすすめだ。毛質によって使用するブラシの種類もさまざまなので、店頭で相談してみるとよいだろう。
一気にブラシを通すと引っかかって痛がるので、段階的にとかしていくのがコツ。毛玉が引っかかったら無理にとかさず、指先でほぐしたり取り除いたりしてあげよう。
ブラッシングだけでなくシャンプーをしてあげたくなっても、要注意。お湯やドライヤーの温度の見極めが難しく、シャンプー剤のすすぎ残しなどでかえってトラブルを招くことも。シャンプーに関してはプロに任せるのが無難だ。
巻き爪、歯周病を防ぐ!耳掃除、爪切り、歯みがき

耳に表面的な汚れが見えたら掃除をしてあげるタイミング。たれ耳や耳の毛が長い犬種はとくに汚れやすいので、週に一度はチェックして。
ガーゼやわらかい綿棒を使って、見える範囲だけきれいにしよう。耳の中はデリケートなので触らないように。目の周りも汚れていたら、同様に外側だけ優しくふいてあげて。
爪切り、歯みがきについては、嫌がる犬がいるので苦労することも。とは言え放っておくと巻き爪や歯周病の原因に。痛がらない力加減を心がけるのはもちろん、体勢も無理がないように工夫をしてあげて。
それでも嫌がるようだったら、トリマーや獣医師などプロに頼ることも考えよう。無理やり続けるとトラウマになってしまい、飼い主のことを怖がるようになる恐れも。あくまでもコミュニケーションの一環と考え、楽しい時間にするのがペットケアの基本だ。
教えてくれたのは?
愛犬ヴィレッジ 東新宿

愛犬ヴィレッジは、犬と一緒に食事ができる「ビストロラブドッグ」を始め、ドッグホテル・トリミングサロン・ドッグラン等が一緒になった複合施設。しつけやケア、食事など、犬に関するあらゆるジャンルのスペシャリストがそろい、愛犬と飼い主の絆を深めるサポートをしている。相談にものってくれるので、犬を飼っている人はもちろん、これから飼ってみようと思う人にも心強いスポットだ
住所:東京都新宿区大久保1-8-8
TEL:0120-414-299
営業時間:[平日]11:00~20:00 [土日祝]10:00~21:00
URL:https://www.welovedogs.jp/village/
文・イラスト=吉本小雪
※「CHINTAI2018年9月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています