アレルギーの原因にも!? 今日からはじめるカビ対策お掃除術
蒸し暑い季節の大敵、カビと戦おう!

これからの蒸し暑い季節、気になるのはカビ対策だ。
カビは黒カビの他にも、目に見えないカビがお風呂やキッチンにひそんでいる。
黒カビは取りにくいし、目に見えないカビはどう掃除すればいいのか分からない方も多いのでは? ここでは、カビの対策や掃除方法について紹介する。
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カビがアレルギーの原因に?カビ対策をした方が良い理由とは

カビの胞子を吸い続けると体にアレルギー反応が出て、気管支ぜんそくや肺炎などになる可能性がある。
「カビでアレルギー反応が?」と思うかもしれないが、夏型過敏性肺炎はカビが原因となるアレルギーのひとつなのだ。
せきや息切れ、倦怠感や微熱が続き、夏風邪と勘違い症状の夏型過敏性肺炎。これは水回りやエアコンにひそむカビが肺に入り、アレルギー反応を起こすというもの。健康のためにも、しっかり掃除してカビ対策をしよう。
お風呂場のカビ対策

タイルの目地やゴムパッキンに生えてしまった黒いカビ……。思わずゴシゴシとこすって掃除したくなってしまうが、実はその方法は逆効果!一時的にカビは落ちるかもしれないが、カビが生える目地やゴムパッキンは弱い素材のため、こすることによってキズができ、そのキズに別のカビ胞子が入り込んでカビが育ってしまうのだ。
キズに入り込んだカビは、ますます取れにくくなってしまう……。
では、カビはどうやって掃除すればいいのだろうか? 答えは「こすらずに落とす」だ!効果的な方法を紹介しよう。
お風呂場のカビの掃除方法
①塩素系漂白剤(カビキラーなど)をキッチンペーパーやティッシュなどに含ませ、カビ部分に当てる。
②上からラップをかけてカビと塩素系漂白剤を密着させる。
③20~30分放置する。
④キッチンペーパーとラップを取りはずし、水でよく洗い流す。
高い壁に塩素系漂白剤などをそのまま吹き付けると、飛び散って目に入ってしまう場合もあるので、キッチンペーパーなどに含ませてから貼り付けるようにしよう。
そして、苦労してカビ掃除したあとは燻煙タイプの防カビ剤を焚くのがおすすめ。商品によるが、2ヶ月~半年効果が続く。
お風呂場の日頃のカビ対策
いくらカビを落としても、普段のお手入れが悪ければ効果は半減してしまう。そもそも、厄介なカビはなぜ生えてしまうのだろうか?
カビは水垢や人間の垢、皮脂を栄養にして温かく湿気のある環境で育つので、まずは普段からカビが生えない環境を作るのが大事。
お風呂場の日頃のカビ対策1、普段のお風呂掃除をこまめにする
お風呂場を使ったら、こまめにお風呂場用の中性洗剤で洗おう。床、壁、蛇口周り、洗面器やイス、シャンプーボトルの底も忘れずに。
お風呂場の日頃のカビ対策2、お風呂あがりは水をかける
お風呂場を使ったあとはシャワーでお風呂場全体にまずお湯をかけ、皮脂やせっけんカスを落とそう。その次は水をかけ、お風呂場の温度を下げると良いだろう。
お風呂場の日頃のカビ対策3、とにかく換気する
窓を開けたり換気扇を回したりして十分に乾燥させよう。イスや洗面器はS字フックなどでぶら下げて収納すれば、水はけがよくなるのでオススメ。
お風呂場の日頃のカビ対策4、天井の掃除も忘れずに
天井はきれいに見えても、目に見えないカビがたくさんひそんでいます。床や壁がきれいでも、天井からカビの胞子を撒くのだ!
対策のためには、フローリングモップのシートに消毒用アルコールを染み込ませ、天井を一方向に拭けばOK!
キッチンのカビ対策

キッチンのカビといえば、思い浮かぶのは排水口、三角コーナー。うっかりするとすぐヌルヌルしてしまう排水口や三角コーナーは、きれいに掃除して、カビ対策をしておこう。
排水口や三角コーナーにヌメリやカビが発生してしまうと、スポンジやブラシでこすっていないだろうか?その方法もお風呂場と同じく逆効果!
こすることによって、すでに生えてしまっているカビや胞子が飛び散り、蛇口やまな板に付着してしまう。ここでも大事なのは、「できるだけこすらずに」掃除をすることだ。
排水口・三角コーナーのカビ掃除の方法
すでに生えてしまったカビは塩素系漂白剤でこすらず落とすのがカギ。排水口や三角コーナーへ直接泡ハイターを吹きつけると、簡単に対策ができる。吹きつけたら5分ほど放置して、水でよく流そう。また、軽い汚れのときは重曹とクエン酸を使う方法もある。
重曹とクエン酸を使った排水口のカビ掃除の方法
①排水口に重曹を1カップふりかける。
②重曹の半量のクエン酸をぬるま湯に溶かし①へ注ぐ。
③ぶくぶくと泡がたったら15~20分ほど放置。
④水でよく流す。
重曹とクエン酸はスーパーのお掃除グッズコーナーや100円ショップで購入できるし、クエン酸はお酢でも代用可能。お風呂場の排水口でも試してみよう。
キッチンの日頃のカビ対策
毎日の対策も、カビと戦う上では重要。紹介する方法はいずれも簡単なので、さっそくやってみよう!
キッチンの日頃のカビ対策1、きれいにした排水口に、丸めたアルミホイルを1~2個入れる
金属イオンが発生してヌメリの発生を予防。定期的に交換すると、効果が持続する。
キッチンの日頃のカビ対策2、排水口、三角コーナーにゴミを放置しない
カビは栄養と湿気があるところに発生するもの。生ごみは放置せずに清潔にし、なるべく乾燥させることが大事だ。
キッチンの日頃のカビ対策3、アルコール消毒
水回りはこまめに掃除をして清潔にしておき、キッチン用の消毒用アルコールで拭いておこう。市販のアルコールスプレーを吹きつけて、キッチンペーパーで拭きとれば完了!
日頃のカビ対策でアレルギーを予防しよう!
ちょっとした対策でカビは事前に防げる。ぜひ今すぐに実践してみてほしい。カビが生える前に、日頃から簡単なカビ対策をして気持ちよく過ごそう!
文=umekobachi
Webライター兼節約、家事の裏ワザ、断捨離が大好きなズボラ主婦。現在は賃貸マンションにご主人と2人で生活中